【オリーブオイルとバルサミコ酢】
とりわけグルメ、というわけでもない。
食にすごくこだわっている、というわけでもない。
かといって、
口に入ればなんでもイイというのでもない。
グルメ本をチェックすることもないし、
うまいもの特集を見ていそいそとでかけたりもしないし、
あらかじめ、評判のよいお店を下調べして旅にでることもない。
ただ、おいしいものを食べると豊かな気分になれるし、
その土地ならではの食文化に触れるのはとても興味深い。
そこでしか食べることのできないごはんは、
いつまでも記憶に残る。
******************************
山形だったら、冷たい「鶏そば」
鶏肉と、透明感のあるツユが絶品である。
おみやげには、「さくらんぼの梅づけ」
梅干味なのに、さくらんぼのほんのりした甘さがご飯に合う。
札幌は、いっぱいあるけど渋いところで「タチ」
白子のことをタチと呼んでいるのだそう。
おすしもおいしいし、この前のタチの天ぷら、
外がさくっとしていて中がとろっとしていて、超美味だった~♪
名古屋は、「ひつまぶし」
3度ぐらいに分けていろんな食べ方をする。
最後にお茶漬けにする食べ方がおもしろい。
わさびとダシが意外と良く合う。
おみやげに凝っているのが「わらびういろう」
わらびもちじゃないし、今までのういろうともちょっと違う。
黒みつときなこをかけて食べる。
北九州は「おでん」がおいしかったな。
屋台の春菊のおでん。
注文受けてからさっとゆがくのは、後にも先にも小倉だけ。
地元の人に連れて行ってもらうのが一番おいしい。
東京は、なんでもあるようだけど、
じゃあコレっていうのがなかなかないし、
誰か来たときに、東京ならではの味だから
ゼッタイ連れて行きたい!って
思う味はあんまりないかも。
どこもそれなりにきちんとおいしいんだけれど。
もちろん、テレビに紹介されているお店はいっぱいあるし
名店や老舗もひしめきあっているのだけれど、
おしゃれで、雰囲気のいいお店は知ってても
味に自信あり!っていうところはまだ開拓中である。
味じゃないけど、
都内はオープンカフェスタイルがオススメ。
表でコーヒーや食事をする店が増えた。
ストーブやひざ掛けを用意してあって、
多少寒くても、テラスや庭で外の風にあたりながら
開放感にあふれて食事を楽しむ。
東京はビルだらけだけど、
上手に空や景色をとりこんでるよね!
オープンカフェは寒い地域では考えられないよ。
ここならではだね、と言われたことがある。
欧米では、ごく普通のスタイルだが
日本では、外でご飯を食べられるところってたしかに
昔は季節ものやアウトドアの
ビヤガーデンとか屋台とか、バーベキューだけだった。
しかも、ファミリーとかサラリーマンの居場所だったけど
ここ数年、通年でカップルや女性たちにも
その場が広がってきた感じだ。
欧米のスタイルが
日本の文化としても定着していくのかもしれない。
******************************
去年の秋に訪れたMALTAは、
ほとんどがイタリア料理に近くてパスタが多かった。
でも代表料理のひとつに「ウサギ料理」があって
せっかくだからチャレンジしてみた。
最初はやっぱり抵抗があったけど
口にしてみるとトマトソースの煮込みはチキンに似た味。
想像すると、なんだか躊躇してしまうが、
形がないと、食べれてしまうものである。
静岡に行った時、
マルタでウサギ料理を食べた話をしたら、
静岡県人たちはいっせいに
「え~!!!ウサギ!」と叫んだので
「でも、静岡の人たちがイルカ食べるって聞いたら
みんなもっとビックリするわよ♪」と言うと、
「え??? イルカ? なんで?」ときょとんとしている。
そう、最近知ったのだが
静岡では昔からイルカが食卓にのぼるそうなのだ。
スーパーでも普通にパックされて売られている。
味は、味噌としょうがで煮込むんだとか。
「今日、イルカ食べる?」と普通に会話される
伝統料理なのだそう。
気がついたらそこにあった、という
シンプルな理由だから、それが当たり前なのだ。
同じ日本でも、まだまだ知らないことってたくさんある。
******************************
どんな動物ならよくて、どれはダメとか
いまここで個人的な見解はない。
それは、国や時代や宗教などの決まりなどによって
大きな差があるし、味覚も思想もさまざまだから
答えはないし、ひとつに絞り込むことはできない。
ストイックに追い詰めて禁止するのも
なんだかヘンな傾きを生じるような気がする。
なぜなら、人間は霞だけでは生きていけないように
プログラムされているからだ。
何かの命を取り込まないと
先に進めないようにできているのだ。
それは動物でなくても、植物であっても命が
あることには変わりがない。
動物には感情があって、植物にはぜったい感情はない、と
いいきれるだろうか?
お花はいい音楽を聞かせたり、
話しかけると長く咲いたりすると聞いたこともある。
いずれにせよ、
私たちは命をつなぎながら
生きていく存在であることは
まぎれもない事実で悲しむことでも
辛い現実でもない。
だから、拒否する必要もないし
とはいえ、あたりまえだとあぐらをかくように
おろそかにしたり粗末にするのもやっぱり何がが違う。
どうせだったら、
そんな運命だったら、
楽しんだほうがずっといい。
******************************
大酒飲みがあるとき、利き酒になったり、
大食漢があるとき、グルメになることもあるように
とにかく一定量をこなすと、
あるとき「質」に転換することがあるのだそうだ。
最初から質だけにこだわることなく
伸び伸びとバンバンやる。
数をこなしていくと、
やがて良質な本物になってくる。
だから、たくさんのことを知っておいたほうがいい。
いっぱい経験しておいたほうがいい。
よく知らない人ほど最初から
これはありえない、なんて決めつけたがることも多い。
豊富は知識と体験を持っている人ほど
これもありだよね、と受け入れるキャパシティが大きい。
******************************
戦後から2009年までは
「産めよ、増やせよ」の時代だったのだという。
店舗拡大、売上げ前年度比アップ。
伸びないところは存在意味がない。
そんな時代背景だった。
2009年は、今までの価値観や今までのものが
崩れた歴史的な年と言われているのだそうだ。
これは、世界的、経済的に見てもそう表現されているらしい。
そして、2010年。
本当にいいものを少しだけ。
価値のあるもの、好きなことだけ。
そんな新しい時代が始まったのだそうだ。
嘘は通用しない。
ごまかしも、虚飾も、もはや何の役にも立たない。
厳しいけれど、
希望に満ちた時代の幕開け。
好奇心と冒険心と勇気をたずさえて
好きなものをたくさん作りたい。
たくさんの大好きな中から、
本当の本物を見つけよう
とりわけグルメ、というわけでもない。
食にすごくこだわっている、というわけでもない。
かといって、
口に入ればなんでもイイというのでもない。
グルメ本をチェックすることもないし、
うまいもの特集を見ていそいそとでかけたりもしないし、
あらかじめ、評判のよいお店を下調べして旅にでることもない。
ただ、おいしいものを食べると豊かな気分になれるし、
その土地ならではの食文化に触れるのはとても興味深い。
そこでしか食べることのできないごはんは、
いつまでも記憶に残る。
******************************
山形だったら、冷たい「鶏そば」
鶏肉と、透明感のあるツユが絶品である。
おみやげには、「さくらんぼの梅づけ」
梅干味なのに、さくらんぼのほんのりした甘さがご飯に合う。
札幌は、いっぱいあるけど渋いところで「タチ」
白子のことをタチと呼んでいるのだそう。
おすしもおいしいし、この前のタチの天ぷら、
外がさくっとしていて中がとろっとしていて、超美味だった~♪
名古屋は、「ひつまぶし」
3度ぐらいに分けていろんな食べ方をする。
最後にお茶漬けにする食べ方がおもしろい。
わさびとダシが意外と良く合う。
おみやげに凝っているのが「わらびういろう」
わらびもちじゃないし、今までのういろうともちょっと違う。
黒みつときなこをかけて食べる。
北九州は「おでん」がおいしかったな。
屋台の春菊のおでん。
注文受けてからさっとゆがくのは、後にも先にも小倉だけ。
地元の人に連れて行ってもらうのが一番おいしい。
東京は、なんでもあるようだけど、
じゃあコレっていうのがなかなかないし、
誰か来たときに、東京ならではの味だから
ゼッタイ連れて行きたい!って
思う味はあんまりないかも。
どこもそれなりにきちんとおいしいんだけれど。
もちろん、テレビに紹介されているお店はいっぱいあるし
名店や老舗もひしめきあっているのだけれど、
おしゃれで、雰囲気のいいお店は知ってても
味に自信あり!っていうところはまだ開拓中である。
味じゃないけど、
都内はオープンカフェスタイルがオススメ。
表でコーヒーや食事をする店が増えた。
ストーブやひざ掛けを用意してあって、
多少寒くても、テラスや庭で外の風にあたりながら
開放感にあふれて食事を楽しむ。
東京はビルだらけだけど、
上手に空や景色をとりこんでるよね!
オープンカフェは寒い地域では考えられないよ。
ここならではだね、と言われたことがある。
欧米では、ごく普通のスタイルだが
日本では、外でご飯を食べられるところってたしかに
昔は季節ものやアウトドアの
ビヤガーデンとか屋台とか、バーベキューだけだった。
しかも、ファミリーとかサラリーマンの居場所だったけど
ここ数年、通年でカップルや女性たちにも
その場が広がってきた感じだ。
欧米のスタイルが
日本の文化としても定着していくのかもしれない。
******************************
去年の秋に訪れたMALTAは、
ほとんどがイタリア料理に近くてパスタが多かった。
でも代表料理のひとつに「ウサギ料理」があって
せっかくだからチャレンジしてみた。
最初はやっぱり抵抗があったけど
口にしてみるとトマトソースの煮込みはチキンに似た味。
想像すると、なんだか躊躇してしまうが、
形がないと、食べれてしまうものである。
静岡に行った時、
マルタでウサギ料理を食べた話をしたら、
静岡県人たちはいっせいに
「え~!!!ウサギ!」と叫んだので
「でも、静岡の人たちがイルカ食べるって聞いたら
みんなもっとビックリするわよ♪」と言うと、
「え??? イルカ? なんで?」ときょとんとしている。
そう、最近知ったのだが
静岡では昔からイルカが食卓にのぼるそうなのだ。
スーパーでも普通にパックされて売られている。
味は、味噌としょうがで煮込むんだとか。
「今日、イルカ食べる?」と普通に会話される
伝統料理なのだそう。
気がついたらそこにあった、という
シンプルな理由だから、それが当たり前なのだ。
同じ日本でも、まだまだ知らないことってたくさんある。
******************************
どんな動物ならよくて、どれはダメとか
いまここで個人的な見解はない。
それは、国や時代や宗教などの決まりなどによって
大きな差があるし、味覚も思想もさまざまだから
答えはないし、ひとつに絞り込むことはできない。
ストイックに追い詰めて禁止するのも
なんだかヘンな傾きを生じるような気がする。
なぜなら、人間は霞だけでは生きていけないように
プログラムされているからだ。
何かの命を取り込まないと
先に進めないようにできているのだ。
それは動物でなくても、植物であっても命が
あることには変わりがない。
動物には感情があって、植物にはぜったい感情はない、と
いいきれるだろうか?
お花はいい音楽を聞かせたり、
話しかけると長く咲いたりすると聞いたこともある。
いずれにせよ、
私たちは命をつなぎながら
生きていく存在であることは
まぎれもない事実で悲しむことでも
辛い現実でもない。
だから、拒否する必要もないし
とはいえ、あたりまえだとあぐらをかくように
おろそかにしたり粗末にするのもやっぱり何がが違う。
どうせだったら、
そんな運命だったら、
楽しんだほうがずっといい。
******************************
大酒飲みがあるとき、利き酒になったり、
大食漢があるとき、グルメになることもあるように
とにかく一定量をこなすと、
あるとき「質」に転換することがあるのだそうだ。
最初から質だけにこだわることなく
伸び伸びとバンバンやる。
数をこなしていくと、
やがて良質な本物になってくる。
だから、たくさんのことを知っておいたほうがいい。
いっぱい経験しておいたほうがいい。
よく知らない人ほど最初から
これはありえない、なんて決めつけたがることも多い。
豊富は知識と体験を持っている人ほど
これもありだよね、と受け入れるキャパシティが大きい。
******************************
戦後から2009年までは
「産めよ、増やせよ」の時代だったのだという。
店舗拡大、売上げ前年度比アップ。
伸びないところは存在意味がない。
そんな時代背景だった。
2009年は、今までの価値観や今までのものが
崩れた歴史的な年と言われているのだそうだ。
これは、世界的、経済的に見てもそう表現されているらしい。
そして、2010年。
本当にいいものを少しだけ。
価値のあるもの、好きなことだけ。
そんな新しい時代が始まったのだそうだ。
嘘は通用しない。
ごまかしも、虚飾も、もはや何の役にも立たない。
厳しいけれど、
希望に満ちた時代の幕開け。
好奇心と冒険心と勇気をたずさえて
好きなものをたくさん作りたい。
たくさんの大好きな中から、
本当の本物を見つけよう