【フロスティチョコレート】
ヴィオラの名前は“フロスティチョコレート”。
ガーデンデザイナーMIYAさんの宅に植えてあった
ステキなヴィオラ(パンジー)。
名前の響きがおしゃれでしょう?
******************
花の名前は奥が深い。
「チューリップ」や「バラ」という大きなくくりとなる
名にさらに品種名がついている。
しかも品種は毎年新しい種類が出ては
しばらくすると市場から消えているので、
覚えても覚えきれない。
バラは年間数百種が発売されるけれど、
定番となるヒット品種は何年かに一度
でるかでないかの奇跡的な確率なのだと
20代の花屋勤めの頃、店長が教えてくれた。
消費者の人気はもちろんのこと、
お花屋さんが管理しやすいこと、(すぐ水落ちしてしまっては
ロスが多くなってしまう)のほかに
生産者が育てやすいこと(病虫害や気温に強いこと)
など、3つの条件がすべてクリアされて初めて
ロングランの花が生まれる。
だから、せっかく品種改良をしても幻で終わること
など珍しいことではないのだ。
「バラ」という花は永遠になくなることがないが、
20年前ほど前にはピンク色のバラの代表だった
「ブライダルピンク」や「ソニア」はもうほとんど見かけない。
たとえば、同じ「チューリップ」のなかでも
通常のお絵かきによくある咲き方の他に
大きく分けても“八重咲き”“ユリ咲き”
“フリンジ咲き”“パーロット咲き”と
さらに色ごとに分かれ、ひとつひとつに名前がついている。
「野に咲く名もない花」なんて、ない。
まだ発見されていない未知の植物以外にはすべて
命名されているのだ。
中には発見者の名前だったり、有名人の名がついていたりするが
(たとえば、「プリンセスミチコ」というオレンジのバラ、
「ヨーコ・オノ」というホワイトのスプレー菊)
でもそのほとんどが姿・形・色などからの発想で
心がキュンっとなるようなネーミングが多い。
花の名前の由来を書き出したらキリがない。
またのチャンスにしよう。
******************
昨日はMIYAさん宅でクリスマスディスプレイの
準備で朝から夜までずっと作品づくり。
仕事の合間、おしゃべりをしながら
たくさんの花の名前を教えてもらった。
手は休ませずに、庭に目を向けながら
「かわいいでしょ~!“フロスティチョコレート”よ!
その向こう側のヴィオラはね“クリスタルマーメイド”。
今年初めて見つけたわ。それから、その隣の
ブラウンがかった赤が“バレンタイン”。
それからね、玄関に植えてあるのが、いい香りのヴィオラ。
いらっしゃったお客さまがいい香りを楽しめるようにね、
門を入ってすぐのところに植えたの。
おもしろい品種でね、毎日色が変わるのもあるのよ。
その名も“パンドラボックス”。
去年は“YTT"っていうのもあったのよ。
なんの意味だと思う?それも毎日色が変化するからね、
“YESTERDAY・TODAY・TOMMOROW(昨日・今日・明日)って
ことらしいのよ!ね、おもしろいでしょう?」と
いつものようにキュートな笑顔で教えてくれた。
******************
久々の花のマニアックな話題に心が踊った。
そうそう、忘れてた。この思い。
やっぱり私の原点は“花”なんだった。
花の品種の話で盛り上がることができるのは
花仲間だけなのだ。
昔、父が生きている頃母にこんなことを言っていたらしい。
(大阪弁で)「KAORUは花の名前はなんでも知っているなぁ。
ひょっとしてあいつはすごい頭がええんと違うか?」
亡くなってからその話を聞いたので、コメントできずに残念。
「お父さん、それは違う、違う。
花業界の人はみんなそれぐらい知っていて、
私はぜんぜん普通なのよ~!最低ラインを押さえているだけなの!
それって親バカ。」とできるなら訂正したい。
細く長く続けてきた花との関わりだが、
苦しい時、いつも「私には花がある」って言い聞かせて
なんとか乗り越えてきた。
ふと、振り返ってみたら一人で子育てしてから10年。
最初は不安だらけで大丈夫なのだろうか、と
思ったけれど、つい最近、あら?なんだ!
できてるじゃないの!と思った瞬間、肩の荷が下りた。
想像していたより、ずっと楽しい道のりだったのも、
花がいつもそばにいてくれたから。
そして、大切な家族や暖かい友人たちが支えてくれたから。
花に恋をしてきたように、これからも自分の人生に恋していこう。
ヴィオラの名前は“フロスティチョコレート”。
ガーデンデザイナーMIYAさんの宅に植えてあった
ステキなヴィオラ(パンジー)。
名前の響きがおしゃれでしょう?
******************
花の名前は奥が深い。
「チューリップ」や「バラ」という大きなくくりとなる
名にさらに品種名がついている。
しかも品種は毎年新しい種類が出ては
しばらくすると市場から消えているので、
覚えても覚えきれない。
バラは年間数百種が発売されるけれど、
定番となるヒット品種は何年かに一度
でるかでないかの奇跡的な確率なのだと
20代の花屋勤めの頃、店長が教えてくれた。
消費者の人気はもちろんのこと、
お花屋さんが管理しやすいこと、(すぐ水落ちしてしまっては
ロスが多くなってしまう)のほかに
生産者が育てやすいこと(病虫害や気温に強いこと)
など、3つの条件がすべてクリアされて初めて
ロングランの花が生まれる。
だから、せっかく品種改良をしても幻で終わること
など珍しいことではないのだ。
「バラ」という花は永遠になくなることがないが、
20年前ほど前にはピンク色のバラの代表だった
「ブライダルピンク」や「ソニア」はもうほとんど見かけない。
たとえば、同じ「チューリップ」のなかでも
通常のお絵かきによくある咲き方の他に
大きく分けても“八重咲き”“ユリ咲き”
“フリンジ咲き”“パーロット咲き”と
さらに色ごとに分かれ、ひとつひとつに名前がついている。
「野に咲く名もない花」なんて、ない。
まだ発見されていない未知の植物以外にはすべて
命名されているのだ。
中には発見者の名前だったり、有名人の名がついていたりするが
(たとえば、「プリンセスミチコ」というオレンジのバラ、
「ヨーコ・オノ」というホワイトのスプレー菊)
でもそのほとんどが姿・形・色などからの発想で
心がキュンっとなるようなネーミングが多い。
花の名前の由来を書き出したらキリがない。
またのチャンスにしよう。
******************
昨日はMIYAさん宅でクリスマスディスプレイの
準備で朝から夜までずっと作品づくり。
仕事の合間、おしゃべりをしながら
たくさんの花の名前を教えてもらった。
手は休ませずに、庭に目を向けながら
「かわいいでしょ~!“フロスティチョコレート”よ!
その向こう側のヴィオラはね“クリスタルマーメイド”。
今年初めて見つけたわ。それから、その隣の
ブラウンがかった赤が“バレンタイン”。
それからね、玄関に植えてあるのが、いい香りのヴィオラ。
いらっしゃったお客さまがいい香りを楽しめるようにね、
門を入ってすぐのところに植えたの。
おもしろい品種でね、毎日色が変わるのもあるのよ。
その名も“パンドラボックス”。
去年は“YTT"っていうのもあったのよ。
なんの意味だと思う?それも毎日色が変化するからね、
“YESTERDAY・TODAY・TOMMOROW(昨日・今日・明日)って
ことらしいのよ!ね、おもしろいでしょう?」と
いつものようにキュートな笑顔で教えてくれた。
******************
久々の花のマニアックな話題に心が踊った。
そうそう、忘れてた。この思い。
やっぱり私の原点は“花”なんだった。
花の品種の話で盛り上がることができるのは
花仲間だけなのだ。
昔、父が生きている頃母にこんなことを言っていたらしい。
(大阪弁で)「KAORUは花の名前はなんでも知っているなぁ。
ひょっとしてあいつはすごい頭がええんと違うか?」
亡くなってからその話を聞いたので、コメントできずに残念。
「お父さん、それは違う、違う。
花業界の人はみんなそれぐらい知っていて、
私はぜんぜん普通なのよ~!最低ラインを押さえているだけなの!
それって親バカ。」とできるなら訂正したい。
細く長く続けてきた花との関わりだが、
苦しい時、いつも「私には花がある」って言い聞かせて
なんとか乗り越えてきた。
ふと、振り返ってみたら一人で子育てしてから10年。
最初は不安だらけで大丈夫なのだろうか、と
思ったけれど、つい最近、あら?なんだ!
できてるじゃないの!と思った瞬間、肩の荷が下りた。
想像していたより、ずっと楽しい道のりだったのも、
花がいつもそばにいてくれたから。
そして、大切な家族や暖かい友人たちが支えてくれたから。
花に恋をしてきたように、これからも自分の人生に恋していこう。
山の手のクリスマスディスプレイ、楽しみにしています。いつ行こうかなぁ♪
迷いを振り切って決断できた時、迷路から抜け出せるのかも!
お花はいつも背中を押してくれる心強い味方なんだよね。みんな案外気が付かないだけで。
クリスマスディスプレイお越しいただけるなんで嬉しいです。
たくさん元気をもらって下さいね!