【アジサイ】
このところ、なんだかスケジュールがたてこんでいる。
先日、「水無月」を「睦月」と書いてしまい
すかさずご指摘下さったカードリーダーのMIHOさんは
ブログがしばらく書いてないな~と思ったら、
KAORUちゃん最近忙しいんだわ、と思うのだそうだ。
月末のマミの作品展あたりから、
メンタルヘルスケアジャパンと続き、そのまま
休みなく仕事をしているし、明日もまた仕事である。
公私ともに嵐のような出来事が襲いかかってくるが
それもまたひとつの通過点として捉えていこう。
結果や答えを早急に求めるから、時々、人は苦しくなる。
***************************
20世紀は「摂取の時代」だったのだそうだ。
貧しい時代から豊かな時代へと移行し、
サプリメントを採る。物を買う。肩書きや経歴欲しがる。
もうすっかり採りすぎて、栄養過多ですべてのことに
飽和状態となってしまった感がある。
・・・そして21世紀は「デトックスの時代」になっていくのだとか。
つまり、解毒。
カラダにたまった毒をだしていくばかりでなく、
世の中にすっかりとはびこった垢(あか)や毒を
内側から出していき浄化していく動きは、昨今の会社の
内部暴露から始まる崩壊とそれに伴う再生活動からも見てとれる。
社会の動きは、私たち個人レベルにも言えることである。
自分を守るために、がっちりと身にまとった
鎧のような“言い訳”やら“不安”
“相手を責める気持ち”、“威嚇”や
“エゴのようなプライド”を脱ぎ捨てて
いくことが「魂のデトックス」なのだと思う。
不必要なものを、取り除いてシンプルに生きる。
これこそが究極の人生だと思うが、
最初っから何もなくてシンプルなのと、
色々な体験を経て身に付けたデコレーションを
あえて取り除く作業をするのは似て非なるものである。
たくさん身につけたものを捨てていってこそ
本当の意味でのシンプルさがわかることもある。
・・・これはお花をいけていて学んだことである。
たくさんの枝葉を取り除くのは
とても勇気がいるものだ。
そのままのほうが自然な姿なのではないだろうか。
これを切ってしまうと、元には戻らない。
後悔したくないから、たぶんいらない枝だけど
もったいないし、そっとしておこう。と
あれこれ考えて、取らずにいると結局、
デザインがすっきりとしないのだ。
焦点がボケて、何をいいたいのか
わかなくなってきてしまう。
思い切って、バサバサと枝葉をさばくと
本来の枝の美しさや力強さが見えてくる。
でも、どの枝を残して、どの葉を選ぶかは本人しだい。
正解や答えはあるようで、ない。
そんな作業を終えてはじめて、
シンプルであることの大切さを実感できるのだ。
***************************
先日、知り合いの編集者に声をかけていただき、
出版記念パーティに出席した。
すごくステキなパーティだった。
本の題名は「おもいでごはん」(薫風社)
著名人と一般から公募した34名の方の
思い出にまつわる、心温まるエピソードと
その料理の写真、作り方レシピを紹介した、
エッセイとしても料理本としても楽しめる本だ。
作品展搬入の日、準備に追われながら重い荷物を抱えて
電車に飛び乗り、わずかな時間を惜しんで本を開いた。
泣くつもりなんかぜんぜんなかったのに、
心があたたかくなり、突然涙がこぼれてしまった。
次のエッセイも、その次も。
「やだ、まいったな・・・」と思いながらも
泣けてしまった。
たぶん、自分の人生の中で忘れかけていた
思い出のワンシーンとごはんがオーバーラップ
してしまったからではないだろうか。
私にとっての「おもいでごはん」はなんだろう、と
考えてみるが、まだひとつには絞りこめない。
***************************
パーティには、本に紹介された「料理」が並び、
エッセイを書いた方々が出席した。
服部真湖さんや、亀和田武さん、酒井ゆきえさんなど
テレビでおなじみの顔が、一緒に談笑している。
一人一人の挨拶の中で面白いコメントを話してくれたのが
ミュージシャンであり音楽プロデューサーの
サエキけんぞう氏。
彼の「おもいでごはん」は「俵型ポテトコロッケ」。
ワラジ型が主流だが、俵型のほうがぜったいおいしい!と力説する。
同じ味付けなのに、形だけで食感や味がぜんぜん違うという。
そして、じゃがいもは大小のかたまりができるように
荒くすりつぶすのがポイントなのだそうだ。
そして、彼は言っていた。
「最近の流行は、従来あったものにただ味をアレンジする
だけのような風潮になってしまった。
たとえば、たこ焼きの「バーベキュー味」とか。
ポテトチップスも味のバリエーションをどんどん
増やして目先を変えているようだが、
やっぱり、シンプルなスタイルにはかなわない。」と。
実際にサエキ氏のポテトコロッケを食べてみた。
なんと数々の料理の中で一番人気であっという間に
なくなってしまったのだが、幸運なことにゲットできた。
本当に、口いっぱいに広がるジャガイモ本来の味がした。
時々、ゴロっとするかたまりの食感がまたいい。
***************************
う~ん、こういうことか・・・。
21世紀は、新しいテイストをこれでもか!と
加えて衣(コロモ)を厚くするよりも
従来持っている素材のよさを見つめ直し、
その本質を輝かせていく時代になっていくのだろう。
すごく難しく考えていたが、案外やっぱりシンプルなのだ。
私もそんなスタンスで全てのことに向き合って
いきたいと思っている。
このところ、なんだかスケジュールがたてこんでいる。
先日、「水無月」を「睦月」と書いてしまい
すかさずご指摘下さったカードリーダーのMIHOさんは
ブログがしばらく書いてないな~と思ったら、
KAORUちゃん最近忙しいんだわ、と思うのだそうだ。
月末のマミの作品展あたりから、
メンタルヘルスケアジャパンと続き、そのまま
休みなく仕事をしているし、明日もまた仕事である。
公私ともに嵐のような出来事が襲いかかってくるが
それもまたひとつの通過点として捉えていこう。
結果や答えを早急に求めるから、時々、人は苦しくなる。
***************************
20世紀は「摂取の時代」だったのだそうだ。
貧しい時代から豊かな時代へと移行し、
サプリメントを採る。物を買う。肩書きや経歴欲しがる。
もうすっかり採りすぎて、栄養過多ですべてのことに
飽和状態となってしまった感がある。
・・・そして21世紀は「デトックスの時代」になっていくのだとか。
つまり、解毒。
カラダにたまった毒をだしていくばかりでなく、
世の中にすっかりとはびこった垢(あか)や毒を
内側から出していき浄化していく動きは、昨今の会社の
内部暴露から始まる崩壊とそれに伴う再生活動からも見てとれる。
社会の動きは、私たち個人レベルにも言えることである。
自分を守るために、がっちりと身にまとった
鎧のような“言い訳”やら“不安”
“相手を責める気持ち”、“威嚇”や
“エゴのようなプライド”を脱ぎ捨てて
いくことが「魂のデトックス」なのだと思う。
不必要なものを、取り除いてシンプルに生きる。
これこそが究極の人生だと思うが、
最初っから何もなくてシンプルなのと、
色々な体験を経て身に付けたデコレーションを
あえて取り除く作業をするのは似て非なるものである。
たくさん身につけたものを捨てていってこそ
本当の意味でのシンプルさがわかることもある。
・・・これはお花をいけていて学んだことである。
たくさんの枝葉を取り除くのは
とても勇気がいるものだ。
そのままのほうが自然な姿なのではないだろうか。
これを切ってしまうと、元には戻らない。
後悔したくないから、たぶんいらない枝だけど
もったいないし、そっとしておこう。と
あれこれ考えて、取らずにいると結局、
デザインがすっきりとしないのだ。
焦点がボケて、何をいいたいのか
わかなくなってきてしまう。
思い切って、バサバサと枝葉をさばくと
本来の枝の美しさや力強さが見えてくる。
でも、どの枝を残して、どの葉を選ぶかは本人しだい。
正解や答えはあるようで、ない。
そんな作業を終えてはじめて、
シンプルであることの大切さを実感できるのだ。
***************************
先日、知り合いの編集者に声をかけていただき、
出版記念パーティに出席した。
すごくステキなパーティだった。
本の題名は「おもいでごはん」(薫風社)
著名人と一般から公募した34名の方の
思い出にまつわる、心温まるエピソードと
その料理の写真、作り方レシピを紹介した、
エッセイとしても料理本としても楽しめる本だ。
作品展搬入の日、準備に追われながら重い荷物を抱えて
電車に飛び乗り、わずかな時間を惜しんで本を開いた。
泣くつもりなんかぜんぜんなかったのに、
心があたたかくなり、突然涙がこぼれてしまった。
次のエッセイも、その次も。
「やだ、まいったな・・・」と思いながらも
泣けてしまった。
たぶん、自分の人生の中で忘れかけていた
思い出のワンシーンとごはんがオーバーラップ
してしまったからではないだろうか。
私にとっての「おもいでごはん」はなんだろう、と
考えてみるが、まだひとつには絞りこめない。
***************************
パーティには、本に紹介された「料理」が並び、
エッセイを書いた方々が出席した。
服部真湖さんや、亀和田武さん、酒井ゆきえさんなど
テレビでおなじみの顔が、一緒に談笑している。
一人一人の挨拶の中で面白いコメントを話してくれたのが
ミュージシャンであり音楽プロデューサーの
サエキけんぞう氏。
彼の「おもいでごはん」は「俵型ポテトコロッケ」。
ワラジ型が主流だが、俵型のほうがぜったいおいしい!と力説する。
同じ味付けなのに、形だけで食感や味がぜんぜん違うという。
そして、じゃがいもは大小のかたまりができるように
荒くすりつぶすのがポイントなのだそうだ。
そして、彼は言っていた。
「最近の流行は、従来あったものにただ味をアレンジする
だけのような風潮になってしまった。
たとえば、たこ焼きの「バーベキュー味」とか。
ポテトチップスも味のバリエーションをどんどん
増やして目先を変えているようだが、
やっぱり、シンプルなスタイルにはかなわない。」と。
実際にサエキ氏のポテトコロッケを食べてみた。
なんと数々の料理の中で一番人気であっという間に
なくなってしまったのだが、幸運なことにゲットできた。
本当に、口いっぱいに広がるジャガイモ本来の味がした。
時々、ゴロっとするかたまりの食感がまたいい。
***************************
う~ん、こういうことか・・・。
21世紀は、新しいテイストをこれでもか!と
加えて衣(コロモ)を厚くするよりも
従来持っている素材のよさを見つめ直し、
その本質を輝かせていく時代になっていくのだろう。
すごく難しく考えていたが、案外やっぱりシンプルなのだ。
私もそんなスタンスで全てのことに向き合って
いきたいと思っている。