【カチカチ山の樹氷】
WCは「Water Closet(水洗)」の略。
そういえば子どもの頃から見慣れている2文字だが、
その言葉が何の略語なのかよくわからないまま、
実際に口に出すこともあまりない。
明治期に英語が入ってきた頃,汲み取りスタイルが主だった
我が国に対して欧米のトイレは既に水洗だったので
あえてWCと言って差別化を図っていたのだとか。
新年早々、友人たちとの新年会で
“トイレ”について話が盛り上がった。
*********************
先日、来日したマドンナが日本を去る時、
トイレについての感想を述べていたのだという。
日本は便座が暖かくて、キレイだということが
嬉しいらしい。
メジャーリーグだか、五輪選手なのか定かではないが
スポーツ選手も「あったかい便座を持って帰りたい!」と
コメントしていたのだそうだ。
ウォシュレットが定着し始めてかれこれ
20年弱になるだろうか?今では暖かいほうが当然、となっている。
もちろん公衆トイレや店舗内などいかにもトイレに
お金をかけていない場所は、本能的にわかっている場合も多く、
それならそれで心して着席する。
しかし、そこそこの施設や建物でうっかり無防備に座ると、
心の準備がないだけに、身が凍りそうになる。
日本では、日常生活の中にしっかりと根付いているのに
日本より寒い地域の海外でも、ぜんぜん普及していない
ことのほうがびっくり驚くほどだ。
最近では大型量販店の家電売場の隅でひっそりと、
「ご家庭ですぐに取り付けられます(工具付き!)」のような
キャッチコピーで売られていたりする。
日本独自の文化といっても過言ではない優れモノも
遅ればせながら、やがてワールドワイドに広がっていくのだろう。
**********************
そして、あとひとつ。
いつか誰かと議論を交わしたい
と思っていたことがある。
最近のトイレは、ハイテク&デザイン性を重視しすぎて
どこにボタンがあるのかわからない。
まるで、間違いさがしのゲームの一種か、
挑戦状でも叩きつけられたような気分でトイレに入る。
入った瞬間に、あるいは用を済ませるわずかな時間に
狭い空間を注意深く観察する。
ココは壁の左右どちらだろうか?
案外後ろの壁だったり、本体についていることもある。
左右にそれらしいモノが見つからない時は、
体は前に向いたまま不自然に上半身をねじって
後ろを探してしまう。
また黒いセンサーのようなモノを発見すると、
おもむろに手をかざしてみたりするのだが、
まったくといっていいほど反応がないと、
急に隙間風が心に吹いてくるようなむなしい気分だ。
でも逆に、ボタンやセンサーを見つけた時には
充実感がフツフツと沸いてくるような不思議な感覚を味わうことも
また紛れもない事実である。
「うわ~、こんなところにあったのかぁ。よくぞ見つけた、私!」
などと、思わず自画自賛モードとなる。
とある名の通ったホテルでは、当然のことながら
あちこち探してみたが見つけられなかったのだが結局は
なんのことはない、オーソドックスなレバーがついていて
拍子抜けをした。
楽しいだけならいいが、急いでいる時には
だんだんと腹が立ってくることもある。
「なんで毎回探さなきゃいけないんだろう?」と
不親切にさえ思えてくるのだ。
私がそう思うなら、もっと困るのは子どもや高齢者だろう。
また、外国人もまた同じように困惑しているに違いない。
せめて必ず英語表記があればよいが、日本語だけの説明も
数多く存在している。
各メーカーが競っているから、みごとなまでに
規格が統一されていないのだろうか?
そして時々、サジを投げたくなってくる。
「お次の人には申し訳ないけれど、見つからないわ。
ごめんなさいね、そのままで。」と半ば諦め、
半分はヤケになってカギを開ける。
すると個室を出かかったその時、
“ジャー!”っと水の流れる音がする。
「な~んだ!センサー感知式だったのか…」と
がっくりしながら、一人ちょっぴり恥ずかしい。
**********************
そう考えてみると日本は紛れもなく、
トイレレベルは世界のトップに君臨するほどの
水準を誇っているだろう。
とにかく、日本人のトイレに関する美意識は
世界では類を見ないぐらいに半端ではないようだ。
文句なくトイレ先進国なのだと思うほど、
さまざまな工夫とともに進化を遂げている。
そこまで発展しなくても、もっとシンプルでいいのに。
というほどに。
日本からのトイレ文化も、そう遠くない未来に
もっともっと認識されていくのだろう。
ただ、キレイでおしゃれなだけでなく、
ストレスが溜まらないようスタイル
を心から待ち望んでいる。
WCは「Water Closet(水洗)」の略。
そういえば子どもの頃から見慣れている2文字だが、
その言葉が何の略語なのかよくわからないまま、
実際に口に出すこともあまりない。
明治期に英語が入ってきた頃,汲み取りスタイルが主だった
我が国に対して欧米のトイレは既に水洗だったので
あえてWCと言って差別化を図っていたのだとか。
新年早々、友人たちとの新年会で
“トイレ”について話が盛り上がった。
*********************
先日、来日したマドンナが日本を去る時、
トイレについての感想を述べていたのだという。
日本は便座が暖かくて、キレイだということが
嬉しいらしい。
メジャーリーグだか、五輪選手なのか定かではないが
スポーツ選手も「あったかい便座を持って帰りたい!」と
コメントしていたのだそうだ。
ウォシュレットが定着し始めてかれこれ
20年弱になるだろうか?今では暖かいほうが当然、となっている。
もちろん公衆トイレや店舗内などいかにもトイレに
お金をかけていない場所は、本能的にわかっている場合も多く、
それならそれで心して着席する。
しかし、そこそこの施設や建物でうっかり無防備に座ると、
心の準備がないだけに、身が凍りそうになる。
日本では、日常生活の中にしっかりと根付いているのに
日本より寒い地域の海外でも、ぜんぜん普及していない
ことのほうがびっくり驚くほどだ。
最近では大型量販店の家電売場の隅でひっそりと、
「ご家庭ですぐに取り付けられます(工具付き!)」のような
キャッチコピーで売られていたりする。
日本独自の文化といっても過言ではない優れモノも
遅ればせながら、やがてワールドワイドに広がっていくのだろう。
**********************
そして、あとひとつ。
いつか誰かと議論を交わしたい
と思っていたことがある。
最近のトイレは、ハイテク&デザイン性を重視しすぎて
どこにボタンがあるのかわからない。
まるで、間違いさがしのゲームの一種か、
挑戦状でも叩きつけられたような気分でトイレに入る。
入った瞬間に、あるいは用を済ませるわずかな時間に
狭い空間を注意深く観察する。
ココは壁の左右どちらだろうか?
案外後ろの壁だったり、本体についていることもある。
左右にそれらしいモノが見つからない時は、
体は前に向いたまま不自然に上半身をねじって
後ろを探してしまう。
また黒いセンサーのようなモノを発見すると、
おもむろに手をかざしてみたりするのだが、
まったくといっていいほど反応がないと、
急に隙間風が心に吹いてくるようなむなしい気分だ。
でも逆に、ボタンやセンサーを見つけた時には
充実感がフツフツと沸いてくるような不思議な感覚を味わうことも
また紛れもない事実である。
「うわ~、こんなところにあったのかぁ。よくぞ見つけた、私!」
などと、思わず自画自賛モードとなる。
とある名の通ったホテルでは、当然のことながら
あちこち探してみたが見つけられなかったのだが結局は
なんのことはない、オーソドックスなレバーがついていて
拍子抜けをした。
楽しいだけならいいが、急いでいる時には
だんだんと腹が立ってくることもある。
「なんで毎回探さなきゃいけないんだろう?」と
不親切にさえ思えてくるのだ。
私がそう思うなら、もっと困るのは子どもや高齢者だろう。
また、外国人もまた同じように困惑しているに違いない。
せめて必ず英語表記があればよいが、日本語だけの説明も
数多く存在している。
各メーカーが競っているから、みごとなまでに
規格が統一されていないのだろうか?
そして時々、サジを投げたくなってくる。
「お次の人には申し訳ないけれど、見つからないわ。
ごめんなさいね、そのままで。」と半ば諦め、
半分はヤケになってカギを開ける。
すると個室を出かかったその時、
“ジャー!”っと水の流れる音がする。
「な~んだ!センサー感知式だったのか…」と
がっくりしながら、一人ちょっぴり恥ずかしい。
**********************
そう考えてみると日本は紛れもなく、
トイレレベルは世界のトップに君臨するほどの
水準を誇っているだろう。
とにかく、日本人のトイレに関する美意識は
世界では類を見ないぐらいに半端ではないようだ。
文句なくトイレ先進国なのだと思うほど、
さまざまな工夫とともに進化を遂げている。
そこまで発展しなくても、もっとシンプルでいいのに。
というほどに。
日本からのトイレ文化も、そう遠くない未来に
もっともっと認識されていくのだろう。
ただ、キレイでおしゃれなだけでなく、
ストレスが溜まらないようスタイル
を心から待ち望んでいる。
障害者の人も大変なんだそうですよ。
私が大変なのは着物の時!!
レバーが遠かったり少し高かったりすると、着物をたくし上げて踏むのって辛いんだよね。バランスが崩れるし。
時々、あ~、私何をやっているんだ?
と自分の姿を想像して情けなくなることがあります。
皆さんは高いところのレバーって足で踏んでます?それともちゃんと手で下げてます?