KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★ブックチャレンジ 1日目「父の詫び状」

2020年05月19日 | ブックチャレンジ
7days Challenge 
「読書文化の普及と貢献のために
7日間アップします。」

NY在住画家、ジュエリー作家の
堂園まり子さんからバトンをもらいました♪

【1日目】「父の詫び状」向田邦子

学校が終わると図書館カードと
黄色い図書館バッグを持って
図書館に入りびたっては閉館の音楽
「蛍の光」が鳴るまで1人で
本を読むのが、大好きだった小学校時代。

絵本や、偉人の伝記、図鑑や世界の不思議、
トンチやクイズから生活の知恵本、
ことわざなどかたっぱしから
読んでいたような気がする。

中学、高校時代は
テニス部の先輩にすすめられた文学本を
電車通学の行き帰りに読むのが日課だった。
 教科書に出てくるような日本文学の名作を
今思えばむずかしいのに12,3才から
よく読んでいたなぁ、と思う。

川端康成、石川啄木、山本有三、
室生犀星、与謝野晶子、芥川龍之介、
夏目漱石、高村光太郎…
古文や漢文の授業も好きだった。

そして大学生になり、出会ったのが
向田邦子のエッセイだった。 

最初に手に取ったのが

「父の詫び状」

昭和の家庭と、どこか不器用で実直な
父の姿が描かれていて、自分の家族のことや
体験、感じたことを自分の言葉で
描かれているのが衝撃的だったのだと思う。

これまでのどの本とも違っていて、
まだ十代だった私にはとても新鮮で
それから向田邦子のエッセイを見つけては何度も読んだ。
 
行間や間、なんともいえない空気感
すべてが大好きだった。

しばらくして、彼女が数年前に
飛行機事故で亡くなったことを知り
そういえばそんなニュースがあったっけ?
高校の時だっただろうか。ということは、
もうすでに読み終えてしまった
彼女のエッセイの新刊本は出てこないのだ、と
気づいてガックリとした記憶。

ニューヨークに来る前にも
だいぶ本を整理してきたものの
まだ彼女のエッセイは私の本棚に並んでいる。

それはそうとどんな内容だったかしら、と
ネットで調べて本の数行が出ていて驚いた。

私のFacebookやブログの文体やリズムは
彼女のエッセイの影響をまんま
受けていることについさっき気づいたのである。

そんな私にとって大切な一冊。

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