ガンコ親父再来!

2005年11月29日 | 介護日記 -
今日の父の精神状態は、ドロ沼だった。
今も、まだ続いている。

 「羽田に行く」
 「田舎に帰る」
 「これから行く」

この言葉の繰り返しである。

父は、“叔母と叔父の来訪”をとても楽しみにしていたので、
少なからず昨日の決定がショックだったようだ。

いつもの“落ち込み”から一変して、今日は“怒り”のような心情を前面に
押し出してきていた。
父にしてみれば、期待していたことが裏切られたのだ。当然ではある。

父は、私のことも「うそつき」と言った。


「今すぐに四国に帰る」と言われても、私が一緒に随行するわけにはいかず・・・
父が一人で帰省しても、現在の状態では“一人で過ごすことはできない”。
だけど、本人にはその自覚がない。

信頼している叔母に(電話で)説得してもらっても、効かない。
聞こえていないのか・・・聞こえていても、しらんぷりなのか・・・
ただ一言、「これから羽田に行く」――
同じような言葉を、一日中繰り返していた。
“何度も言っていたら、きいてくれるかも”という期待があるのだろうか。


父は・・・こちらの都合や、周りの状況などは、おかまいなし!
聞く耳は持っていない。
説明しようとして、ちょっと話すと・・・すぐに「かんしゃく」がお出ましになる。
今日は、虫の居所が悪い!めちゃくちゃ悪い!
(どうしたんだ?)
昔の「ガンコ親父」の様相を呈してきた。
父自身も、どうしようもない状態で、気持ちのやり場がないような感じだった。

“聞き分けがない”とピシャリと遮断して、はっきり言うわけにもいかず、
私自身は“もんもんとした気持ち”を持て余すことになる。

説明して分かってくれるのなら、苦労はしない。
父の精神状態(思考回路)に付き合うことは、本当に疲れる。

私の「孤立感」――。
気持ちがすさんでいきそうな予感・・・持ち直そうと必死に軌道修正しようとして、
もがいている自分自身を客観的に見ていた。

今日は、長い一日だった・・・。

―嵐が去ってくれるのを、ただ待つのみ――。
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