数カ月前、「韓国人による自傷論、亡命覚悟で暴く韓国男性の真実」(金智羽著、鹿砦社)を読んだ。筆者は1967年韓国生まれの作家・評論家、韓国の大学を卒業後、日本とオーストラリアに留学、現在は日本と韓国と行き来しながら文筆活動を行っている人物。
著者は、韓国人男性の欠点や理不尽な性癖を書き連ね、こきおろしている。日本人に迎合することで、本の売れ行きが伸びることを期待していることは明らか。その主な論点は:
●エゴイスト:人の意見を聞き入れない。
●約束を守らない:「約束」はするが、たいして意味をもたない。
●日本嫌い:幼少の頃から、「日本、日本人を嫌う」ように仕向けられる。
●日本人の不幸は韓国人の幸せ:日本人がどんな不幸に見舞われようと、それは天罰。
●ミスを認めない:常に相手の方が悪いと考える。
●すべて否定的に考える。
●礼儀正しいのは身内に対してだけ。
いくらなんでも、これは一方的に過ぎる。韓国人だっていいところもあるはずだが、それは書いてない。偏向情報と判断して、当書を書棚の「古本屋行き待機コーナー」に追いやったが、最近の日韓関係の悪化を見て、もう一度読み直した。
そこでわかったことは、
◎日韓の外交合意を簡単に破棄する(慰安婦問題と徴用工問題)
◎原発投下をプリントしたTシャツを平気で着用する
◎旭日旗を確たる根拠もなく排撃する
のは、韓国人の基本的価値観に適った行動だということ。言い換えると、金智羽氏が指摘している韓国人の価値観が◎印において具体化されているわけだ。「韓国人による自傷論」に書かれていることが、的を射ていることを改めて認識した次第。韓国の政治家にも、しっかり●印の価値観がしっかり根を下ろしているはずだから、日本の政治家たちとウマが合うわけがない。
旭日旗問題とTシャツ問題は収束したが、慰安婦問題と所謂徴用工問題については、韓国側のコートにボールがある状態である。韓国政府は「日韓双方が知恵を出しあって・・・」などと日本側にも責任があるような発言をしているが、これは●印の「常に相手の方が悪い」と考える性癖に起因する。韓国政府がどう決着つけるか、見ものである。