11月26日、このブログでカルロス・ゴーン事件には不可解な点があると述べた。すなわち
(1) 過少記載された8年分80憶円は、実際にはまだ支払われておらず、ゴーン氏が退任後に支払われるという覚書があるという。すなわち、虚偽記載はまだ実行に移されていないのだから、犯罪行為があったとは言えないのではないか。
(2) その覚書はゴーン氏とだれがサインした文書なのか新聞には書かれていないが、その覚書の法的効力に疑問がある。
(3) 違法であるか否かに疑問があるにもかかわらず、逮捕したのは行き過ぎではないか。
翌27日の各大手新聞は、ゴーン氏が私の懸念した通りの根拠で容疑を否認していると報じた。つまり、大手新聞は私のブログを後追いしたことになる!!(笑い)。
私は法律には門外漢だが、評論家の冷泉彰彦氏が同じようなことを述べている。
ひとつお詫びしなくてはならないことがある。それはゴーン氏だけが逮捕されたのは不公平である、と述べた点。グレッグ・ケリー氏も同じ日に逮捕されていた。私の早とちりである。