株価がだいぶ下がった。そのお蔭で、配当利回りが3%以上という銘柄はいくらでもある。
メーカーは取扱い商品の分野が少ないから、なにか不祥事がおきると、株価がもろに影響を受ける。その点で総合商社は特定の商品で不祥事が起きても会社全体としては比較的打撃が少ないから、利回りに与える影響も比較的少ないだろう。
というわけで、総合商社の株価(本日の終わり値)によって利回りを計算すると、次の表のようになる。
銘柄名 株価 配当 利回り
三菱商事 2909 125 4.30
三井物産 1766 80 4.53
伊藤忠商事 1957 83 4.24
住友商事 1621 75 4.63
丸紅 698 34 4.87
この中から住友商事を選んで、チャート(2年間)を調べると下のようである。現在の株価は大局的に安値水準にあり、今後も短期的には下がることもあるだろうが、長期的には株価下落のリスクは少ないように思える。
銀行の定期預金の利率は0.01%(1千万円以下)はバカバカしくて、お話にならない。それに比べれば、利回り4%は魅力がある。もちろん、業績が悪くなれば配当も減るだろうが、例えば住友商事の配当がかりに75円でなく、大幅減の25円になったとしても、本日の株価に対して25÷1621=1.5%。銀行金利に比べれば、まだマシである。
株を値上がり期待でなく、利回りで買うと割り切れば、今がチャンスではなかろうか。