韓国の教科書は、「併合時代に①日本がコメを収奪したから、②農民の所得水準が低いままに抑えられ、③コメの消費量が減少した」と教えている。
たまたまYouTube で、金洛年という韓国人が、教科書のこの記述が全くの嘘だったことを論理的に解明していることを知った。ネットで調べると、この人物は「帝国主義下の朝鮮経済」(東京大学出版会 2002年)を上梓しており、併合時代の韓国経済を真摯に研究した人らしい。
https://www.youtube.com/watch?v=fXZRt2F3w10
金氏の主張(訳文)は長いので、要約すると次のようである。
(1)“収奪”とは強制的に奪うことを意味するが、事実は対価が支払われた“輸出”だった。
併合時代に朝鮮におけるコメの生産量は、年間1,000万石から2,000万石に増加したが、無償で強奪されて金銭が支払われないなら、生産量が倍増するはずがない。
1931年6月の東亜日報は、日本の農民が朝鮮米の流入を阻止するよう運動していることを批判しているが、日本の農民の不満は朝鮮米の方が内地米より安かったことである。つまり、安かったとはいえ、対価が支払われたビジネスだった。
(2)農民の生活水準が向上しなかったことはある程度は事実だが、それは伝統的土地制度が継続していたためである。すなわち、地主が収穫の半分をとって、生産量増加の主たる受益者となり、小作農の所得は生産量の増加に比例して増えることはなかったのである。
(3)朝鮮におけるコメの一人当たりの消費量は減少したが、農民は高く売れるコメを輸出して、自分たちは他の雑穀を食べた。
頑固爺所感
こうした韓国語によるネット情報は、韓国人も読むことができるはずだ。しかし、この情報が正しいと思っても、沈黙しているほかない。慰安婦の拉致にしても、いわゆる「徴用工」の強制労働にしても同様であり、多数の韓国人は嘘を感じ取っているだろう。しかし、真実に同調すると、「親日」の烙印を押され、社会的生命を絶たれる。
韓国社会は病んでいる。