先月26日に亡くなった叔母は、自分が気に入ったものは、 人も絶対喜ぶと思ってプレゼントしてくれる人だった。 叔母が亡くなってから、近しい親戚の女性たちに卵焼き器が届きました。 何と!名入りです。 何でも一流品が好きで、安物でいいものは絶対ないと信じている人だった。 でも、食べ物などは、好き嫌いもあるし、 「これは美味しいもので、滅多に手に入らないものだから、これを食べられるあなたは幸せよ!」 などといわれて、もらっても 「ありがとう!」 と言いながら、何処に回そうか、などと思うものもありました。 この卵焼き器は京都の有次という京都錦の老舗包丁屋さんのものです。 有名だそうですが、そういうことに疎い私は知りませんでした。 でも、道具は有名なものは絶対にいいですね。 どんなに体力が無くなっても、ただで人の世話になりたくないと、 料理もできることを手伝っていた。 力の無い手で大根おろしをおろして、このおろし金は駄目だと言っていて 最期まで面倒を見てもらった一番下の弟のお嫁さんに 「おろし金のいいのを買いなさい」 と亡くなる前の日に言ったそうだ。 本当にあんなに何にでも頑張って取り組む人は他に見たことがない。 このごろ思います。 人間ってその人らしく死ぬんだなぁって… |