6月28日(木)の朝日新聞夕刊に
「脳動脈瘤の破裂7ミリ超リスク大」の記事が出ていました。
脳動脈瘤は成人の5%程度にあるとされている。
破裂すればくも膜下出血となって、3分の1は亡くなるという、突然死の代表挌病になるもの。
この記事はアメリカの有名な医学誌に発表されたものだそうです。
5720人に見つかった計6697個の瘤の追跡調査(すごい数!)
見つかった患者の平均年齢は62.5歳、3分の2は女性、瘤の大きさの平均はは5.7mm。
この記事を見ると未破裂脳動脈瘤が見つかった患者を最長8年経過観察して全体の破裂率は年間0.94%。
全体としては脳動脈瘤が見つかっても破裂することなく、一生を終える人が大部分なのだと思う。
でもまた細かく見ていくと、
3~4mmだと0.36%、5~6mmだと0.50%、7~9mmだと1.69%に跳ね上がり、
10~24mmでは4.37%、25mmだと33.40%。
岐阜大学病院脳外科医の吉村紳一先生のウェブサイトの「未破裂脳動脈瘤」の症状のところを読むと
この年間破裂率にその人の余命をかけた数がその人の生涯の推定破裂率になるということだそうです。
もし、50才、女性で7~9mmの脳動脈瘤が見つかったら、平均寿命85才くらいですから、
1.69%×35=59.15%
がその人の生涯の推定破裂率となるそうです。
5~6mmだと
0.50%×35=17.5%
ですから、確かに記事の見出し通り、7mmを越えるとリスクは急に増えるということですね。
とはいえ、自分に関していえば、破裂する か 破裂しない かのどちらかしかなく、
いくら率が低くてもその破裂するに入ってしまえば、くも膜下出血になってしまうし、
反対に7~9㎜だって40%位の人は破裂しないで生涯を終えるわけです。
まぁ、大きさの他に家族歴、体調、性格など、色々考慮すべきことはあると思います。
とにかく、見つかった場合はよく相談に乗ってくれるドクターと治療方針を決めることが大切かな?