NHK「あさイチ」(有働アナとイノッチが司会をしている番組)で、
「脳動脈瘤が見つかったら」というテーマ(実際はどんな題になるか分かりませんが…)の番組を
制作するということで27日(日)取材を受けました。
最初、私が本を出したりホームページを作ったりした時に
ネットでお世話になった間中信也先生という頭痛の権威の先生から、
あさイチという番組に私を紹介しても良いかと連絡があってビックリ
OKしたら、あさイチのディレクターさんから電話がありました。
電話取材と言うことでしたが、おしゃべりな私は、電話口でくも膜下出血のことや脳動脈瘤のことを色々しゃべりました。
その後しばらくして、結局、色々取材した結果「脳動脈瘤について」番組を作ることになったので、
私もくも膜下出血罹患者で、未破裂脳動脈瘤経過観察中の人として映像取材も受けてもらいたい依頼されました。
テレビ東京「主治医が見つかる診療所」には2度取材されて出たことがありますが、NHKは、初めてです。
(「主治医が見つかる診療所~くも膜下出血~」)(「主治医が見つかる診療所~脳卒中スペシャル~」)
指定された収録場所は、家からくるまで10分ほどのところ。駅からすぐのところでしたが、
住宅地なので、「いいのかなぁ~?」思いつつ歩いていったら、着いたところはプール付きの豪邸。
普通の住宅でしたが、居間はすっかりスタジオになっていました。
どなたか個人の家だったそうですが、今はドラマの撮影やこういった取材などに使われているそうです。
収録は私の他2名の方が一緒でした。
一人の方は大阪からいらしていて、大きな脳動脈瘤が複数見つかって3回も難しい手術をして生還した方。
もうひと方は5ミリ(4ミリ?)で見つかって、4年くらい経過観察して7ミリくらいになってコイリング手術を受けた方でした。
あさイチリポーター中村慶子アナが我々に質問して答える形でしたが、
その合間に他の人の話したことに自由に思ったことを述べていいといわれたので、座談会のようになりました。
帰り道、今日話したことを考えたら、
脳動脈瘤が見つかって、どんなに悩んだかを主に聴かれて、それに答えている様子ばかりが強調され、
まるで、脳動脈瘤が見つかると精神的にも生活も大変なことになる恐怖だけが放送されるのではと不安になって、
ディレクターの方に今、脳動脈瘤を持っている方に不安を増幅させるような番組にだけはしないでほしいとメールしてしまいました。
だって、お二人とも見つかってとても辛かったでしょうが、手術して今は安心して暮らせるようになったのですから、
脳動脈瘤が見つかったことで命拾いしたとも言えると思うのです。
私は、くも膜下出血になったとき、脳動脈瘤があることもそれが破裂してくも膜下出血になったことも知りませんでした。
幸い運良く破裂しても、こうして無事後遺症もなく生還できましたが、こんな例は本当に少ないのです。
今、未破裂の脳動脈瘤があることが分かって、血圧コントロール、食事、運動、睡眠確保など
自分でできる破裂リスクを減らすことをすべてやって、定期的に経過観察を受けています。
いちど破裂を経験しているし、家族歴も濃厚であるから、観察していて急に大きくなったりしたら、5ミリ以下でも手術するつもりでいます。
脳動脈瘤は破裂率は、5ミリ以上で1.1%であり、手術の後遺症の確率の方が高いので脳ドックなど受ける必要はないという
意見がありますが、これは全体の率で個々の破裂リスクは、大きさの他、場所、形、家族歴などで大きく違います。
安易に脳ドックを受けることはよくない!でも、自分はどうなのか、よく知って検査を受けることは有用なことと思っています。
取材を受けたお二人とも、発見されて大変だったけど、脳動脈瘤があることを知ってよかったと言ってらっしゃいました。
ディレクターの方からはお返事が来て
「未破裂脳動脈瘤の不安を煽るということは自分の良心が許すものではない。
くも膜下出血が今の医学では完全に克服できていない今、
大切なことは、どのように正しく恐れるかということではないかと考えています」と書かれていました。
きっといい番組をつくって下さると思ってます。
放送は5月14日(水)の予定だそうです。
おみやげにNHKから、ぶたまんシールとぶたまんスポンジとお茶をもらいました。