最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

小室哲哉氏引退会見を見てーくも膜下出血の恐ろしさー

2018-01-25 13:51:11 | くも膜下出血
ミュージシャンで音楽プロデューサーの小室哲哉さんが、文春に不倫疑惑記事を書かれて、
記者会見して、音楽活動から引退すると語り、多方面から色々な意見が飛び交っている。

私は何といっても「くも膜下出血」の恐ろしさを、知らない人が多いのにビックリしている。
妻のKEIKOさんは2011年10月にくも膜下出血を発症している。
それから、6年半の月日が経っている。
くも膜下出血は、死亡する人が3分の1、後遺症が残る人が3分の1、
社会復帰できるのが3分の1と言われている。
社会復帰可能の場合も、全く後遺症無く復帰できる人は少ない。

後遺症も、軽症から重症まで様々であるし、
身体的機能の障害の他、認知症、人格が変わってしまうような障害まである。
その人がそれまでのその人でなくなってしまうということは、
友人や私のHPの掲示板に書き込みされた方が、その辛さを語っていた。
KEIKOさんも高次脳機能障害で、小児退行の症状が固定化してしまっているようだ。

発症後暫くは、命が助かったことに、「本当によかった」と思うだろう。
しかし、後遺症も固定化して回復していく兆しが見えなくなってくると、絶望してしまうことも多いと思う。

私自身、くも膜下出血を発症した時、息子が中学一年生だったので、
命が助かったとしても、後遺症が残っていたら、家族がどれほど苦しんだかと思うと、小室氏には同情してしまう。
「療養中の妻への裏切り」との記事は当たらない気がする。

義母の介護でも、いったいいつまで続くのかと、時々深刻に悩んだことがある。
くも膜下出血は若くで発症することも多く、介護の年月は、老親よりもさらに長く、先が見えないことも多い。

KEIKOさんの発症時の様子は分からないが、
このブログでも何度も書いているとおり、
くも膜下出血を含む脳卒中は、発症してから、治療に行き着く、時間と状況が鍵だ。
今は安静にして病院に搬送できれば、診断も治療もできる。
後遺症を減らすことはできる。
もっともっとくも膜下出血(脳卒中)についてみんなに知って欲しいと思う。
「くも膜下出血発症時の頭痛」

コメント
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