今日は又暑い一日でした。
珍しく、夫と二人で銀座に映画を見に行きました。
ロシア映画「太陽」(アレクサンドル・ソクーロフ監督)
イッセー尾形が昭和天皇に扮して終戦直前から人間宣言をするまでを描いている。
歴史事実を元に制作したもので、アレクサンドル・ソクーロフ監督が
ヒトラー、レーニンを撮った「20世紀の権力者」の第3部だそうだ。
天皇の心の内など、事実はわかりようもないが、
あの激動の時代、天皇はいったい何を考えていたのだろうか?
観客の年齢層も実に色々だったが、受け取り方もそれぞれだろうなぁと思った。
銀座シネパトス1館だけの公開のため、大変な混雑だった。
映画として製作される以上は、かなりの部分で真実を映像化しようという意思のもとで努力をされていると思いますから。
歴史的なことはある程度検証されていることと、まだまだ歳月が必要なものとありますが、戦前の日本の指導層でも、見解がいろいろあったようなことが徐々にマル秘文献の期限が切れて公開されたりすると・・ああそういうことだったのか・・とは思っても、既に当時の人たちはすべて去っており、問い返しようのない苛立ちばかりが残るというむなしさ・・。
でも、歴史に学ぶことはできるはずですが・・なかなか。
これは日本だけに限らず、現在でも世界中の政権の担当者たちはあまり学んではいないようで・・。
現実に痛みを体験しなかったことは、やはり
踏み出す力にはならないのでしょいうか・・。
そして、61年目の8月15日が・・。
あの時、外地に居た私も親たちも、果たしてこの先はどうなるのか・・生きて日本に帰れるだろうか・・と。
大人たちはお腹の底から冷気が吹き上がってきたと・・。
あれから長い歳月が流れ、今日の無事があることを改めて考えさせられます。
実際経験した人とは受け取り方は違いますよね。
同じ時代を生きたとしても経験は各自違います。
でも事実はあるんですね。人は事実から学ばなければいけないんだと思いますが…
事実といっても何もかもわかるわけではないし
各人経験を元に解釈するから、
なかなか皆が同じように進む道を選ぶことはないということですかね。
8月15日が何の日かさえ知らない人が増えている。
どうか、一生戦争の経験なしで終わりたい。
そして子どもたちも…