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定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

鶴瓶(笑福亭 鶴瓶)には絶対できない、つるべ(釣瓶)設置作業(宮園のお宿の囲炉裏)

2011年08月04日 00時09分14秒 | Weblog

"宮園のお宿づくり"を以前紹介しましたが、そこには囲炉裏があります。ところが、囲炉裏につきものの『つるべ(釣瓶)』がありませんでした
でも、手に入ったのです

つるべとは、囲炉裏の火の上に、天井から吊るした”ひっかけモノ”の器具で、鍋ヤカンを吊るすモノです。なんと新品なら4.7万円とか
参考サイト:http://7rinhonpo.jp/archives/50911369.html

ある日、集落内の宮田さんが、昔、我が家で実際使っていたという”つるべ”を、『こるば、つけない(これを取り付けなさい)』と言って持って来てくれたのです
『でも、誰が取り付けるの大工さんに頼むお金は無しならば自分でやるしかない
それをお宿の囲炉裏に取り付けるまでの奮闘記です。

お宿づくりの頃のお話は、コレ
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/18ec875b2aef7035f18ad1f6a12a8ec4



つるべが無い頃は、この様に五徳の上に鍋ヤカンを乗せていました。

2011年5月21日
宮田さんが持って来てくれたのは、このとおりの錆だらけでしたので、さっそく持ち帰り、休日を使っての作業です

 


準備したのは、ディスクサンダー・ワイヤーブラシ各種・電気ドリル
先ずは、ディスクサンダーで四角い面をサッとかけて錆を落とします。(余り強く押し当てると、ノペーッとした平面になり趣が無くなると加減
周りには赤い錆びの粉末が舞います
慌てて、マスクを掛け、ゴーグルもしました


 

チェーン部分は、どうしようもない部分ですが、ワイヤーブラシでガリガリやってみました
手づくりのS字型チェーンで、如何にも古い事がわかります


 

四角い軸面は、凸凹に腐食が進み、サンダーでは窪みまで綺麗にする事は出来ません。ドリル装着のワイヤーブラシに、仕上げにハンディーブラシで出来るだけ凹の中まで丁寧に錆を削りました

 

実は、ドリル装着のワイヤーブラシでガリガリやっていたら、この大事な吊りフックの部分が、ポーンと飛んで行き、一瞬青ざめたのでした
錆を削った分、引っか”カリ”が小さくなり外れたのでした。『ならばどうする』と考えた挙句、ゲンノウでリングの穴を少し潰して、カリが引っ掛かるようにしました


 

5-56をスプレーして、錆をふき取り防錆び処理し出来上がり

さて、いよいよ取り付けです。囲炉裏の中央から垂直に天井に上がったところが吊り場所天井板では重さを支えられないため、ここに(糸・針金・チェーン・ワイヤー)の通る穴を開け、天井裏屋根にあると思われる頑丈な梁などから吊らねばなりません

 

とりあえず囲炉裏の中央から垂直に天井に上がったところに穴を開け、目印の紐を天井裏に通しました
次に天井裏の様子を探ります~メジャーやデジカメ・照明のカンテラ
等を持って、天井裏に挑みます
梯子が無いので、テーブルに椅子を乗せた足場をよじ登り、狭い△隙間から入り込みます天井裏の屋根板には至る所に、釘が飛び出ていてとても危険です

 

天井裏はだんだん暗くなり、手を付く所には何十年もの埃が積んでいますが、それにめげず2部屋分進みます

 目印の紐を発見
運良く、開けた穴は吊り天井の吊り梁の横木のほぼ真下です。
50cmおきに天井を吊っている針金が見られます。




この横木ならば、つるべとヤカン鍋の重量15kgくらいは十分に吊ることが出来るハズです

 

天井から横木まで70cm、ぐるっと横木に巻き付けて90cm天井下に90cm、合計180cmくらいのあれば吊れると判明




それからホームセンター・ナフコに走り適当な資材を物色
チェーンも考えたが、天井にもっと大きな穴を開けなければならない~結局、ビニルコーティングしたワイヤーで吊ることにした。
長さは90cm規格を2本、ワイヤーとつるべのジョイントにフックを購入した。ワイヤーとワイヤーを繋ぐ物には、廃材のスプリングを活用した

2011年5月22日
再び鼠小僧のように天井裏に登り、いよいよ作業開始
見よこの積年の埃の絨毯
そんなKも気にしないで、横木にワイヤーを巻き、ワイヤーとワイヤーを繋ぎ、天井の穴を通したこれで吊れる

 

ところが昨日の点検の時に心配事がひとつ産まれていた
天井の穴と横木のワイヤーの垂れの関係が、垂直では無かったのだ誤差で2cmたった2cmだが、約15kgの重みが垂直にけん引されると、写真上方向に薄板がワイヤーの小さな断面積で圧縮されることになるそれが気がかりだった
しかし、それを防ぐために昨夜の内に妄想し準備した、ヒラメキの孟宗竹の突っ張り
短長2本の竹の棒を桟木に突っ張る長さで切って、穴の拡大や天井板の曲がりを防いだ思いつきの対策
イヤ~っ、垂直って、本当に難しいですね

   

埃まみれを外で叩いていよいよワイヤーにつるべを吊るしてみた

    

完璧な出来上がり
部品の名前は知らないが、このチェーンの着いた四角い穴の横クランプが、つるべの長さを調整する器具~よく魚の形が見られる所


 


つるべのおかげで、ヤマメの塩焼きも、ヤカンも同時に出来るようになった



つるべのある囲炉裏を囲んで、今夜もまたお客さんが集います



宮園のお宿のホームページは、これです1泊2000円、完全自炊ですが周辺での食事ケータリングも出来ます。ご利用下さいhttp://www.geocities.jp/itsuki_mura/oyado/index.html


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