2014年2月25日
宇都宮駅から東京行きの新幹線まで、3時間ちょっとフリーな時間があった
栃木県といえば日光東照宮~でも、日光までは行けない
巨石や巨木、また寺院・彫刻が趣味なこともあって、観光パンフで見つけた『大谷(オオヤ)の巨大観音像』を見に行くことにした
JR宇都宮駅から関東バス・立岩行きに乗って25分大谷観音前で降りた。
なるほど、周りには岩があふれている岩~
少し歩いて朱色の建物、板東19番:大谷寺に付いた
門構えは、仁王様が出迎えた
入場料・拝観料を払って、大谷観音堂へ
オオバーハングの岩穴に、お堂が建て込んであった
下から見上げると、覆い被さってきそうな迫力だ
810年に、弘法大師が開いたと言われる大谷寺には
日本最古の石仏である『大谷観音(千手観音像)』があった~霊験にあやかりたくて~お参り
説明によると、完成時には金箔が施され、金色の輝きを放っていたという
通路案内で左手に渡ると、この岩壁にもたくさんの念仏像が彫られていた
4組10体の石仏が丹念に彫られていた
これらは全て、国の特別史跡~重要文化財という~1200年も前の人たちが彫ったことを考えると~感激
ところで、ここの横穴は『洞穴遺跡』で、1965年に11000年前(縄文時代早期)の完全人骨が発掘されている。その当時から、確かに人は住み着いていたんだ
いったん外に出ると、みやげ物のお店が2件あった
どちらも石細工の彫り物が置いてあったが、ちょっと持ち帰る気にならない~
さて、大谷エリアは広い~くりぬいた岩山の切り通しも、凄く迫ってくる物があった
大谷岩は、火山灰の固まった『凝灰岩』だか、僕の住む地域で取れる阿蘇火山の凝灰岩よりも白い~
阿蘇火山は30万年前、大谷は2000万年前の差
たぶん、海底堆積という生成の違いだろう~
いずれにせよ、凝灰岩は岩石としては柔らかく加工がしやすいから、生活に使われるなじみ深い岩
ただ、浸食されやすいから、自然の風雨のノミに削られた奇岩も多い
切り通しを抜けるとでっデカ~ッ
大谷のシンボル『平和観音』高さ27m、胴回り20mの観音像が目の前にそびえる
第2次世界大戦後の昭和23年から取りかかり、総手彫りにより6年の歳月をかけて造られたという
人と比べると大きさが分かる~10階建てのビルくらいかな
左側の階段を登ってみた
間近で、拝顔するとなお、デカイ
この頭の頂点までの岩の固まりがあったという事になる
さて、彫刻が趣味なため、この観音像の白眼がどうして光って見えるのかが不思議だった
ちょっと空中散歩で、正面から撮影~
謎は解けた 黒眼の光彩はくぼませ凹彫り、陰をつくり
そして、瞳孔(水晶体)の白い部分は喉チンコみたいに上から垂らすようにつなげてあった。
ここに、日光が当たり、瞳孔が白く光って見えていたのだ
同じ巨石像のイースター島のモアイ像は、眼球全体が窪んで黒っぽく見えるだけ~作られた当時は、義眼みたいな填め込み式の眼球があったそうだが~
なるほど~大谷の昭和の石工は考えたものだ
さて、時間がない~大谷寺に戻り、弁天堂を急いで散策
まだ、雪が残っていた
白蛇を撫でまくり、ご利益に預かった
周辺には、採掘跡が至る所に~
姿川が御止山(オトメヤマ)を削って出来た、自然の彫刻岸壁が続く~
200mに渡って、岸壁は続いていて、『大谷景観公園』として整備されていた
ああ~ゆっくりしたいが、時間がない~この先に、大谷資料館:地下大空間があるという~きっと大好きな所に違いない~それを目指して走った
その報告は、また次のブログで
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