2020年11月21日
昨年まで実家の納屋には2本のドラム缶がありました。
農家をやめ籾乾燥機もすでに処分し不用のドラム缶です。
JAガソリンスタンドに持ち込んだところ、1本1,000円の処分費がかかりました。
今年の梅雨時期に実家の竹垣が壊れてしまい(腐ってばらけ始めた)、(木6・竹8で)夏に孟宗竹を伐採し90cmに切り、6等分に割っていました。
YouTubeで調べていると、虫に食われず長持ちするためには、火で炙るか、煮る必要があるとわかりました。
火で炙るのは油のふき取りもあり大変です。
煮る方法も、そんな大鍋はありません。
『そうだ!ドラム缶で煮ればいいんだ!』
その時、ドラム缶をお金まで払って処分した事を後悔もしました。
そんな目・欲望?でいると見つかるものです。
職場の倉庫の掃除の時に何十年も埋もれたドラム缶が見つかりました。
幸い中身の油は少しだけのA重油でした。
既に変質のA重油を取り出し、さっそく水を溜めました。
さてドラム缶の切断事故で一番多いのは、爆発です。
たとえ中身が空でも、たとえガソリンでなくても内部に揮発成分が残っていたらオイルや廃油でも、切断の火花で引火爆発します。
水を2週間溜め、途中2回の水の入れ替えを行いました。
200リットルのドラム缶はビクとも動かせないので、水道ホースを使いサイフォンの原理で楽々入れ替えをしました。
(口で吸いだすのではなく、水道で満水にしたホースの両端に指を突っ込んで、一方はドラム缶水中に、もう一方は落差の下にして、指を抜くとサイフォンが発生します。)
直径60×高さ90cmのドラム缶を軽自動車の後部に積み込んで、実家に持ち帰りました。
いよいよ半割作業です。
いわゆる『ドラム缶風呂』みたいに、天蓋を切り取った経験はありますが、半割は初めてです。
大きな注入口(大栓)、小さな換気口(小栓)のキャップには、ゴムシール(ゴムリング)がはまっていますので、出来るだけ火から遠ざけたい・・から、均等な半割でなく、切断位置をこの位置にしました。
金属を扱う(切断)時の事故で一番後悔するのは、目の障害です。
金属片や粉が角膜や眼球に刺さると、視力低下や失明となります。
薄目でやっても、何万、何十万と発生する金属粉は低確率ですが、上瞼と下瞼のわずかな隙間に飛び込んできますので、安易な作業は厳禁です。
マスクとゴーグルは必ず使いますが、さらに溶接のフェースガードも使いました。
危険な作業ですので、写真もあまり撮れませんでした。
先ずは、天板(天蓋)側のバンドやチャイムと言われる一番厚い縁を切り、縦割りをしました。
胴体の二つのふくらみ(ビート:輪帯)を切って、天板(天蓋)に向かいましたが、すでにディスクは消耗してしまいました。
刃が届きませんので、新しいものと交換します。
研磨のディスクが減り直径が小さくなると、切断場面が見えず、なかなかまっすぐに切ることが難しくなります。
切断中ずっと大栓からはモクモクと煙が上がります。
(もしかして爆発するんでは?)とドキドキの不安は付きまといます。
30分くらいの格闘で、綺麗に半割が出来ました。
1本のドラム缶に、6枚のディスクを使いましたが、下両端の2枚は交換後すぐに使えなくなりました。
原因は、進行の曲がりを矯正しようと、こねたためです。
特に下の右みたいに高速回転で割れるとバーンと跳ね飛びとても危険です。
1本のドラム缶に、4枚のディスクが目安でしょうか。
さて、次は仕上げです。
四角の断面、8片にはこの様な、『バリ』が出てケガの元ですので、これを綺麗にします。
別の研磨用のディスクに取り換えて、バリを残さず綺麗に取っていきます。
綺麗に出来上がりました。
大きい湯舟は、竹の茹で鍋。
小さい湯舟は、竹の廃油ドブ漬けに使います。
さて、ドラム缶の高さは90cmですが、内側の縦幅は86cmと分かりました。
準備している竹の長さは90cmですので、数百本の割竹を5cmほど切り詰める作業が出てきました。
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