2020年11月中旬
今月初めのこと。
酪農家のGさん(奥さん)に、あるお願い事があって連絡したら、条件を付けての承諾みたいな話になりました。
その条件とは
『ソーラー電池で灯る可愛いランプが2つあるんですが、一つが壊れて点灯しないんです。これを修理してもらったら、その話、お受けしようかな?』
『www!仕方ないね。出来るかどうか分からないけど、ともかく見せてください。』
後日さっそく現物を持参されました。
次の写真は、説明のために送って貰った使用状況です。
なるほど、傘が被ってしっかりした作り。
良い値段したことが分かります。
傘の上に丸いソーラーパネルがあります。
自宅でまたまた夜なべ修理です。
ネジを緩めて・・・いざ・・・開けてビックリ!
頭の中は直ぐに言い訳プログラム起動・・・!
(いっそのこと、なにも弄らず、元どおりにネジをはめて、明日伝えようか・・・『開けてはみたけど、雨水が入っていて、サビだらけで、配線も切れていて、手の施しようが無かった・・・』)
スイッチオン・オフのスライドスイッチも錆びついて動かない。
充電池の残量はゼロ!
電池ボックスの極板も錆びている。
絶望的なのが、配線も錆びて、ハンダ痕はあるけど、どこが赤線で、どこに黒線が分からない。
全く縁もゆかりもない人の頼みなら、断ってもおかしくない状態。
自分の技術の無さを責められる事はないだろう・・・。
この夜は、これ以上手を出せず、写真を撮って状況報告にとどめました。
それから布団の中でメッセンジャー作文しながら考えました。
『そう言えば彼女、同じランプが2つあると言ってたなあ。蓋を開けてもらい、大丈夫な中の配線状況を角度を変えて数枚送ってもらえば、それを頼りに配線は出来るハズ!こっちのお願いを聞いてもらうためには、一か八かブラックジャック手術をやってみようか・・・』
そんな宿題を送った翌日、送られてきたのが綺麗なこの写真。
【綺麗!これで配線が出来る!】
独り言・・・『ここが、黄色。ここが白線。これが赤線で、その隣が黒線。でもなあ~この錆じゃ、プリント基板の下まで浸食されていたら、ブカブカでアウトだろうなあ~?やれやれ、やってみるしかないか。』
先ずはブラシで錆を落としてみました。
配線基板は様子を見ながら、回転数を落として慎重に磨きました。
電池ボックスの電極の錆は、回転を上げジャージャー磨きました。
もう一つ、致命的な断線が!
フィラメントが2本とも切れています。
最初から切れていたのか、分解の過程で自分が切ってしまったのか分かりません。
配線が成功しても、フィラメントが切れているなら、絶対点灯しません。
幸いなことに、普通のフィラメントではなく、LEDの小さな数珠玉線を黄色い筒に入れた発行体で、ガス封印でもありませんでした。
ただ、線に全然余裕がありません。
細い電極を届くように曲げ降ろし、ハンダも低温で引き延ばした状態で、なんとか届かせました。
基盤のハンダづけ中の写真はありません。
配線も余裕がなく、同じ規格の電線を見つけて繋いで長めての配線です。
充電できた電池をはめたら、点灯しましたので成功です。
線は届いてハンダ接着通電しているバズですが、1本のフィラメントがどうしても点灯しません。
最初から切れていたのか
直列繋ぎのLEDなら、1個だけでもダメになれば一本全体が通電しません。
もしかしてハンダづけの熱で、自分がダメにしたのかもしれません。
独り言『1.5ボルトの電池で、並列2本のフィラメントを点灯させる設計の時に、1本しか点灯しない場合の、点灯の1本にかかる電圧は?電流は?合成抵抗の並列計算と同じく、『和分の積』で良いのか?消費電力が減り、点灯時間が2倍になるだけなのか?分からない、やってみるしかない。』
電気の世界では、通電、点灯したからOK、回転したからOKでは無いところがあり、適正な電流が流れないと、発熱→焦げ→断線→最悪火災にもなりますので、3時間の耐久観察をしました。
結果は、3時間切れることなく発光は続きましたので、『成功』としました。
修理が出来たことを写真付きでメッセンジャーで伝えると、たいへん喜んでくれました。
翌日、すぐに取りに来て、こちらのお願いも承諾してくれました。
さらに後日、酪農家Gさんのオフィス前に点灯するランプの写真が送られて来ました。
めでたし、めでたし!
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