2022年8月20・21日
前回報告の失敗
モアの穴塞ぎ・失敗編
してから、ホームセンターで鉄板を探していました。
見つけたものは、45cm×45cm×3ミリのタイル型鉄板でしたが、これを切って曲面に成型するのは難しいと思いました。
さらに探していると、90cm×3cm×3ミリの棒・板状の物が見つかりました。
『広い鉄板を切って叩くのは難しいけど、焼き物のヒモ積みの要領で一段ずつ積み上げたら、曲面に合わせて成型し易いだろう!』
と、買い求めました。
さて、長さを決めて切断しなければなりませんが、普通メジャーで長さを測りますが、両手を使わなければならないこともあり、養生テープで測りました。
養生テープを鉄の棒に貼り、ディスクグラインダーで切断しました。
今度は成型です。
木の丸太の割れ目に突っ込んで、曲げていきます。
鉄板を持つ左手も、金槌を持つ右手も、ビンビン来ます。
少し曲げては、本体に充てて少しずつ形を合わせていきました。
何度も当ててみては、また叩きの修正を繰り返して、大体の局面に形を合わせていきました。
問題は、一番下のココです。
繋がった部分なので、その高さに合わせて、布施当ても引っ込まさなければ、一番下の辺が宙に浮きます。
そこで、切込みを入れて、しっかり嵌まるようにしました。
バイスに挟んで、ディスクグランダーで曲がる部分に、切込みを多数入れました。
鉄レールのアンビルにも当てて、微妙なカーブを象りました。
一番下の段が決まりました。
いよいよ溶接ですが、前回までの溶接で、バッテリーの限界を感じていましので、新しく3個とも新調しました。
12年も昔から使っていたので限界でした。 バッテリー溶接機
『カン・カン・カ~ン・カ~ン』と、何度も叩いていると、映画 アイアンマン で、主人公のトニー・スタークが拉致されて、洞窟の中でアイアンマンのヘルメットを作っているシーンを思い出しました。
溶接準備完了です。
溶接シーンは危険で撮影できないので、結果写真のみです。
見た目は綺麗ではありませんが、がっちりと溶接できているのでOkです。
2か所、6枚の鉄板の溶接が終わり、綺麗に塗装をしました。
新品の輝きです。
刃の固定部分のボルトナット、も塗りました。
乾いたところで、いざ、栗園で実践です。
段ボール防草した所では、下草刈りの必要はありません。
梅雨入り前に一度は刈ったのですが、既にカヤやセイタカアワダチソウが胸の高さまで伸びています。
いよいよ、モア発進!
順調に刈り進みます。
イノシシの蒐場(ヌタバ)凹で土を噛んだので、心配して確認してみました。
異常なし!やはり3ミリの鉄板は強いです。
それからしばらく調子良く刈っていたところ、突然『ガ・ガ・ガ・ガ~!』とすごい音と、衝撃もびっくりして緊急停止しました。
なんと、刃がありません!
2本の刃が、2つともありません!
原因は、地籍柱(コンクリートの境界標)を刈っていました。
『なんでギャンとこに、ギャンとがあっとか~!』
と、栗園の中で叫んでみても、何も始まりません。
『刃、刃、ボルト・ナット、ボルト・ナット~、何も無い!遠心力で吹き飛んで、草の中に混じったら、見つかるのは絶望的!』
落胆と絶望の中で、草や土を漁っていると、千切れたボルトの残骸と、幸いにも刃が見つかりました。
悔やんでいても、何も解決しない。
ともかく、機械の問題は、部品で解決するしかありません。
モアは、そのまま放置して、今日の作業終了宣言!
それから、汗ドロドロの体を綺麗にして、新しいボルトナット、ワッシャー、ばね座金、割ピンを買いにホームセンターに走りました。
8月21日
『モアの作業は、刃を失くしたら終わり!』
を経験しましたので、予備の一組を作っておくことにしました。
先ずの仕事は、ボルトへ割ピンを通すために、穴をあける事です。
ボルトのネジ山を削って、平面部分を作りました。
ドリルでの穿孔は、0.5ミリで誘導の穴を途中まで開け、1ミリドリルで貫通穿孔、2ミリドリルで目的の径に仕上げました。
割ピンも通り、準備が出来ました。
予備の一組を持って、出発です。
それからは、一気に刈り取りに集中しましたので、写真無し!
これは、時間短縮のために実家に帰ることなく、軽トラックの上での昼ご飯です。
大量の水分は必携です。
それに、水色キャップは食塩です。
汗ばっかり大量にかき、水分ばかり飲んでいると、手足がしびれて来てボーっとなり神経伝達がおかしくなるのを経験します。
熱中症のナトリウム不足の障害です。それから食塩を摂ることにしています。
クーラーボックスの中は、お昼ご飯や、ペットボトル氷を巻いた冷たいタオルが入っています。
誰もいないので、裸になって汗を拭いて、冷たいタオルでクールダウンして、着替えて、木漏れ日の下でランチです。
この日は、スコール的雨も降りましたが、午後はずっと晴天ですぐに汗だくになりました。
モアによる下草刈りは終わりましたが、土手、傾斜地の刈り取りはやはり刈り払い機の出番です。
これは、週1の収穫ではほとんどイノシシにやられるので、ネットを1.5mくらいの高さに張って、途中で受け止める策です。
去年は、孟宗竹で4辺を張っていましたが、ともかく竹を切り出すだけでも大変なので、今年は、ヒモで栗の幹・枝に上手に張り、水平に張る方法に実験的に取り組みました。
夕方帰宅してからの洗浄です。こんな時に怠け者が言い訳をし始めます。
『もうキツカ、限界、洗わんでよかたい!』
『なんば言いよるか!今日使ったなら今日のうちに綺麗にしとかやんたい!終わるまで飯食ったらいかん!』
怠け者は打ちのめされて、綺麗にやり遂げました。
乾いた後日に、注油します。
次回の出番は、柿園の10月です。
両親はJAに出荷していましたが、僕は出来ません。
ほとんどは、イノシシ子ども食堂です。
この日、薄暗くなるまで拾ったのがこれです。
上3つが虫食い無し、下の丸い金属の中が虫食いです。
約15kg、近所に配るしかないどうしようもない栗です。
これから毎日それくらいが餌になります。
家族の理解も得られず、時間を遣い、お金にならない、負の遺産に追い回されている自分!
計画していた、8月20、21日まで下草刈り出来た達成感よりも、空しい疲労しかありません。
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