2020年7月23日
前日22日の夕方、研修生資材庫のカギを締めに行った時、出荷作業用テーブルの上で『折れた三角ホー』を発見しました。
見覚えのある鋼鉄製三角ホーは、6年ほど前に6,000円位でM種苗店から購入した記憶があり、僕にとっては再会です。
(なんで報告しないんだろ?報告するのが怖い?明日になれば自然にくっ付くのか?困るのは使えなくて困る研修生自身だろ?仕方ないなあ、4連休だし持ち帰って修理するか!)
ってな訳で、23日朝から修理しました。
先ずは中に残った柄の木片の取り出しです。
ドリルで木片を砕きながら、粉砕くずを取り出します。
ホーの中子の金属は、アルミ製のピンで止めてあります。
アルミ製のピンは引き抜こうとしても抜けません。
ニッパーで挟み切りました。
ピンの頭は切れたものの、中のピンは残ったままです。
ドリルで粉砕しました。
替えの柄は無いので、少し短くなりますが支障は無い長さです。
この線まで細めなければなりません。
約2mmの凹を鋸で周回しました。
彫刻刀でホー側の内径に合うように削っていきます。
この溝が奥行きであり、深さです。
ナイフで、全体を削り細めます。
柄の材はラワン棒なので、深く刃を入れると先割れして一度に細くなりますので、少しずつです。
ナイフの粗削りの後は、カンナで滑らかに削ります。
時々ホーを突っ込んでネジリ込んでは引き抜き、汚れでキツイ所をまた削ります。
均等に削れて、シックリ入りました。(ジャストフィット)
ホーの中子の厚さは4mm、ピンの位置を印して、薄刃鋸で4mm厚さを開けます。
だいたい4mmが切り出せました。
ドリルで残った部分を穿孔し切り離します。
綺麗に木片が取り出せました。
薄いと中子がきつくなり、膨らむとホーが入りません。
きっちり入りました。
ピンは無いので、コーススレッド(ネジ釘)で固定しました。
三角ホーは立ったまま雑草の根切りや土寄せをする農具で、刃には切れ味が求められます。
朝からうるさいグラインダーは近所迷惑ですので、ヤスリで研ぎました。
作業後は水洗いを励行していますので、ホーの隙間から中子に水が入り、錆や腐れ防止に、接着剤で穴埋めしました。
完成です。
道具・農具は使えばいつか壊れたりするものですが、ちょっとしたメンテナンス・修理でまた長持ちできます。
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