黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

大胡小四郎秀村の記憶を尋ねて・その1(大胡太郎の墓石)

2022-10-14 21:39:38 | 念仏往生伝の記憶を訪ねて

今日、ひめちゃんとタバサねーちゃんは、シャンプーやさん(ペット美容室)に行ってきました。

夕方、「ケンくんが来よ。」というお父さんの声に、ひめちゃんは大急ぎで裏の道に出ます。

でも、やって来たのは、ふたばちゃんでした。

「アタチの方が強いのよ

「何言ってんのよ

楽しく、いがみ合いました。

バイバイ、又ね

 

 

 

あちこちのカテゴリーに散らばった、上野国山上の行仙上人著『念仏往生伝』関係の記事を、集めて編集中です

 

『念仏往生伝』は、第卅八・比丘尼青蓮のあと第四十五・遠江国禅勝坊まで、しばらく欠落です。

遠江国はちょっと遠いです。

機会があれば、訪問したいけれど、ちょっと無理かな

でも、禅勝さんは行仙さんと深い係わりがあったようです

行仙さんは禅勝さんの弟子という説もあります。

いずれにしても、行仙さんは関東に下る時、東海道を下って遠江国を通過してきたようです

 

第46話は、大胡小四郎秀村です。

大胡は、車で15分から20分くらい、10km以下の行動半径内です

 

第四十六 上野国大胡小四郎秀村

大胡太郎孫子也。是人又以源上人消息亀鏡。一向念仏。昼夜不懈。或時夢想云。従四方大蓮花飛来。人答(告)云 。明日午剋得往生云々。以夢状語鎌倉南無坊。々々々合夢云。四十以後。可遂往生云々。夢後五年。生年四十二歳。十月之比。脚気更発。同五日丑剋。向空含咲。知識問云。何見境界。答云。仏来迎。其体如瑠璃。内外明暎也。 又聞音楽。勝人間楽之事。非其語之所及。其後十念七ヶ度。最後念仏。与仏字同息止了。于時正元々年<己未>


 

「大胡太郎孫子也」、大胡小四郎秀村は、大胡太郎の子孫と書かれています。

大胡太郎の墓石と言われるものが、長善寺にあります。

 

大胡小四郎秀村のご先祖様の墓石ということになりそうです。

これは、是非確認しなくては

 

長善寺の北側に駐車場がありました。

墓地を抜けて歩くと、まもなく見つかりました

大きいですね

む、おじさん邪魔

でも、大胡太郎の墓石といわれるものは、おじさんとたけくらべです。

 

斜め後ろからも、やわらかい曲線美です。

 

説明板を確認しましょう。

塔身の中央に梵字が2つ刻まれている。向かって右が阿弥陀如来、左に地蔵菩薩の種子があり、その左側から「貞和三年三月廿二日」と銘文が刻まれている。

貞和三年(1347)は、南北朝時代です。

もう鎌倉時代は終わってます。

大胡太郎の墓石としては、時代がちょっとあわないようです。

別の資料によれば、長善寺は「大胡太郎が開基。中世赤城南麓の滝窪町白草の地に創建された。弘治・永禄の頃(1555~1569)現在地に移されたという」とあります。

赤城南麓の国道353号線の辺りでしょうか?

少し離れています。

説明板だと、その移転の時に運んだとあります。

でも、こんなに大きく重いものを運ぶのは大変です。

移転の時期は戦国時代まっただ中。

移転してきたのはお寺だけで、もともとここにあったと考える方が自然な気がします。

 

大胡小四郎秀村は、正元元年(1259)年に42歳で往生しています。

彼は、大胡太郎の子孫と書かれています。

 

中世の大胡で活躍した大胡氏の墓石であるようですけど、大胡太郎の墓石というにはちょっとどうかな?

でも、どっしりとした優しいラインの石造物で、大胡太郎の墓石という言葉が似合います

 

 

さて、山門から入りなおして、参拝です

どっしりシンプルな門です。

 

本堂もシンプルな感じです。

 

右側に、鐘楼堂があります。

かわいいお地蔵さまたちです。

どこかで、会ったことがあるような気もしますけど

 

左手には、水子地蔵の隣が気になります。

凝灰岩石仏?

なんよなく建長石仏のイメージです

 

線香立て付きの石殿です

どこかで会ったことがある羅漢さんもいます。

 

本堂の左に、観音堂です。

向拝の柱に龍のおじさんがいます。

おじさんという感じです。

現代的な龍です

 

十一面観音はこちらかな?

こんにちは

合掌

 

本堂をちょっと覗いたあと、庫裏に寄って御朱印をいただきます。

 

本堂前の手水舎、凝ってます

カエルがいっぱいいます。

無事カエル

 

これから、大胡氏館跡といわれる養林寺を尋ねます

 

(つづく)

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