この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

『月に囚われた男』、この既視感は一体…。

2011-11-10 11:49:04 | 旧作映画
 『ミッション:8ミニッツ』が個人的に非常にツボだったので、同監督のダンカン・ジョーンズの前作にして長編デビュー作『月に囚われた男』のDVDを購入、鑑賞しました(廉価版だけどね)。

 えーっと、悪くはなかったです。
 でも、それほどいいとも思わなかったなぁ。
 『ミッション~』があまりに自分のツボだったのでちょっと期待しすぎちゃったのかもしれません。

 事前情報として、月を舞台にした作品であり、低予算映画であるということは知っていたので、低予算映画で月世界をどう描写しているのか、もっと詳しく言えば、月の、地球に比べて1/6の重力をどうやって表現しているのかに興味がありました。

 なのですが…。
 重力、めっちゃフツー。
 蛇口からもフツーに水がこぼれてましたしね。
 歩き方もフツーにスタスタ…って感じでした(自分がイメージする月面での歩き方ではない)。
 本作において月面での重力は地球と全く変わらない、という設定のようです。
 まぁ低予算で低重力を表現しろ、というのが無茶なのかもしれませんが、少しばかりガッカリしました。

 テーマ的にもそれほど目新しいものは感じませんでした。
 本作はよく『2001年宇宙の旅』との類似性が指摘されているようですが、自分はどちらかというと『ブレードランナー』に近いかなと思いました。アクションシーンのまったくない『ブレードランナー』。
 あれもクローンの反乱を描いた作品でしたよね。しかも自己とは何か?人間とは何か?というテーマ性も共通してますからね。

 しかし、それより何より自分が「似てる!」と思ったのは、自分の過去作ですね。自分が昔書いた作品と本作の基本設定がめちゃめちゃそっくりなんですよね。
 ダンカン・ジョーンズ、パクったか、とさえ思いましたよ。笑。
 まぁ実際のところはこの作品程度の基本設定は誰にでも思いつく、ということなのでしょうが。

 でも、やっぱり世界的にそれなりに評価されている作品と、自分が昔書いた(そして誰からも顧みられることのない)作品が似てるというのは気になることなので、過去作をブログでアップしていきたいと思います。
 感想をいただければありがたいです(特に『月に囚われた男』を鑑賞したことのある方)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする