この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

臨床心理士の方から被害妄想の持ち主と言われる。

2011-11-14 22:12:41 | 戯言
 ブログのコメント欄で、臨床心理士の方から、被害妄想の持ち主だと言われました。
 しかも、久しくお目にかかったことがないぐらい強度の、だそうです。
 
 恥ずかしながら精神的に病んでるという自覚はあるので、「あなたは精神が病んでますね」と言われたら(言われたくはないけど)、「えぇ、まぁ確かにそうですね」と否定はしませんが、「あなたは強度の被害妄想ですね」と言われても(自覚がないので)「え?」と思ってしまいます。

 被害妄想って文字通り、特定の誰かから危害を加えられるんじゃないかと妄想を抱くこと、ですよね。
 う~~~ん、、、危害を加えられるんじゃないかと妄想を抱く以前に、危害を加えてきそうな相手に心当たりがまったくないんだけどなぁ。
 いったい誰が自分に危害を加えようとしているっていうんでしょうか?
 全然わかりません。
 
 確かに先月、親しい友人の何気ない言葉に傷ついて、落ち込んで、自暴自棄になったことはありましたが、あれは自分が勝手に傷ついて、落ち込んで、自暴自棄になっただけのことです。
 あの言葉に悪意や害意は感じられませんでしたよ?

 もし、どなたか、自分に大してこれから危害を加えようと画策している方がいたら、出来たら翻意してくれると助かります。
 傷つきやすい年頃なので。笑。

 などと、ジョークで済ませられるような話ではないんですよね。

 風邪を引いた人が、病院で風邪であると診断を下される際、医者は患者の顔色を見るだけでなく、患者に症状を聞き、体温を測り、脈を取り、触診し、、その他様々な診療をした結果、風邪である、という診断を下します。
 顔色を見ただけで風邪だと診断を下す医者はいません。

 同じことは心療内科にも言えます。
 ブログの記事やコメントを診断の材料の一つにする、というのならわかります。
 しかし、それだけを材料にして診断を下す、というようなことは決してあってはなりません。
 もしそういうことが可能であるなら、カウンセリングや精神科医の診療は、実際カウンセラーや精神科医が患者と顔を合わせることなく、メールのやり取りをすれば充分だ、ということになります。
 そんなことがあるわけないです。
 カウンセラーは(もしくは精神科医は)、患者と対面し、表情を読み、息遣いを感じ、話を聞き、注意深く観察し、etc、そしてようやく診断を下すのだと思います。

 その患者に、何らかの精神的な疾患があると診断を下すことは、その患者の一生を左右する、といっても過言ではありません。
 そのような重要でデリケートな案件が、ただブログの記事を一つか二つか読み、コメントを二、三度やり取りしただけで、解決されるわけがないのです。

 ここまで言えばわかってもらえると思います。
 自分の妄想でも何でもなく、自称臨床心理士の方は、おそらく臨床心理士では、ない。

 もう一つ言っておかなければならないことがあります。
 それは、ある種の職業についている方は、よほどの事情がない限り、インターネット上で、自らの職業を明かすことはない、ということです(実名登録のものを除く)。
 例えば弁護士が、インターネットの掲示板において、自らが弁護士であることを明かし、何らかの法的なアドバイスをする、というようなことは考えられません。
 アドバイスをするにしても一般論の形を取るでしょう。
 なぜなら、彼らは自分たちの肩書の重さと、言葉の影響力を充分承知しているからです。
 
 確かに、弁護士であることを明かした上で、アドバイスをした方が信憑性は増します。
 しかし、それを容認していたら、間違いなく偽の弁護士が現れ、同じことをするでしょう。
 そしてインターネットにおいては、その弁護士が本物なのかどうか、確認するすべはないのです(正確には確認が極めて難しい)。

 ですから、掲示板などで自称弁護士が現れたら、まず間違いなく弁護士ではないと思ってもらって構いません。
 それは弁護士だけでなく、医者、警察官、政治家などにも言えることです。

 自分の大学の時の同級生に沖縄で警察官をやってる奴がいます。
 彼もブログを運営しているのですが、彼のブログを見ても、彼が警察官であるということは決して窺えません。
 そのブログからは、管理人はただの子煩悩な二人の子供の父親であるとしか読み取れないのです。
 それは彼が警察官の肩書の重みを知っているから、そして警察官であることを誇りに思っているからでしょう。

 インターネットはなりたい自分になれる場所だと思います。
 アラフォーの女性が女子大生のふりをすることも構わないでしょう。似非大阪人のふりをするのもいい。それどころか、性別を偽ったとしても罪だとは思いません。
 インターネットにおいては、すべて本当のことを語らねばならない、真実をさらさねばならない、という決まりはないですから。
 なので、弁護士のふりをするのも、医者のふりをするのも、警察官のふりをするのも、自由と言えば自由です。それ自体は罪に問われることではない。
 ですが、弁護士のふりをして、法的なアドバイスをするというのはNGです。
 そのアドバイスによって逆にトラブルが発生するということも充分ありえますから。

 このブログで、臨床心理士を自称した人は、決してそうでないとは認めないでしょう。
 しかし、私は臨床心理士であると自称した上で、あなたは極度の被害妄想であると宣告した以上は、臨床心理士であることを証明する必要があるはずです。
 なぜなら自らの言葉の正しさを強調するために自らの肩書きを利用したのですから。
 ですが、それは不可能でしょう。
 自らが臨床心理士であることを証明するということは、自らの実名を晒し、自らの勤務病院を晒すということに他ならないからです。
 その人も、そこまでの覚悟があって、臨床心理士であることを明かしたわけではないでしょうからね。

 善意によるアドバイス自体が悪いと言っているのではありません。
 しかし、アドバイスをするにしても最低限のマナーとルールがあり、そしてそれはインターネットにおいて自分でない自分のふりをする際にもいえることなのです。
コメント (11)
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