この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

死刑では生ぬるい。

2019-07-19 21:36:32 | 戯言
 京都アニメーションのスタジオが放火され、33人の方が亡くなるという痛ましい事件が起こりました。
 亡くなられた方のご冥福を祈ります。
 興味はなかったのですが、明日映画館に行ったら『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の前売り券を買おうと思っています。
 些細なことですが、今自分に出来る支援はそれぐらいなので…。

 こういった凶悪な事件が起きると、ネットのニュース記事のコメント欄には犯人を死刑に処すことを望むコメントが多く見受けられます。
 自分はそれらのコメントを目にするとこう思います。
 うわ、みんな優しいなぁ、と。

 なぜかっていうと、こういった凶悪事件を引き起こす奴らって「死にたがり」が多いじゃないですか。
 生きることに絶望した。もう一日だって生きていたくない。でもどうせ死ぬなら一人でも多くの人間を道連れにして死んでやろう…というような?
 決めつけって言われるかもしれませんが、そうとでも考えない限り、多くの命を奪うことは出来ない気がするのです。

 死にたがっている奴を死刑にするのは、おやつを欲しがる子供に飴玉をあげるようなものだと思います。
 相手の望むことをしてどーする、って言いたくなります。

 もちろん凶悪犯に罰を与えるなと言っているのではないですよ。
 要は死刑では生ぬるいってことですね。

 では死刑の代わりにどんな罰を与えるかというと、(犯人の人権は一切考えなくてよいという前提で)例えば監視刑なんてどうでしょうか。
 犯人の、刑務所での行動を24時間監視カメラで映し出すのです。
 プライヴェートな時間を一切与えないようにします。
 そしてその映像をライブで(もしくは若干のタイムラグを作って)有料配信する。

 何だそんなことで罰になるのかよ、と思われる方もいるかもしれませんが、この刑は相当精神的にきついはずですよ。
 誰かに常に見られている、という感覚は人から心の癒しを奪いますからね。
 まともな人間なら一ヶ月と耐えられないでしょう。
 大量殺人者がまともな人間かどうかはさておき。

 そしてこの監視刑の一番のメリットは犯罪の抑止になる、ということです。
 現在死刑論者が死刑を肯定する理由の一つに死刑が犯罪の抑止につながるという理由を挙げることがありますが、自分はそれを眉唾だと思っています。
 むしろ死刑の存在が凶悪犯罪を誘発することすらあると考えます。

 しかし、凶悪な犯罪を犯して、逮捕され、裁判で監視刑を言い渡された人間が、刑務所内での行動を動物園の猿のようにさらされたとしたら、誰だってそんな目には合いたくないって思うんじゃないでしょうか。
 結果として凶悪犯罪は減ると思います。

 まぁすべては自分の決めつけかもしれませんし、そもそも監視刑は受刑者の人権を無視しすぎているので実現性は低いと思いますが、ただ死刑ではぬるすぎると思う凶悪犯は確かに存在すると思うのです。
コメント (2)
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