この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

個人的にそこまでノレなかった『シャン・チー/テン・リングスの伝説』。

2021-09-07 21:13:21 | 新作映画
 デスティン・ダニエル・クレットン監督、シム・リウ主演、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、9/4、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞。2021年41本目。

 先日の記事で、yahoo映画の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のレビューで映画を観らずに星一つの評価をしている人は評価点の信用性を損ねるから止めて欲しい、と書きました。
 つまり自分は、映画を観た上であれば、星一つの評価をつけるのも構わない、という考えでした。
 しかし、、、映画を観た上で星一つの評価をしている人でも正気を疑うようなレビューを書いている人がいて…。
 以下転載。
>表現などはまあまあと感じたが、露骨な支那上げに正直嫌になる。プロパガンダにハリウッドが加担している気持ち悪さ。支那の下に付くか支那を潰かしか道はない事を強く感じました。
 いやいやいや。
 この映画に政治的なメッセージやプロパガンダは一切ないでしょ!
 ただの超人一家の親子喧嘩のお話だよ。
 この映画を観て、志那の下につくか、志那を潰すか、の二択しかないと考える、その思考の極端さにある意味感心してしまいました。
 よくこんな極端な思考をしていて日常生活を送れるものだな…。

 さて、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』には政治的なメッセージやプロパガンダはない、と述べました(何しろ、シャン・チーの必殺技はかめはめ波だしね。そんな中国万歳映画はない。)。
 ただし、政治的なメッセージやプロパガンダがないから、この映画は優れた映画なのだ、というつもりはありません。
 むしろ、個人的にはかなり意味不明な映画でした。
 yahoo映画の解説にこの映画についてこう書かれています。
>悪の組織を率いる父親の恐ろしい計画に巻き込まれていく主人公の姿を描く。
 ここのところだけ読んだら、父親の恐ろしい計画って何?って思うじゃないですか。
 その父親の計画というのがぶっちゃけて言ってしまうと、囚われた妻を取り戻し、家族四人で暮らすことなんです。
 え?って思いますよね。
 悪の組織を率いる首領の恐ろしい計画がそれ?
 マジで?
 それがマジなんですよ。
 この時点でかなり意味がわかりません。
 まぁ悪の組織の首領が家族仲良く暮らしたいと思ったとしてもいいとしましょう。
 しかしそれに付き合わされる大勢の部下が不憫というか理解出来ないというか。
 例えば「世界を制する竜玉を手に入れるぞ!」と首領が言って、部下が「おぉ~!」と呼応するならわかります。
 でも「囚われている妻を取り戻すぞ!」と首領が言って、部下が「おぉ~!」と呼応するのっておかしくないですか。
 自分は何だかシュールなものを見せつけられているような気になりました。
 っていうか、自分が悪の組織の構成員で、首領が妻を取り戻すことに躍起になっていたら、その時点で組織を見限るけどなぁ。。。

 というふうに自分の評価は決して高くありませんが、娯楽映画として、またアクション映画として、そこそこ楽しめるとは思うので、主人公が中国人であることに抵抗ない人は観に行かれてはどうでしょうか。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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