この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

嫌悪感を持つこと自体は自由だけれど…。

2023-06-15 22:23:49 | 戯言
 日本共産党の申し入れにより軒並み水着撮影会が中止になったことが問題になっているそうです(こちら)。
 聞いたところによると申し入れをした共産党員は女性だそうですが、たぶんその女性は自分の息子がベッドの下にエロ本を隠し持っていても怒り狂うに違いないです。笑。
 公営のプールで撮影会をしたところで過剰なものにはなりえないと思いますが、彼女にとっては過剰であろうがなかろうが、撮影会自体がハレンチで許しがたいものだったのでしょう。
 撮影会に嫌悪感を抱くこと自体は自由だと思いますが、だからといって中止に追い込むというのは許されないことだと思います。
 表現の自由にも抵触しますしね。

 さて、今述べたことは当初は記事にするつもりはなかったのです。
 なぜかというと自分の考えが世間一般のそれと大差がないと思ったからです。
 気が変わったのは次のネットニュースを読んだからです(こちら)。
 米ラッパーの「イェ」ことカニエ・ウェスト氏の誕生日パーティで、いわゆる「女体盛り」をして、国内外から「女性差別」や「女性蔑視」などと批判されているそうです。
 正直、え?って思いました。
 アメリカ映画でよく独身卒業パーティでヌードダンサーを呼ぶ、というシチュエーションを目にします。
 そういった映画がバッシングされているという話は聞かないので、そのようなパーティでヌードダンサーを呼ぶことはアメリカ社会ではある程度市民権を得たことなのだと思っていました。
 パーティで呼んだヌードダンサーの身体に料理を盛ったとしてもそれで「女性差別」だとは思いません。
 それともヌードダンサーを呼ぶことまではオッケーであるが、その身体に料理を盛ったら「女性差別」になるんでしょうか。
 もしくはパーティでヌードダンサーを呼ぶことが市民権を得ているという自分の認識が間違っているのか。

 いずれにせよ、ウェスト氏が自身の誕生パーティで「女体盛り」をしたとしてもそれで誰かに迷惑をかけるわけではありません。
 迷惑をかけないのであれば、自身の誕生パーティでどのように羽目を外そうが当人の自由ではないでしょうか。

 もちろん「女体盛り」という行為に嫌悪感を持つこと自体は自由です。
 でもだからといって、それで非難したり、止めさせたりするのは、それこそ撮影会を中止に追い込んだ共産党員と何ら変わりません。
 私たちは、嫌悪したり、不快に思ったりといった感情的な理由だけで、誰かの行動を制限したり、中止に追い込んだりする権利は持っていないのだということを忘れてはいけません。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする