この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

恐ろしい、、、ほどに雑な作りだった『ザ・ハント』。

2020-11-03 10:17:56 | 日常
 クレイグ・ゾベル監督、ベティ・ギルピン主演、『ザ・ハント』、10/31、中洲大洋劇場にて鑑賞。2020年29本目。

 土曜日は地味ハロウィンに参加する前に時間があったので映画を観ることにしました。
 では何の映画を観るか?
 もし今誰かから「公開中の映画でお薦めのものはない?」と聞かれたら、未鑑賞であることを断った上で『キーパー ある兵士の奇跡』を推します。
 公式サイトやヤフー映画のレビューを読む限りでは非常に良い出来のヒューマンドラマのように思えます。
 じゃあ『キーパー』を観に行くことにしたかというと然に非ず、『ザ・ハント』を観ることにしました。
 なぜ高尚な『キーパー』ではなく、低俗な『ザ・ハント』を観ることにしたのかというと、理由は単純、『キーパー』を観るためには1800円払わなければいけないのに対し、『ザ・ハント』だと中洲大洋劇場のポイントカードが溜まっていて無料で鑑賞出来るのです。
 おぉ、低俗な理由だ!笑。
 まぁハンティング物、人狩りものも好きなんですけどね。
 もちろんハンターが獲物である人間を殺しまくるのが好きなのではなく、獲物であるはずの人間がハンターたちに反撃していく様が好きなのです。
 今年DVDで見た『レディ・オア・ノット』もめっちゃ面白かったなぁ。超お薦めです。

 そんなわけで低俗だろうとは予想しつつもそれなりに期するものがあった『ザ・ハント』でしたが、、、実際観てみると恐ろしく雑な映画でした。
 どこら辺が雑だったかというと、、、12人の男女が森の中で目を覚まします。
 森のそばには草地があってその中央には大きな木箱があり、木箱にはナイフやハンドガンといった武器が入っているのです。
 へぇ、珍しいなと思いましたよ。
 こういったハンティング物で獲物サイドに武器が与えられることはあまり見た記憶がありません。
 当然武器が与えられるのには与えられる何かしらの理由があるのだろうと思いました。
 ゲームを面白くするためとか、実はその武器にはGPSが仕込まれているとか、そういったことです。
 しかし何も(説明され)ないんですよ。
 獲物サイドにも武器が与えられるが、そのことに対しての理由の説明がまったくない。
 雑な映画だなぁと思いました。

 雑な展開は続き、獲物サイドは一度は逃走に成功するんですよね。
 こういったハンティング物では獲物サイドの闘争をいかに防ぐか、何かしらのギミックがあるのが常なのですが、例えばフィールドから出ようとしたら体内に仕掛けられた爆弾が爆発するというような、それもないんです。
 最終的に獲物サイドとハンターサイドは対決するのですが、それも獲物サイドが逃走を選択しなかったからなのです。
 こんな雑なハンティング物は見たことないって気にさせられます。

 終盤もそれまで以上に雑で、獲物サイドの人間がなぜ集められたのか、理由が明かされるのですが、それがまた恐ろしく雑な理由で、、、いや、そういう理由であってもいいとは思うのですが、だったらもっときちんとリサーチしろよ、と言いたくなる脱力必至なオチが待ち構えているのです。

 まぁやられましたね。
 自分の勘を信じて金を払って『キーパー』を観に行けばよかったです。
 金をケチると痛い目に合うこともある、ってことですね、たぶん。笑。

 お気に入り度★★、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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