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キエフオペラ「アイーダ」

2010-11-19 23:40:32 | 音楽
 いわきでもグランドオペラを観ることができるようになった。今日は、いわき芸術文化交流館アリオスのスタッフに頼んで調達したウクライナ国立歌劇場(キエフオペラ)のアイーダを観てきた。

 今日の午前中、燻製教室があったので煙の臭いが服や髪の毛に染みついていないか不安であったが、しょうがない。気にもせずに会場入りした。座った席は4階席の最前列。構造的に東京文化会館と同じような施設なので、恐らく、音はいいはずだ。

 今日の演目は、G.ヴェルディ作曲の「アイーダ」。以前書きコしたが、新国立劇場のオープニングシーズンの時に観たアイーダが、今でも印象に残っている。レコードは、トゥリオ・セラフィン指揮、アイーダがマリア・カラス、オケはミラノ・スカラ座、擬似ステレオだがカラスの声が透き通っている。

 「アイーダ」は、一説によるとスエズ運河の開通記念により依頼されたという話もあるが、真実はそうではないようだ。全4幕、第2幕の第2場は凱旋行進曲、ワールドカップでもおなじみだ。

 さて、本日の公演、ゆっくり目のテンポで重々しさを感じるところもあった。第1幕の前奏曲が終わり、ラダメスが「清きアイーダ」を歌う。調子が悪かったのか、声がオケにかき消される部分もあった。ラダメスを愛するアイーダと王女アムネリスとの恋の争い。第2幕に入り、ラダメスがエチオピア遠征から勝利の帰還、捕虜となったのはエチオピア王アモナズロ。アイーダは思わず「ミア パードレ」と叫んでしまう。第3幕、アモナズロはアイーダにラダメスからエジプト軍の動きを聞き出すよう説得、アイーダはラダメスとエジプトを離れようとする。そのとき、ラダメスはアイーダにエジプト軍の機密事項を話してしまい、ラダメスはとらえられてしまう。第4幕、アムネリスは命を助ける代わりに自分の愛を受け入れるようラダメスを説得するが聞き入れず、ラダメスは、一切の弁明なく、地下牢に生き埋めの刑となる。地下牢にはアイーダが待っていた。二人は平穏を確かめ、死を迎え、上ではアムネリスが祈りを捧げる。そして、幕。

 公演が終わると、カーテンコール、特に、アイーダとアムネリスが登場したときは拍手が大きくなった。

 やはり、オペラはいい。12月には、東京文化会館で行われるワルシャワ国立オペラ・モーツアルトの「魔笛」を観てくる。これまた、楽しみだ。

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