おもしろきこともなき世を おもしろく すみなすものは・・・

セロ弾き 呑み鉄 蕎麦打ち~趣味とともに楽しく過ごしたい今日この頃

呑兵衛たちの月9 その309

2016-11-21 20:51:26 | 
 先週は、九州方面に出張。常磐線→東海道新幹線→山陽新幹線→九州新幹線 と乗り継ぎ熊本へ。4月に発生した熊本地震、被災地の状況を確認した。熊本市街はほぼ日常、ただ、雄壮であるべき熊本城が痛々しく見えた。宇土市まで足を伸ばし、市役所庁舎を確認しようと思ったが、既に解体工事が発注されており、ガレキ状態であった。翌日は益城町、県道沿いには復興屋台村にお店、ただ、町の随所には未だブルーシートで覆われた屋根、傾いた屋、崩れた壁、東日本大震災直後を思い出させるような光景が、7ヵ月たった今でもそのままになっている。復旧道半ばである。
 少しでもお役に立てれば・・・、と熊本の物産を購入。


 ということで、ありったけの小銭かき集め、今日もこんなに呑んじゃった。呑兵衛たちの月9、類氏は今日も旨そうに呑んでいる。


 今日は東京メトロ千代田線・根津。谷根千の一画、戦災に見舞われなかったので、戦前の雰囲気を残している。小生も大好きなエリアである。夏目漱石や森鴎外といった文豪も居を構えていた。類氏は「繪処 アラン・ウエスト」へ。30年以上ここに住んでいる外国人の日本画工房である。画廊は民家のガレージを手作りで仕上げた。日本画といえば、顔料と膠。その顔料となるクジャク石(マカライト)を見せてもらう。ところで、その画家と類氏の共通点は、ハンチング。寄り添って記念撮影。

 暗がりになり、路地を彷徨う。創業48年「うさぎ」へ。
 お店は御常連で賑わう。このお店、面白いシステムとなっている。類氏が「生ビール」600円を注文すると、女将はカウンターに座しているお客にグラスを渡し、お客がビールを注ぐ。手慣れている。焼酎なども自分で注いでいる。ご主人が亡くなり、20数年、女将が一人でお店を切り盛りしているそうだ。「お通し」1,000円とお値段的には高いような気がするものの、本日の「肉どうふ」のボリュームは、一品料理並である。
 カウンターの奥、大皿にはアユの開きが並ぶ。女将自ら開いて、一夜干しにしたものである。これに合いそうなお酒は山口の「東洋美人」800円、グラスをチョイスできる。類氏が選じたのはガラスにに漆を塗った渋い猪口。これで「鮎 風干し」800円を流し込む。「ばい貝」800円をつまんでいると、「長なすの油味噌」700円、長なす、こんにゃくと万願寺とうがらしを味噌で炒めたもの。日本酒は進む。秋田の酒「ゆきの美人」900円は、江戸切り子のお猪口を選じる。酒と肴をいただきながら、類氏、都々逸と思われる節で喉を鳴らしている。次のお酒は、埼玉の「ひこ孫」900円、お猪口は渋めの陶器。肴は「地どりやき」800円、類氏はガッツポーズでアピール。
 〆の時間となり、御常連からお勧めの「能古うどん」800円。見た目は稲庭うどんだが、九州のうどんとのこと。従って、薬味はゆず胡椒、女将からは、「あおさのお椀(スープ)」のサービス。行ってみたくなるお店である。


 11月も下旬となり、来週から、年に4度のお祭りが始まる。それが終わる頃には忘年会。2016年も、あっという間に終わってしまうのだろうか。年々、時の過ぎゆく時間が短く感じるようになってきた。
コメント
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