SOMPO美術館では、昨年12月28日まで「カナレットとヴェネツィアの輝き」が開催されていた。
カナレットは、18世紀にヴェネツィアで活動した、ヴェドゥータ(景観画)というジャンルの巨匠。ツアーでこの地にやってきた英国貴族が旅の記念として絵を買いもとめたことから、その作品の多くはイギリスで保管されている。
カナレット肖像画
展示構成
第1章 カナレット以前のヴェネツィア
第2章 カナレットのヴェドゥータ
第3章 カナレットの版画と素描ー創造の周辺
第4章 同時代の画家たち、継承者たちーカナレットに連なる系譜の展開
第5章 カナレットの遺産
第5章では、クロード・モネなど19世紀から20世紀初頭にかけてカナレットの影響を受けた画家の作品が展示されている。
ヴェネツィアの風景が緻密に描かれ、さらに、そこに登場する人々が繊細に表現されている。カメラがない時代、都市の記録としての価値もあると思う。また、カメラの出現が、その後の絵画表現に何らかの影響をもたらしたのかもしれない。
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