けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

グラン・フィエスタ

2008-05-08 07:03:03 | football
07/08 Liga Espanola 1a division Jornada 36
Real Madrid C.F. 4-1 F.C. Barcelona

マドリーの得点:ラウル・ゴンサレス・ブランコ(11)、こけたロッベン(20)、イグアイン(62)、ファン・ニステルローイ(76=PK)

前線の取るべき選手が点を取り、ルート復帰試合にもなり、試合を通じて圧倒し、まさにフィエスタ。実にいい試合、いいクラシコでした。


後から追加:試合概観
スネイデル、グティなどが絡んだゴール前のパス回しからラウルの左脚で先制、グティのFKからロッベンの(いろいろな意味で)貴重なカベッサ、ディアラの右サイドからのボールを入ったばかりのイグアインが最初のタッチで3点目、復帰したばかりのルートが、こちらも入ってすぐに任されたペナルティを決める。
ゴールを決めた選手ばかりではありません。GK間のサモラ争いは、4点対1点でイケルの勝ち。負傷から復帰のグティは先制と2点目をアシストし、交代で下がる際にはマドリディスタたちの「Guti Oe!」の歌で送られました。シーズン中は信頼を落とした感もあったディアラは、ここへ来て攻撃の才能を示しています。イグアインのゴールにつながった右サイドでボールを奪いゴール方向を目指すプレイは秀逸でした。これ以上ない、カンペオネスを祝うに相応しい完勝のクラシコでした。リーガを制したという誇り、ベルナベウの観客の前で優勝の報告をしたいという思い、クラシコを戦う栄誉を得たこと、そんなポジティブな気持ちがマドリーの選手たちからそれぞれのベストパフォーマンスを引き出し、それが最高の形でチームとしてまとまったのではないかと思いますた。とにかく今日は褒めちぎってます。

では拾えるままに選手コメントをいくつか。
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イグアイン
「とても幸せだよ。このチームと僕たちのファンを誇りに思う。今日はリーガタイトルなどとっていないかのようにバルサに向かった。僕たちには向上したいという強い望みがあり、それをうまく実現した。
(スタジアムのファンが喝采で迎えてくれたことについて)ベルナベウでこんな風に迎えてもらうのは信じられないほどすごいことなんだ。そして、そのおかげで物事がうまくできるようになる。
ボールへのファーストタッチでバルサに対してゴールができた。夢を見ているようだよ。
今日は派手に喜べなかった。なぜなら、ライバルに屈辱を与える必要はないからだ。僕たちは勝利し、それを祝う。でも誰も辱めたりはしない。」

ペペ
「僕たちはプロフェッショナルとして、これを続けていかなければならない。
最初は難しい試合だった。でもラウルのゴールでラクになっていった。バルサのプレイは悪くなかった。何が起きたかということなら、チャンピオンを相手にそのスタジアムで戦うのは容易ではないということなんだ。
試合の最初は僕たちは相手を研究し始めた。でも僕たちは試合に上手く入っていけた。それがうまくできたから、僕たちは勝てたんだ。
イグアインのゴールは素晴らしかったし、それがこの試合でもリーガのほかの試合でも助けになっていた。チームすべてが非常にうまくやっていた。」

イケル
「このチームはサモラ賞以上だ。全員がひとつになって、負けないチームとなるために精神的な準備をしてきた。結果的にはゴールキーパーの栄誉かもしれないが、チーム全員の仕事のおかげだ。
今日は何よりも重要な試合だった。ビクトル・バルデスとは成績が接近していたし、僕たちが手にしたこの結果でほぼ決まりのところまで来たと思う。サモラは素晴らしいトロフィーで僕が欲しいものだ。でも何よりもチーム全員の仕事のおかげだということを理解している。
僕たちはパシージョを振り返らなかったし、諍いを作りたくなかった。仲間たちの敬意がうれしい。チャンピオンに値する行為に感謝している。
バルサは落胆してはいけない。非常に難しい状況だし、プレイするのが容易ではない状況だったのだから。」

エインセ
「ラウルのゴールが何よりだった。パシージョを作ったことで彼らの心は沈んだだろう。僕たちは明らかにリーガのウィナーだ。スポーツマンシップが100%に達し、そしてピッチの中では僕たちが先にゴールした。
バルサは悪い時期にあり、僕たちが先にゴールすれば彼らは顔を上げるのが大変なことだっただろう。それにもかかわらず、彼らは最後の時間まで戦った。バルサは非常に偉大なチームだ。僕たちもが通りうる悪い時期を過ごしてはいるが。
今日、僕たちは8ヶ月の努力を実らせて掴んだものを祝っている。パシージョのことは僕には問題ではない。僕は幸せだ。チャンピオンになったから。そして人々が楽しんでいたから。でも僕の目的はこの試合に勝つことだった。
重要なことは、こういった試合で真剣に試合を戦うこと。僕たちは、することすべてが上手くいく時を過ごしているが、最後までそれを楽しむ必要がある。」

グティ
「バルサの選手たちは紳士だった。ピッチの中だけでなくピッチの外でもそうだし、選手だけでなくライカールトもそうだ。彼らと同じ状況で僕たちがパシージョをしなければならないとしたら、もちろん気持ちは大きく揺れ動くだろうけれど、今回ほどの重要性をおく必要はないだろう。
この数年間は僕たちも同じような厳しい時期を過ごしてきた。リーガでの可能性をなくしCLに敗退したばかりで、選手たちはピッチの中で耐えている。でも今後も物事は続いていくことを考え、このシーズンはできるだけ早く忘れることだ。
(交代で喝采が送られたことについて)エキサイティングだった。家族がいて友人たちがいて、そして結果としてタイトルを取った。とてもスペシャルなことだよ。
成功の鍵はカシージャスやラウルのような選手の「献身」、そして新しい選手たちがコンビネーションを作ろうとする「意欲」、それが結果につながった。これが多くのタイトルの最初の1つになるよう願っているよ。
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結果を喜ぶだけでなく、苦しい時期にいるライバルのバルサを気遣うコメントが多く、それだけ現実を見つめながら今シーズンの栄誉を掴んだんだと思います。昨シーズン途中まではチームはボロボロでしたし、今シーズン後半も苦しい時期がありました。何のタイトルも取れなかったのは、ほんの2、3シーズン前のこと。マドリーの中心の選手たちはそのことを良くわかっているし、その意識が他の選手にも共有されているのではないかと思います。





順位の行方
今節を終わって、2位のビジャレアルと3位のバルサの間には勝ち点7の差がつきました。残りはあと2試合。ビジャレアル、CLストレートインが決定しました。


小さく朗報?
Parte Medicoからモリエンテスの名前が消えました。まだ万全とはいかないようですが、本日より全体練習に合流。