けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

siempre

2008-05-17 00:45:49 | football
ラウルの続きはちょっと脇によけて、一足先にモリエンテスのインタビュー関連。levante-emvの記事を訳し始め、部分的にはMARCAlas provinciasで補足した寄せ集め・混ぜ合わせのインタビュー風記事です。ちなみに、インタビュー中のボージャン(が代表召集を拒否したこと)に関する部分は、割愛。

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バレンシアのFWフェルナンド・モリエンテスは、リーグ戦の最終節メスタージャで、ファンが抗議行動の準備をしていることを確かに理解していると述べ、しかし「さらに多くの薪を火に投げ入れること」は何の助けにもならないという考えを示した。
「僕たち全員が悪いシーズンだったことを意識している。でもさらに多くの薪を火に投げ入れることは、良いことではないと思う。僕たちはシンプルに試合をするだけ、そしてファンは彼らが望んだことをする。僕たちはできるだけ良い結果でシーズンを終わるよう努力するつもりだ。」

モリエンテスはそう述べ、さらに先頃までチームを支配していた「緊張感」のことを思い返した。
「一部の人たちへの雰囲気は温かなものになってきていると思う。おそらく彼らは多くのことを話したりする必要はないだろう。重要な位置を占めているから。でもファンはチームに金を出している。彼らには自分の意見を表明する権利がある。チームがそれを必要とすれば、彼らはサポートをするだろう。試合が終わった後に彼らが望むことをするのは自由だ。」

それにもかかわらず、日曜日にセレブレーションが行われる予定の国王杯は、「その価値に見合ったものとして」祝福されるべきだとモリエンテスは考えている。なぜなら「誰も国王杯が持つ重要性に注意を払っていないように見えるから。今シーズンカップを掲げることのできたスペインのクラブは2つしかないんだ。困難なシーズンだったし、コパ・デル・レイを獲得するのも難しいことだった。でも何か重要なものを手にしたんだという様子が感じられない」とモリエンテスは指摘した。

モリエンテスは自身のキャリアの中でも「奇妙なシーズンだった」ということを認めた。「スポーツ面でもスポーツ外の面でも最も困難なシーズンだった」。
「試合の中での緊張感は論理的なものではなかった。今シーズンのことを忘れるのは難しいだろう。しかしポジティブなものを取り戻さなければならない。そのためにはこんなことは繰り返してはいけない。」そうモリエンテスは強調した。「(チームの中にあった)緊張感はゆるやかになってきている。チームもコーチたちも、のしかかっていたプレッシャーを取り去っている。」

終盤にフィジカルの問題でチームに加われなかったモリエンテスは、チームにとって最も重要だった試合の時には「非常に大きな緊張感と不安とが存在していた」ことを認めている。
「僕は常にポジティブな気持ちでやってきた。でも試合を見ている不安感は、ナーバスさを取り除いてくれるものではなかった。」

このクラブでの自身の将来について、モリエンテスは自身の意思が残されている1年間の契約を「まっとうすること」であると明らかにしている。ただ、クラブの中での立場が変化するだろうということも「明らかだ」という理解もしている。
「バレンシアに来たときから将来のことは問題になっている。1シーズンの契約が残っているし、僕はバレンシアに残る。変化はあるだろうが、今シーズンのような1年を過ごした後では当然のことだと理解している。すべてはチームにとって良いものとなるように。チームを作ること、団結することがなによりだからだ。」

モリエンテスはまた、「消化組織の裂傷」による入院を経た後良い状態で回復していると保証し、この後まだ1ヶ月か1ヵ月半は医者の規定に従い、いくつかの検査を受けなければならないのだと説明した。

最後にモリエンテスは、バレンシアの新監督が「できるだけ早く公式に決まるように」と望んでおり、その中で名前が挙げられているウナイ・エメリに関して、もし実現すれば非常に素晴らしいシーズンになるだろうと指摘している。
「彼は若く野心を持った監督でキャラクターがあり、そして確かにバレンシアのようなクラブを率いることでプロフェッショナルのステップを登りたいと望んでいるだろう。
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ようやく最終節にまでこぎつけた最悪のシーズンですが、バレンシアではファンが最終戦で抗議行動を行うというニュースが流れています。そんな中でも国王杯獲得のプチ・セレブレーションは行われる様子。モリエンテスのコメントは、少なくとも祝われるべき場で抗議の、というか要するにバレンシアファンのうっぷん晴らしが始まることを危惧しあらかじめ釘を刺しているということではないかと思います。ファンの抗議の対象は、メインとしてはソレールのようですが、たぶん選手たちも攻撃の対象に。バレンシアファン全員ではないということはもちろん承知の上ですが、バレンシアのファンは、自分たち以外の誰かを片端から攻撃して、なにが残ると思ってるんでしょうか。今いる選手が全員やめて、どこかのお金持ちが魔法のように絶対負けないチームを運んできたら満足? ま、そうなのかも。