ベンゼマ欠場
CL第4戦の前日トレーニング、セルヒオ・ラモスが全体トレーニングに参加しているのを見るのは久しぶりな気がします。そのせいか、公式はラモスの様子をとらえた画像が多い。背中の痛みが治っているわけではないでしょうが、出場には問題ないだろうと思います。そうであってほしい。
逆に負傷者リスト入りしてしまったのがベンゼマ。本日のトレーニングでは、エッシェンと共に室内での調整だったようです。モウリーニョはプレスカンファレンスにて、ベンゼマが負傷し外れることを明言(バランが先発するだろう、とも)。「外れる」は、ベンチにも入らないという意味ですよね…。内転筋(どっちの脚?)を伸ばしてしまっているとのこと。この先、復帰までどれくらいなのかは、現時点で不明。
ドルトムント戦が復帰試合に予想されていたコエントランでしたが、全体トレーニングにはいないようなので、こちらは引き続き欠場か。
ということで各紙の先発予想は、だいたい、イケル;セルヒオ・ラモス、バラン、ペペ、アルベロア:シャビ・アロンソ、モドリッチ(もしかしてエッシェン);ディ・マリア、エジル、クリスチアーノ;イグアイン。
…というところまで書いて、召集リストが出ました。
GK:イケル、アダン、ヘスス
DF:アルベロア、バラン、ペペ、セルヒオ・ラモス、ナチョ、カルバーリョ、アルビオル
MF:カカ、シャビ・アロンソ、アレックス、エジル、エッシェン、モドリッチ、カジェホン、ディ・マリア
FW:クリスチアーノ・ロナウド、イグアイン
モラタ入れないのか…。
ベンゼマの欠場は、正直少し心配です。チャンピオンズではベンゼマの方がうまく対応していて、一方でイグアインはリーガの方が得意。というような感触もあるので…。それでもイグアインはイグアイン、最近はケチャップの出具合も順調なようですし、期待したいと思います。
セルヒオ・ラモス、限界まで
治療台とジムからピッチへ。これがここ2週間の、セルヒオラモスの毎日になっている。フットボールスパイクは、実質的にピッチで戦うためだけのもの。
最初は背中の下部への過負荷とみなされていたが、結果的に腰部の深刻な痛みとなってしまい、セルタ戦、ボルシア・ドルトムント戦、マジョルカ戦、サラゴサ戦と、歯を食いしばらざるを得なくなっている。彼の意志の力とメディコの治療がなければ、ラモスは負傷リストに入ることになるだろう。これが、ラモスが他の選手たちと一緒のトレーニングができていない理由だ。
セルヒオ・ラモスは、自信を限界まで駆り立て、他の選手であれば離脱しているような痛みに耐えている。クラブの中で言われているのは、彼の痛みへの耐性レベルは、ノーマルな他の選手たちの10倍以上。彼が感じている痛みは、本来なら完治に15日間の休養を強いるようなものだ。
先週土曜日、サラゴサ戦の数時間前まで、モウリーニョは彼をベンチに置き、これ以上の痛みに晒させないようにすることまで考えていた。監督は、彼を先発させるかどうか決めかねていた。火曜日のドルトムント戦のことを考えると、理想的な解決方法は彼を休ませることで、それでラモスは、チームがチャンピオンズでのグループ首位を争う試合に、よりうまくフィットできただろう。そして彼は、再び先発した。
セルヒオ・ラモスはいつでも、同じことを監督に伝える。「俺はプレイする」。この継続した姿勢は、コエントラン、マルセロ、アルベロア、ケディラを欠いている状況によるもので、モウリーニョは、コパのアルコジャーノ戦で休養を与えた以外は、それを受け入れ続けている。
ラモスは、他のチームメイトたちと12日間一緒にトレーニングができていない。しかしそうだというだけ。スペイン代表のベラルーシ戦で負傷して以来、アルコジャーノ戦を除いて、すべての試合でプレイしている。
10月14日、彼は代表の全体トレーニングができなかった。フランス戦への出場は微妙な状況だったが、最終的に出場し、ゴールも決めた。バク転しての祝福は、彼の負傷を知る人たちを驚かせた。レアル・マドリーでの仕事に戻ると、彼の背中は弱っているサインを見せだした。重すぎる感覚があり、リカバリーのトレーニングはちょうど良いくらいだった。
腰部の筋肉の痛みは、臀部にまで移った。これは激しい接触、一部のイレギュラーなピッチを強いペースで走っていたことによるものだった。
唯一の治療、そして短期で最も効果的なものは、幹部に負荷がかかり過ぎるのを避けるため、毎日のトレーニングをしないこと。そして温熱治療、腹筋と大腿四頭筋の強化、試合でプレイする前に十分にウォーミングアップすることも、うまくいっている。あらゆる犠牲を払っている。
炎症を抑えるため、痛みを和らげるため、それぞれの試合に間に合わせるため、毎日午前と午後に、ジムでトレーナー共にトレーニングを行っている。どれくらい長くこの状況に耐えていくことになるのだろうか? より深刻な負傷に至るリスクはあるのか? ラモス自身が一番、自分の身体を知り、こうしたことを続けていけるかを知っている。(ちょっと略)
モウリーニョは、10月中旬の各国の代表戦から、選手たちがどういう状況で戻ってくるかについての懸念を隠さなかった。
カンプ・ノウでの試合後は、すべての選手たちが完璧なコンディションだったが、何人かが負傷して帰ってきた。セルヒオ・ラモスもそうだった。こうしたことから、いくつかの代表では、リカバリートレーニングをしなかったり、選手たちのコンディションに危険を置いているのではないかと考えられる。
レアル・マドリーの監督は、この問題については歯を噛み締めている。彼は、彼の選手たちが代表からどういう状況で帰って来たかということを気に入ってはいないが、今は沈黙を守り、彼ら全員が、クラシコ前にあったのと同じフィジカルコンディションを取り戻させる方向に向かっている。
こうしたことから、セルヒオ・ラモスについては非常にゆっくり進めていくことになる。問題があるのにプレイするというリスクについて、我々は何かを言うこともできただろうが、トレーニングをしないという事実が功を奏している。トレーニングなしでプレイするために積み重ねたものがある。計り知れない力だ。