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月の女王-14

2014年08月07日 10時32分24秒 | 月の女王(要約と抜粋と短編)
『月の女王』8冊目のノートから、要約と抜粋。 



 織田ミロクの部屋を訪れる風間忍。
 ミロクの就寝前に顔を出すのが日課となっている。

「忍兄様、ぼくこの前から同じ夢ばかりみるんだよ。どうしてかなあ?」
とミロクがいいだした。

 夢の内容は、大きな丸いものと話をしている。何を話しているのかは分からない。でもいつも隣に同じ女の人がいる。その女の人は全然知らない人だけれども、忍兄様と一緒にいるときみたいにとても安心する。というもの。

 その夢を見始めたのは、14日の夜からだという。14日といえば月の姫の18才の誕生日・・・。

 ミロクが規則的な寝息を立て始めたのを見届けてから、忍は自室に戻ろうと廊下に出た。そのあとを真田がついてくる。

↓↓↓

 長い廊下に二人の足音だけが響いている。
 真田は一歩遅れて忍の後をついてきている。忍の方はそんな真田を振り返りもせずに歩いていたが、
「忍様・・・・・・お体のほうは・・・」
「真田」
 ピクリと肩を震わせ立ち止まると、
「ネズミがいるな」
「・・・・・・え?」
 聞き返した真田をおいて、さっさと自室に入りソファに身を埋めると、ドアをしめさせた。
「忍様・・・?」
「最近、司兄様の手の者に張られているんだよ。これではおちおち外で話もできない」
「司様が・・・。あ、でも忍様、このお部屋にももしかしたら・・・」
「大丈夫だ。この部屋に何か小細工をされた形跡はない。・・・といっても、お前か桔梗が何かをしたとしたら私にもわからないが」
「そのようなことは・・・・・・」
 うやうやしく真田が頭を下げる。
 風間忍には気配を見分ける能力がある。その日一日ぐらいは部屋の中に入った者を当てることができる。

「お前はミロクから夢の話をきいたか?」
「はい。大きな丸いものとお話をなさった、とおっしゃって・・・」
「その大きな丸いもの、というのは具体的にはどのようなものだと?」
「はい・・・ミロク様のお話によりますと、それは空に浮かんでいて、色は黄色ということです。ですからそれは・・・」
「月、か」
 ふいに顔を上げ、忍がつぶやいた。その瞳に微妙な興奮がみられる。
「はい。おそらく・・・」
「それで、いつも隣にいる人、というのは?」
「少し年上の、黒い長い髪の女の方だと」
「黒い長い髪・・・・・・。真田」
「は、はい」
 いきなり強い口調で名前を呼ばれ背筋を伸ばす。
 しかし呼んだほうの忍は、真田を背に窓辺に歩みより、
「・・・・・・月、か」
「・・・・・・?」
 ほっそりとした忍の影が床に長くうつしだされる。青白い月の光に照らされて忍の白い肌が透き通る。
「もうすぐだな・・・・・・」
 忍は月にむかって微笑みをうかべている。
 月は、陰り一つなく輝いている。


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時系列を書いてみようと、とりあえず香の誕生日から表にしてみた。
で、気がついた。

まだ週休二日じゃないから土曜日も当然学校だし、
海の日が制定される前だから、7月20日が一学期の終業式です。はい。
うん。時代を感じますね^^;

14日(火)香の誕生日
15日(水)クリス・白龍、転入。広樹の件。手に襲われる。アーサー来る。
16日(木)妙子転入。テニスコート横、手に襲われる。白龍倒れる。
17日(金)朝襲われる。香能力発動。放課後イズミ来る。
18日(土)更衣室からスタンにさらわれる。
19日(日)妙子の呼び出し→リンクススタンとの戦い。海での封印解除の儀式。
20日(月)大掃除。帰りにマック。恐喝されている同級生を助ける。

で、上記の話が20日の夜。

その後は、

21日(火)
22日(水)
23日(木)
24日(金)誕生日から10日目。第二の予言の日。

です。ノートに書いてあるのは21日の朝まで。

でも、記憶を掘り起こしてみて、
確かこういう設定だった・・・と色々思い出してきました。

これから24日までに、香の封印がとかれるのかどうか?!
が、一番問題ですね。
あーあのシーン書きたい。書こう。なんかワクワクしてきた。

コメント
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