きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

石踏み、碑

2011-11-30 22:22:03 | 徒然に2010-2013
そもそも走るのが暗い時間帯なので、ガム踏んでたり糞踏んでたりそういうことは少なからずあります。先日は石踏んでました。

どうも右側だけがカクッカクッという感じで違和感があるので、てっきり中敷きと靴が微妙に接触するときの音だと思い、これは右側に体重がかかりすぎているんかな、ちょっとバランスが悪くなっているのかなと、気をつけながら走って職場に着いたら、大きな石が靴底にありました(ミズノのネクサスはかかと側の内側は空洞になっているのでそこに入っていたようです)。だいたい2~3センチほどの大きな石でした。ドライバーで取りました。
そういえば、長渕の唄だかアルバムだかに「碑」というのがありました。ATOKはこちらを一番に出してきました。碑は走っていてよく目にしますが、石と「一緒に」走ったというのはそうない。

で今日で11月終了。600キロクリア。我ながらよく続きます。ただ別に続かなくてもそれは仕方がないことではあります。自分が納得できるかどうか本当に。明日は雨ですがとりあえず月初めなのでしっかり距離を重ねていく予定です。

石ころけとばして明日をのぞけば 誰かに吐いた嘘が川面に浮かぶ
まだまだ、まだまだ、まだまだ、立ち上がれ・・・

おっさんは毎日走ってる~最近の通勤ランの話

2011-11-28 22:59:00 | 徒然に2010-2013
帰ってからご飯食べて着替えて何てことしてたら、絶対に走らんわな。朝だってそんなに余裕ないし。で、ザックしょって走るわけだなってことでこれまでも少しずつ触れた通勤ランの話を。

基本的には、最寄り駅までの4.5キロを走る(行き帰りともに)。
しかし最近の行きは、最寄り駅ではないこともぼちぼちある。下手すると駅の存在を忘れていることもある。「最寄り駅の改札抜ければいつもより・・・」って感じにならないためか、勇敢な父さんになれないんだろうか。
最近の行きは、寒くて気合いを入れないと玄関の戸が開けられない。走り始めて20分ぐらいは苦しいし我慢のしどころ。途中コンビニに入ったり駅に入ったりしてトイレを借りる。コンビニに入ったときは、少しばかりのおやつを買う。有料トイレみたいなもんか。コンビニがない区間は、かなりきついこともある。某県庁の地方局のトイレを借りることも多かったのだが、この前、職員らしき人にものすごい顔でにらまれた(怒られた?)ので、それ以降怖くて行っていない。儂も納税者なんだけど、だめなんかな。にらむんはいかんよな。「どちらさまですか」って聞けば済むことでしょ。「お上体質」がちらちらと見える。
時々、土佐礼子さんの母校で最近では駅伝で有名になった、某M大の駅伝部(陸上部)とおぼしき学生さんとすれ違う。軽く会釈をされると、姿勢が良くなる。全くの他人じゃないような気がして応援しますよねやっぱ。そういえば昨日は、もともとはこの大学の先生が呼びかけて始めた「坊ちゃん」の大会があったはず。今年は運営の仕方が変わったと聞きましたが。

お寺がたくさんあるところも通る。お墓の中に幼稚園。ここの通園バスは乗ってみたい。タイミングが合えばいつか写真をとろうと狙っていますがなかなか。

帰りは、行きの半分ぐらいかそれ以下ですませることが多い。腹が減って時間がかかるため。駅までとりあえず走る。気分によって長くなったりいつも通りになったり。
愛媛マラソンのコースを走ることもある。堀端を通ることもある。ランナーによくすれ違う。年々増えている感じ。駅前の去年はなぜか会うことのなかったイルミネーションは、今年は9月の終わりからぴかぴかとついている。

「くるりん」の明かりやこのぴかぴかを見るとああもう少しと思い、やれやれと思う。
最寄り駅じゃない駅の改札にいるおばちゃんと挨拶を交わす。この前は「しばらく見んかったねえ」といわれた。
自宅の最寄り駅の改札を抜けると歩いてもそれほど時間はかからない。勇敢でない父さんのままで帰る。帰宅時間が割合早ければ、ヨメさんと犬たちが出迎えてくれる(最近はないな・・・)。時にはムスメも。悪いねえといいながら家に向かう。

荷物をしょって走れば済むという発想がなかったらこんなことしてない。よくもまあ気がついたもんだ。ザック背負うことで走るときの姿勢はかなり良くなった。それでも、夏には腰のあたりの擦過傷が治らず(背中の荷物が擦れる)、冬には鼻の下の切り傷が治らず(鼻水が出たままで冷たい風にあたるためか切れてしまう)で、おまけにトイレも頻回だし、考えるのは仕事のことばっかだし、何やってんだと思う。明日は泊まり勤務だから帰宅ランがお休みだったりするとほっとするのも事実。
でもまあ、やっぱり走るんだろうな。何となく、な。

天空の城~村の跡、夢の跡

2011-11-27 09:57:44 | 遠くへ~少しだけ非日常
先月のことになる。職場のイベントの関係で平日が2日間休みになった。
この平日休みは、バスか汽車か船かでどこか遠くへ行き走るか、近くでいいからそこそこ走って風呂(スーパー銭湯ってこの辺では言わんな)に浸かり、明るいうちからビール飲んで帰ってくるかのどちらかをしようと計画を練っていた。
ところが、というか案の定というか。休みのたびに計画しては頓挫するのは目に見えていたが。
一日は、どっぷりと何もせず、何もしないことに対して何も考えられないぐらいの過ごし方をした。パソコンの調子が悪いので、そろそろ買うかとずっとネットを見ていた(こちらは中古を無事に購入)。
尻が重いのはいつものことだが、この時はいつもより疲れてたんかもしれん。
でもう一日は、休日出勤するつもりで仕事をためたまま週末帰宅したにもかかわらず(これは家庭内イベントのため、家人を待たせておくのが申し訳なかったため)当日は休日出勤拒否になった。で結局走りに出かけた。

突然思い立ってというのなら響きはいいのだが、実のところは何となく目星はつけていた。目指すは「天空の城」ならぬ「天空の産業遺産」そして「東洋のマチュピチュ」ともいう。
マイントピアというところに車を置き、東平(とうなる)を目指すことにする。

市内から走るには時間が厳しい。ここからなら片道約10キロ余り。行きはひたすら登ることになる。1時間半ぐらいでゆっくり目指そうと思って走り始めた。
出発しようと施設内をうろうろするが、県道に出るゲートが分からない。探している途中で泉寿亭という旧邸を発見。移築されたようである。



最近こういう旧宅が妙に気に入っている。中にも入れるらしいが、時間にあまり余裕がないので後回しにする(結局入らず・・・)。ここには観光坑道や鉱山鉄道もあるが有料である(結構高い)。


風呂もあり、この日は割引で安かったが、時間の関係でこれも止めにする。あれもこれもやめにしているが、家族で来たなら話は別で、一人で来ているから、まあ、な、ということ。

結局、車が出入りするメインのゲートから出発。

これが今回のルート。
案の定、登る登る。


すぐにループ橋に差し掛かる。高度を一気に稼ぐ。



道沿いから登山道も伸びている。これは銅山峰への登山道。


その次はトンネル区間。

にしても、以前単車で来たときはこんな感じだったか。それさえ覚えていない。もっと道は悪く細かった気もする。それよりも以前は、この先にある「大永山トンネル」はなかった。トンネルが開通してからは2、3回単車で日帰りツーリングしたことはあった気がするが、こんなに道は良くなかったような気もする。
「遠登志」というところを過ぎる。ここからも東平に行くことはできるらしい。後で地図を見ていたら細い登山道が続いていた。しょいこを背負った「運び屋」は、男で45キロの山道を歩いて物資を運んだらしい。なんぼ儂が長距離走るといっても、勝負にならん凄さ。昔の人は普通にそういうことをする。それが生活。ひたすら畏敬の念。

トンネルには「初霜」橋には「霞」「蜩」「鶯」という名を冠している。元々の地名と言うより、急に人口が増えて、細かな名称をつけることが必要になったからか、それとも、ごく最近完成した折に便宜上つけたものか。いずれにしても元々あった地名ではない気がした。本当のところはどうだか分からないが。

山が蒼い。空が蒼い。

それらのトンネルや橋を越えると、左手に県道より細い山道に入る。約半分残っている。ここからがさらに険しい道になる。


「山の神」という看板がある。大三島の「大山祇(?)神社」は、海の神ではなかったか。ここの神様も同じ名前のようだが、山の神としてここにいるらしい。

そこそこに傾斜がある。しかし青空。ここを走っていていいんだろうかと思うぐらいの至福の時。


どこかで「帳尻を合わせるようなこと」が起こっても仕方がないかと思う。それぐらいすばらしい天気。しかも平日。人も少ない。車も少ない。

通常は、路線バスがないので車か団体ツアー客はマイントピアからの送迎バスでここまで来るらしい。では、儂のようなソロツーリストはというと、走ってくることになるんだろう。ツーリストじゃねえランナーだからか。いやまあ、それでも10キロぐらいならそうびっくりするほどの距離ではないか。
蜂が時々目の前を横切り、少しだけ怖い。
蜂は、東平を散策している時も大きいのを結構見た。警戒するに越したことはない。へっぴり腰になって逃げる格好になっても、刺されない方がいい。

市街と海が見えた。昔ここに住んでいた人たちも見たんだろうかと思う。わずか40数年前まで、ここには村というより街といった方がいいぐらいの人が住んでいた。大正時代の最盛期で約4000人弱らしい。その街まであとわずか。残り2キロの看板が見える。
街の入り口に着く。昔小学校があったところらしい。ここからいったん下る。結構な傾斜を下っていく。



少し降りたところに「迎賓館」跡がある。案内に写真が残っている。白黒のしかしはっきりと当時の様子を伝える写真に生々しさを感じる。
儂が生まれてすぐまでここには街があった。儂も田舎の方で育ったから、似たような建物や道や人々の佇まい(?)は親近感がわく。全くの想像ではない半分は現実。



赤石山系だろうか?遠くを見ると山が色づいている。
広い駐車場に出る。パンフで見た風景と同じものがある。

インクライン跡。


施設が新しくてどれが旧施設だかよく分からない。とりあえず、奥へ行く。

目指すは第三変電所跡と第三通洞。そこへ行く道が、トレイルっぽくて軽く走ってみる。狭い道から広場へ出る。

今はもうひっそりとしているが、確かに人がいたという跡を感じる。しかも結構な数の。
自然の山にはない、独特の感じが心地よいと思う。

ここから「ヤマ」に行ける。そして今では、登山道につながっている。険しい山々には道が通っている。人の暮らしが隣接しているということだと思う。

目指す第三変電所跡と第三通洞をこの目で見た。
来た道を戻り、記念館に入る。写真に写る人々の表情は明るく生気がある。
リアルな模型に当時の様子を思い浮かべる。

何せこの山の中に4000人である。賑やかな街、そしてある意味日本を背負っていたとさえいえる街に想いを馳せる。今はないたくさんの家々が写る写真に、住んでもいないのに郷愁を感じてしまう。単車に乗っている時も、二本の脚に変わった時も、たぶん、「家」というものに興味がある。人が住んでいる家、人が住んでいた家、生活の跡がどこかに感じられる風景が好きなのだと思う。歴史遺産であり産業遺産である東平は、大きな煉瓦の遺跡が売りではあるが、それを取り巻く家々の跡、息づかいが感じられるところもいい感じなのだと思う。

記念館を出て、索道停車場跡から貯蔵庫跡をゆっくりと眺める。

視野に人があまり入ってこないので、当時の時間に入り込んだような錯覚。

青空と少し肌寒い風、そして、崩れた煉瓦。これからも時を超えて立ち尽くすであろう遺跡に敬意を表す。



説明はいらんかなと。

住居跡を見て山道を通り、病院跡、娯楽場跡に立ち寄る。


蜂が気になるほどの木が生い茂った山道。ここにほんの少し前病院があり、娯楽場があったということが想像できない。


今は宿泊施設になっている小学校跡を見て、東平を後にする。約1時間の異空間。帰りは、約1時間で元来た道を戻る。あっけないでもあったかい気持ちになった。

「東洋のマチュピチュ」というキャッチに惹かれて行ってみた。車で行くなんてもったいないので走っていった(市内から走るには制約が多くて最短距離のみになったが・・・)。「東洋の」はちょっと大袈裟か。でも日本の産業遺産であることに間違いはない。それほど遠くない昔ここに街があった。そしてその街は、今の日本の繁栄を支えてきた。その街で秋空の雲一つない空の下でしばし過ごした。ひっそりと山に眠る「天空の城」だった。それは間違いない。ただ儂は煉瓦で築き上げられた城に加え、今はあまり残っていない村の跡が印象に残った。穏やかな秋の日差しとともに、東平の村に感謝、という感じだった。

「帳尻を合わせるようなこと」は程なくしてあった。翌日から数日は、本当に「帳尻あわせ」のような忙しさで、とにかく仕事を期限に間に合わせるのに必死の日々だった。休日出勤一回サボっただけでこんなに忙しいのは考えもんだと思う(実はまだ続いている)。

天空の産業遺産は墓標なんかではない。じゃあ何なのだろう。そんなことを考えている。

3月まで持てばいいな

2011-11-26 20:26:02 | 装備の話
靴の話です。

祝日に楽天のフットワークさんで、K-SWISSのシューズを。

昨日の忘年会(早っ!)前に街中の靴屋さんでニューバランスのシューズ2種類2足を。


特にニューバランスのMR740は、760を履いたときに3週間しか持たなかったことがあって(あれそんなに割引ないのに衝動買いした)耐久性に不安があり、K-SWISSに至っては、全く触ったこともないシューズなのでどれぐらい「持つ」か未知ではありましたが、60%前後のOFFという値段に負けました。それぞれこれで1ヶ月持てば十分ですし、コスパ高いです(1ヶ月5000円の割合なら合格ですね)。それにニューバランスの701Sは初心者用という触れ込みでしたが、靴底が分厚くて頼もしそうです。
履き心地とか、そんな細かいことは考えてません。
要は、長持ちするか否かです。はい。

で、靴のストックができて安心したこともあり、この日でアディダスはお役ご免。足首に少し違和感を感じた時があったので躊躇なく。お疲れ様です。ありがとうございます。十分働いてくれました。

で今日から、最終一足でとっておいたミズノのネクサス4です。

中敷きは、ナイキストラクチャーに入っていた硬めのやつで試してみました。ネクサス4を年末まで履いて、今回購入した3足で3月まで持てばいいかなと。

昨日は、職場の泊まり関係でお世話になっている方々と忘年会。

この日の酔っぱらい写真はトイレですね。飲み屋さんのトイレも最近のは小奇麗で感心します。
昼間は出張で結構緊張しまくるような用件があり、まあ結論から言えば何だかんだいってあまりうまくはいってないんですが、解放感もあってか、忘年会では結構な量を飲み、クルクミン3倍ウコン2本が効き目なしでした、というより飲んでたからこれぐらいで済んだのかも。

JRへの道でほっと一息。遠くに海が見え一層和みました。

で今日は、二日酔いの頭で出勤し、仕事してました。休日の職場は、時間的に余裕があるのと静かなので嫌いではないんですが、暗くなる前に帰らないと気分がすごく暗くなる気がします。
3月まで持てばいいなと思います。それで十分です。

ネクタイ締めたままスロージョグしてもそれほど違和感はないものである

2011-11-23 21:03:52 | 近場の異邦人
今週から急に寒くなりました。年々、寒さに対する耐性がなくなってきて、本当に今年は冬が越せるんだろうかとどきどきしています。いやはや動くのもだるい考えるのもだるい。

で先日のこと。
所用が予定より延び、JRの時間が中途半端になったので、駅まで遠回りして行くことにした。外は暗くなる一歩前。着替えて走ってまた着替えてという時間が微妙に取りにくかったので、そのままの格好で走ることにする。1時間も走らないから大丈夫だと思った。
何年か前からよく訪れているので、何となく市内の様子も分かってきている。駅に近づきながら、少しだけ遠回りをするようなイメージで走る。中心街から少しはずれた方へ行く。1キロも走らないうちにすごく閑散としてくる。住宅街というより昔からある古い町という感じ。突き当たりを右に行き、川のそばを走る。
暗くなってくる。汗をかき、ジャケットを脱ぐ。寒くてもゆっくりでもだいたい20分ぐらいすると汗ばんでくるらしい。疲れてはないが、走る予定でなかったので背中の荷物がやたらと重い。暗い路地のような道を進む。明かりはない。女子どもにはあまり安全とは言い難い道である。まだ6時来ていないんだけどなと思う。ようやく大きい道路に出て、駅方向に向かう。時間的にはちょうどいい感じのはずだが、余裕はないので少し焦って脚を動かす。
小学校や高校は明かりがついている。高校生が自転車で家路を急いでいる。儂も駅前の明かりが見えてほっとする。ずいぶんと冒険をした気分だった。
駅の手前に、最近整備されたような公園がある。上ってみる。古墳らしい。何度も来ていたが、知らんかったな。

後で駅の案内板を見るとしっかり記載されてある。興味はあるがまだ調べていない。
駅構内に「貨物列車」が停まっているのを見る。こちらも珍しい気がする。

駅前のスーパーのトイレで、シャツを着替える。後は「乗せて帰ってもらう」だけだから気楽。結構緊張する仕事が終わったのもあって気分が良かった。

ちなみにこれが、今回のルート。

距離計測のサイトでは、端までくると地図が移動してくれる「キョリ測」を愛用していますが、今回、ジョギングシミュレーター使ってみると、航空写真の見事さに感激。また今度載せてみます。

考え事をしながら走るということ自体、暗いことしか考えつかなくなるので仕方がないのですが、綴るの辞めるのもなんだかなあなので、続けようという気持ちでとりあえずサイトの色をそれらしく変えてみました。暗い話題で申し訳ないので、リンク先も削除しました。でもまた訪問しますね。鈍足親父さん、Mさん。ちなみに、久々にブログ村を除くと「ウルトラマラソン」の部で最下位(登録54?サイト)。あらすごいと思いましたが、これぐらいでいいのかも。「オヤジ」部門では、51位(登録152サイト)ととりあえず誰かは目を通してくださっているということで、感謝です。

寒くなり、暗さにも磨きがかかるってか、なと。
明日は9時から17時まで休憩なしでぶっ続けです(本当)。こんな「シフト」を組むなって、まあ自分が組んでいるので仕方がないんですが。ああまた暗くなる。

杏村から【改】、そして横須賀ストーリー

2011-11-20 20:52:31 | 近場の異邦人
この文、昨日アップした後でやっぱ違うわと思い、今日改めて加筆修正したモノです。

走っているとき音楽は聴かないが、最近は頭の中で中島みゆきの歌がよく鳴る。これについては理由は分からん。「波の上」とか「ホームにて」とか「小石のように」とか「遍路」とか、まあいろいろ。歌詞は当然うろ覚え。
昨日の朝は「杏村から便りが届く昨日お前の誕生日だったよと」いうフレーズが、繰り返し繰り返し流れる。久々にかかったなという感じ。イメージは、信州の山の方なんだが。学生の時に単車で出かけた安曇野のあたり。とことこと走っているだけで満足した。暖かくて道祖神をぽつぽつ見つけながら走った。

とここまで書いて、走りに出かける。雨上がりの曇天。寒くはないが快適でもない。それでも用があるので街まで行かなければならない。「杏村から」が流れてきた。しばらくさびの部分だったが、昔ながらの店が並ぶなんていうか「○○銀座」みたいな雰囲気のところで、突然しばらくわすれてた歌詞が飛び込んできた。

「街のねずみは霞を食べて夢の端切れでねぐらを作る」

うろ覚えなので間違っているかもしれないが、これについては間違って覚えるにはそれ相応の理由はあると考えていいんだろう。
杏村はのどかな村の歌じゃない。街の中でひっそりとでも必死で生きるというかそんな歌だ(そんなことを忘れていたのかと帰ってから情けなくなったのも確か)。村の情景は分からないが、村から出てきた主人公が住む夕方の東京は映る。夜になる一歩前の仕事が終わった後のやれやれとちょっと疲れたのが混じった東京。

走りながら、情景が頭に浮かび気分が滅入る。自分にここまでの原体験はないのになんでだろ。どうも「帰る」というキーワードに弱いとこがあるらしい。ジッタリンジンなんかはもろタイトルにそんなのがあるがそれもジンとくる。反面さだまさしの歌は好きだが、帰るというワードは見せているものの、ちょっと違う気がする。いい唄だがここまで気が滅入ることはあまりないか。「案山子」や「寒北斗」「安曇野」はどうだろう。
「帰る」ところがあることの幸せは普段感じない。無くなってから気付くものの一つなんだろう。

今日は、ヨメさんの用事につきあい、職場に立ち寄る。職場近くを少し走る。愛媛マラソンのバイパスを左に曲がり、旧道に向かう。JRの線路を跨ぐようにして道が続いている。

学生の時に、京急の横須賀中央駅で降り、山の上の公園に行ったことがある。名前は忘れた。幾途中の商店街で炊き込みのおにぎりを買った。田舎の人間なので、木枠のショーケースにおにぎりが並んでいるのが珍しかった。こんなもんも売ってるのかということと、和菓子とか作っていそうな古い店構えのショーケースにそれがおかれていたのが(こちらでいえば「労研饅頭」や「醤油餅」の店のもっと古い感じ?)。
重々しい曇天だった。風景の広がり方は違うが、そのときも、そして曇天の時ここを通るときも浮かぶフレーズがある。

「急な坂道駆け上ったら今も海がみえるでしょうか」

時間はすごく過ぎたけど、今も確かに見える。分かりそうで分からない、どうしていいのか分からない感情もそのままに見える気がする。

ばたばたばたと毎日が過ぎていく。いいのか悪いのかわからんけど。
だらだらだらと反動で過ごしたくなるが、時間が流れる早さはそう変わらない。
負けてはいかんねと思いながら、でも昔ほどは純粋に生きるという気持ちがなくなっているような気もするなと思う。いや、だからって、どうなるとかどうするとかっていうのはないのですが。

ハイジの真実、中日の事実、儂の休実(日)

2011-11-19 21:46:49 | 徒然に2010-2013
午前中は、雨。だるーって感じで朝目覚める。午前中は予定していた掃除も止めだらだらする。動き出すつもりだがどうなることかもう11時かあ雨止むかなまあいいんだけどなといろいろ思う。焦りはない。今日はとりあえず業者さんとこに行かなければならない用事を作っていたので、気持ちは修正できる範囲にあるからか。用事がないと真面目にやらないというのもどうかと思うが、したいことよりしなければならないことに制約を受けているということだ。前々日は週末一つ前のお仕事関係の飲み会。セーブして飲まなかったいうより飲めなかった。翌日ウコン飲みながら歳なんかなと思った。軽い二日酔いの頭でいつものように通勤ランし、いつものように仕事をこなした。否、いつもより頭を回転させる必要があってその点はまあまあ頑張った。

昼過ぎ、雨が上がり予定通り走って業者さんとこへ。珍しく他のお客さんがいなかった。所長さんが応対してくださる。次何走るんですかと聞かれ、そうですねないんですよねと答える。でも走っていないと落ち着かないのでと正直に応える。ないのはずっとないわけではないんだなしばらくないだけだなと思う。とりあえず、いつかは力試しの日が来るわけだなと思う。でもそれに向けてというより、おいしい酒を飲むとか、体重を維持させるためとかそういう理由が実はある。

目的がないのが最近のモチベーションの低下かと思いながら、復路は一度も走ったことがない脇道をがんがん行く。雨は上がったが空は暗い。脇道を走り、何分かの時間のずれによって、ちょっとしたご褒美があった。走っていて、初めて「師匠」であるTさんとすれ違った。車では時々クラクション鳴らして激励してくださるのだが、走っているときに会うのは初めてだった。Tさんも喜んでくださり、しばし近況報告をする。見れば膝に大きなサポーターを巻いている。それでも走る。たぶん。理屈ではないんだろうな。先日の四万十も完走されたとのこと。この膝の状態でよくできるなあと思う。今度の愛媛マラソンは大会役員として携わる方である。職場でもいろいろな人に声をかけ、走りをサポートしている。頭が下がる。Tさんとは、前の職場で、仕事を一緒にした。儂にとっては初めての仕事で緊張していたときに、ペアを組んでくださった。Tさんのおかげでずいぶん楽になった。そして、走り始めた。「ビールが甘く感じるよ」の言葉にのせられて、小豆島を走った。あの時期、職場を変えようと思わなかったら、Tさんには会えていないし、走ることには出会えていない。少しのタイミングの一致でこういう出会いもあるんだなと改めて思う。
もっと話したかったが、寒くなってきたのでまたということで別れる。別れた後はペースが少し上がる。スポーツ店を2軒ハシゴする。ようやく最近この11月の中旬に旧モデルが安くなるという流れが分かり、バーゲンを待っていたのだが、思ったほどに靴も服も値段は下がっていない。マラソンブームでそんなに値段下げなくても売れるということか。夕方帰宅ランしていると結構な数のランナーに会うようになったし。ニューヨークの2160の購入を考えつつ、現金持ってないのでどうしても欲しければ明日ということにする。

帰りに、そういえばということで、ボージョレを買うことにする。最近はペットボトルなんですね。

で帰宅。ヨメはんが、明日は資格試験を受けるというので、儂がパスタを茹でて夕食にする。以前は逆の立場だったこともあったので、しんどさはわかっているつもり。でも二人でボージョレは満喫した。正直に言えば、イオンのサイダーで割ったぐらいが一番がぶがぶ飲める(別にがぶがぶ飲む必要はないが)。
ビールに切りかえて、志村動物園を見る。動物と話せる女の人(ハイジ)が出ている。発言を分析すれば、他の占いと同様に、何か語りの傾向があるのだろうと推測できる。非科学的な事柄は普段ならまず無視するレベルの話。でも儂の家にも犬が3匹いる。1匹は2年前に亡くした。何となく無視できないで画面を見る。
学生の時に単車で恐山に行ったことがある。想像を超える硫黄の臭い、晴天下の乾いた空間、賽の河原、そしてイタコ。儂はそのとき何かを感じるということはしなかったけど(なかった、ではなくて)、今なら、ちょっとイタコと話をするかもしれん。イタコも一種の芸能者だと思う。
でも自分でない他者に語ってくれることで楽になる要素はあるのかもしれない。折り合いがつくということもあるのかもしれない。人間だから。だからイタコはまだ今日も恐山にいるはずだ。あのときは今日のような曇天でなく、からりと晴れた日だった。曇っていたら見方も変わっていただろう。

続けて日本シリーズを見る。犬を従えて結構真面目に見る。儂はソフトバンクも中日も好きなチームなんだ実は。アンチ巨人なので。ソフトバンクは巨人に背を向けた王さんが作ったチームだし。でも今年はソフトバンクに勝たせたいけど、落合に勝たせたい今年だけと思ったりする。やはり、勝っているのに辞めなければならないということに疑問を感じるから。理由がよく分からんよ。OB中心のチームって何それ生え抜きって何それ。結局ムラ意識でしかないやん。巨人と同じやんって思う。つくづく良くも悪くもだが日本的。だから、今年「最後」というより監督生活最後なら、明日は中日応援だな。監督がどうであれ、動くのは選手だから、監督の評価は選手の動きでだいたい分かる。選手は死にものぐるいでやるだろう中日は。人間だから。
巨人ももめてますな。巨人のことは少し冷めた目で見ていますが。でも清武という人も覚悟してああいうことやったんだろうからそれはそれで、世間ほど儂は冷たくはみれないでいる。なんかね、自分にかぶるところがあって、はい儂も昔から好き勝手やってますから。儂はこの仕事では、いわば「外様」を意識しているところがあるし(意識するというかせざるを得ないみたいなところはありますねだからこそ)この職場のムラ意識を小馬鹿にしているようなとこあるかもしれんし。手段はどうであれ、斬られることが分かってああいうことをしたんだろうし、本当に分かってなければただの阿呆です。悔いのない生き方をしようとすれば、当然ああいうことはすると思うので、冷たくは見れないわけで。

午前中にアップした内容は、走りながらちょっと違っていたなと思ったので、明日、改めて。

朝日のような夕日をつれて ~ナツカラフユヘ~

2011-11-13 17:57:31 | 徒然に2010-2013
村上春樹がいうように「走らない理由はいくらでもある」のだと思う。最近、休日RUNの無気力さが甚だしい。近場をうろうろと最低限のみという感じ。しかも遅い。こんなことするぐらいならいっそのこと止めた方がいいのかもと思ったりするが、止めると気分が悪い。とはいえ体が重い脚が重い。最初の5キロのペースを上げて、30分から40分我慢すれば後は少し楽になるはずなんだがと思っているけどなかなかできない。でも走ること自体も止められない。楽しいとかそういうのはないな。でも止められない。昨日は何とか18キロ。大型電気店をハシゴしながら3時間。今日は朝方から20キロ。登りの往路の方がタイムがいいというのはどういうことなんだろ(といっても10キロを1時間と5分)。復路は下りのはずだが、次第に勝手に体がペースダウンした。我慢の後が続かんな。先週はちなみに15キロで止めた。一日20キロのノルマを勝手に設定しているから、あえぎあえぎで距離を積み上げる。夏に走り込むと秋が楽ということを何かで読んだことがあるが、全然楽じゃないな。休日になると疲れるな(ちなみにこの8月は771キロ走っている)。どこか走りに行きたいな本当に。

気分に反して、気候は穏やかである。夏前から始めた出勤前の犬との散歩(犬の散歩ではない)。最近真っ暗だがそう寒くはない。少し前は、夜が明けるのか夜を迎えるのかという微妙な色合いを楽しむことができた。最近は、もう冬の星座。北斗七星、オリオン座、そんなに詳しくなくても覚えているもんだ。携帯ではなかなかきれいに写真が撮れないのが残念だな。
夜明け前の微妙な色合いの空は、以前遠距離通勤していた時もよく目にした。秋口からもうダルマのように何枚も重ね着して単車に乗って片道80キロ。その頃はまだ脚で走ってなかったが、今考えれば、単車で走る方がしんどそうだ。空を見ながら、空に見守られながら以前も今も走っていることに変わりがないことに気付く。

先週のあえぎながらのスロージョグ。

雨が上がり光が差して遠くに光が見えたとき、最近夜明け前に一度はよぎるこのフレーズが思い浮かんだ。第三舞台の旗揚げ公演。そういえば、第三舞台は解散するらしいですね。舞台は学生の時によく行ったので、やはりその頃を思い出す。未熟で恥ずかしい自分。でもまあ今もそう変わったもんじゃないか。


「朝日」の戯曲は時々読み返してきている。23の時には分からなかったことが33の時に分かるようになってきたこともある。そういえば35をすぎてからはそれほど読み返していない。今読めばどういう形で「朝日」を受け止めるのだろうと思う。儂ももう44になった。学生時代の終焉を折り返しとすれば、ちょうど復路を走りきった感じだ。この復路は早かったなでも、下り坂の割にはペースが落ちていないか。

自分は今どこに来ているのかなと思う。夜明け前の空を見ている。生きている生かされている。犬たちと歩みを進める。また「朝日」を読んでみようかと思う。あんま分かるようになったことが増えてるとは思わんけど。

明日から仕事だなまた。120時間の耐久走。平日は、あっという間に過ぎる。もう一気に冬支度かな。我が家は炬燵を出しました。そこで犬たちがくつろいでいるのを見るとほっとするな。
どんなにしてても時間は流れる。頑張っても頑張らなくても。朝日じゃなくて夕日なんかな。分からんけどな。でも暗いまんまじゃないんで。多分。その次の朝日を待てばすむことだし。ということにしておくか。

「黙れ」と「参った」

2011-11-04 22:16:15 | 徒然に2010-2013
儂は石原都知事ってあんま好きではない。正直。

でも今回の「黙れ」と一喝ってのには共感できる部分が多い。
Yahooニュースでは(すみませんこれgooだったわ)「力のあるところが手伝わなくちゃ、しょうがないじゃないですか」といったとか。

儂は石原都知事ってあんま好きではない。正直。
今回の発言があったから・・・ということもない。でも確かに共感できる部分はあった。痛みを分かち合うとか、がんばろう、とか、そんな口先のレベルでは太刀打ちできない。石原都知事の言うことは少なくとも一貫性はある。
だから「参った」と素直に認めなければと思う。

好きか嫌いかは別。あくまでも、だが。

鹿に会い(?)、蜘蛛に会い

2011-11-03 06:30:08 | 徒然に2010-2013
そういえば、以前も似たようなタイトルをつけた覚えがあるな。

週半ばの休日であった。月初めの休日は、休日出勤はせずにまずはいぬのはかまいり。
ここんとこ過食気味で、前日は体重が見事に前年度の状態に戻っていて(この夏神戸の「24時間」走ってから1キロ減になってましたずっと)しかも胃が重かったので朝はあまり食べないことにする。
それでも、トイレに駆け込むこと出発前2回、出発後2回(とりあえず夜計ったら戻っていたやれやれ)。

峠を少し越えたところの側溝で「鹿(本物)」がいた。傍を通り抜けようとして、気がつきびっくりして飛び上がった。生きているのかどうなのか、けがをしているのかあるいは息絶えているのかよくわからなかった。道路パトロールとかに通報した方がよかったのか・・・と冷静になって考えたのは帰宅後。思いっきり気が動転してしまった。動いていたら、びっくりしたどころではすまんかったかもな。でも生きていたなら無事に山に帰っていればいいんだが。写真はなし。

復路のバス待ちで、何年前からいるんかなというような堂々とした「蜘蛛」にお目にかかる。きめ細かな蜘蛛の巣も。写真はあり。家の中にいるならちょっと緊張するな。


帰宅後は、先日購入した中古のパソコンの中をあけていじる。中古パーツを買いに走り、お買い得、と思って帰ったら、ほとんど使えんもんばっか買ってしまっていて情けなくなる。まあ当初の目的は達しましたが。

週半ばの休日である。今日は、お休みお休み~♪と思っていたが、終わってみると明日の仕事が結構重く感じる。休日出勤していれば逆に割り切りはできるが、気持ちは休まらんしね。考えてみれば、11月は、週末ごとに家の各部を掃除していくのでなんか気ぜわしいし、休みといってもねえ。なんかねえ、どっちがいいんだろうよかったんだろうと考えてみたりする。

それでも、鹿はどうなったか気になります。蜘蛛は来月もまたいるんだろうかとそんなことを考えたりします。やっぱり。