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TBS Vintage Classsic ~Julius Katchen
今日から東海道線が通常ダイヤに戻って、安心しています。
とりあえず、普通にお客さんが来てくれるのが嬉しい・・・JRの人、工事の人、みんなありがとう~。
18号&19号台風期間はちょうどナイトレンジャーとベレゾフスキーのコンサートにぶつかったので、もう、これは、いろんな意味で記憶に残りそうです。
さてさて、本日は、大好きなピアニスト、カッチェンの比較的新しいCDです。
新しいとは言え、録音自体はものすごく初期のもので、1954年、当時28歳のカッチェンがコンサートのために初来日した時のライヴ録音です。
(ちなみに、カッチェンがすでにその時フランスに活動拠点を移していたものの、日本の放送局が「アメリカ人の若い音楽家」を日本に呼ぶのはかなり思い切ったことだったそうで、実際ヨーロッパ以外の人で初めて日本でリサイタルをしたクラシック演奏家がカッチェンだったそうです。知らんかったー。)
TBSの地下倉庫からごっそり出てきたお宝テープをCDにして出しますよ、というシリーズの一環で2013年11月に発売されました。
久しぶりに生のピアノコンサートを聴きに行ったせいか、「ライヴ」っぽいものが聴きたい気分で取り出した1枚です。
まあその、カッチェンは録音においてほとんど編集をしなかった人なので、ある意味全てライヴみたいなもんなんですけども、(だから意外とほころびのあるままリリースした盤がわりとある)それでもスタジオ録音やステレオ時代に入ってからのものはそれなりに「レコーディング」に重きを置いていると思う。
中には暴走超特急みたいなのもあるけどね。
でもこの初来日のリサイタルのは、、、、迫力、疾走感、臨場感にスカッとするし、笑っちゃうくらい速く弾きすぎる曲もあれば、テンポをゆっくりとって情感たっぷりな表現もあったりして、色彩豊かでキラキラした1枚です。
グランドマナーにどっぷり浸れる。
1954年のモノラルですが、音の状態は思った以上にいいです。保存状態が良かったんでしょうね。ありがとうTBS。
このライヴ録音の中には、のちにカッチェンがライヴ録音したものやスタジオ録音したものも含まれていますが、
11.バルトークのミクロコスモス
12.バルトークのミクロコスモス
06.リストの葬送
05.英雄ポロネーズ
07.練習曲第7番
01.バラード第3番
03.スケルツォ第3番
はこれまで聴いたカッチェンの数種のスタジオ盤より気に入ってしまいました。
木枯らしや幻想はまー、アホかと思うくらいやたらと速くて、これ聴いたら『速すぎる』と批判されるときのアルゲリチや小山さんのほうがちゃんと考えて表現しているように思えます。
とにかく幻想はおかしいくらい速い。うん。どこが幻想じゃい、って感じで(苦笑)即興曲ってほうに重きを置きました、というか。。。
でも速すぎるとは言っても、音楽がメタメタっていうわけじゃなく、頭の中は某バレエのあーんなリフトやこーんなリフトが思い浮かぶ、、、色彩がとても豊かなのですよ。
こういう表現は舞台やライヴで許されるタイプのものだと思う。
個人的な好みではバルトーク2曲とリストの葬送だけど、一番の収穫はドビュッシーの『沈める寺』。
わたしはカッチェンのドビュッシーは「月の光」しか持っていなかったので、これを聴けて嬉しかった。
そしてこの演奏は、、、、、とても静謐で荘厳で神秘的で、、、、美しいです。おススメ。
カッチェンの芸術家としての完成度と録音技術が見事に一致したのは、シュタルケル、スークとのブラームスの三重奏だと思うんだけども、ソロピアノとしてはこの「沈める寺」はわたしにとって宝ものになりそうです。
舞台的、色彩的というと、もう1枚頭に浮かぶのがモントゥーが指揮したコンセトヴァトワールとの「ペトルーシュカ」。
祖父母らからロシア・メソードでピアノ教育を受けた『パリのアメリカ人』であるカッチェンがピアノを弾いているストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」
これもかなり面白いですよ!
技術的に破綻のないビシッと揃った、ペトルーシュカはいくらでもあるかもしれませんが、こんなにカラフルで活きのいい演奏はなかなかないと思います。
まあちょっと録音が古いなと思うのと、バレエ&ドラム・ファンとしては場面をつなぐドラムロールがカットされているのが残念なんですけどね。
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とりあえず、普通にお客さんが来てくれるのが嬉しい・・・JRの人、工事の人、みんなありがとう~。
18号&19号台風期間はちょうどナイトレンジャーとベレゾフスキーのコンサートにぶつかったので、もう、これは、いろんな意味で記憶に残りそうです。
さてさて、本日は、大好きなピアニスト、カッチェンの比較的新しいCDです。
新しいとは言え、録音自体はものすごく初期のもので、1954年、当時28歳のカッチェンがコンサートのために初来日した時のライヴ録音です。
(ちなみに、カッチェンがすでにその時フランスに活動拠点を移していたものの、日本の放送局が「アメリカ人の若い音楽家」を日本に呼ぶのはかなり思い切ったことだったそうで、実際ヨーロッパ以外の人で初めて日本でリサイタルをしたクラシック演奏家がカッチェンだったそうです。知らんかったー。)
TBSの地下倉庫からごっそり出てきたお宝テープをCDにして出しますよ、というシリーズの一環で2013年11月に発売されました。
久しぶりに生のピアノコンサートを聴きに行ったせいか、「ライヴ」っぽいものが聴きたい気分で取り出した1枚です。
まあその、カッチェンは録音においてほとんど編集をしなかった人なので、ある意味全てライヴみたいなもんなんですけども、(だから意外とほころびのあるままリリースした盤がわりとある)それでもスタジオ録音やステレオ時代に入ってからのものはそれなりに「レコーディング」に重きを置いていると思う。
中には暴走超特急みたいなのもあるけどね。
でもこの初来日のリサイタルのは、、、、迫力、疾走感、臨場感にスカッとするし、笑っちゃうくらい速く弾きすぎる曲もあれば、テンポをゆっくりとって情感たっぷりな表現もあったりして、色彩豊かでキラキラした1枚です。
グランドマナーにどっぷり浸れる。
1954年のモノラルですが、音の状態は思った以上にいいです。保存状態が良かったんでしょうね。ありがとうTBS。
このライヴ録音の中には、のちにカッチェンがライヴ録音したものやスタジオ録音したものも含まれていますが、
11.バルトークのミクロコスモス
12.バルトークのミクロコスモス
06.リストの葬送
05.英雄ポロネーズ
07.練習曲第7番
01.バラード第3番
03.スケルツォ第3番
はこれまで聴いたカッチェンの数種のスタジオ盤より気に入ってしまいました。
木枯らしや幻想はまー、アホかと思うくらいやたらと速くて、これ聴いたら『速すぎる』と批判されるときのアルゲリチや小山さんのほうがちゃんと考えて表現しているように思えます。
とにかく幻想はおかしいくらい速い。うん。どこが幻想じゃい、って感じで(苦笑)即興曲ってほうに重きを置きました、というか。。。
でも速すぎるとは言っても、音楽がメタメタっていうわけじゃなく、頭の中は某バレエのあーんなリフトやこーんなリフトが思い浮かぶ、、、色彩がとても豊かなのですよ。
こういう表現は舞台やライヴで許されるタイプのものだと思う。
個人的な好みではバルトーク2曲とリストの葬送だけど、一番の収穫はドビュッシーの『沈める寺』。
わたしはカッチェンのドビュッシーは「月の光」しか持っていなかったので、これを聴けて嬉しかった。
そしてこの演奏は、、、、、とても静謐で荘厳で神秘的で、、、、美しいです。おススメ。
カッチェンの芸術家としての完成度と録音技術が見事に一致したのは、シュタルケル、スークとのブラームスの三重奏だと思うんだけども、ソロピアノとしてはこの「沈める寺」はわたしにとって宝ものになりそうです。
TBS Vintage Classsic ショパン:幻想即興曲他 | |
01. バラード 第3番 変イ長調 作品47 02. ワルツ 第1番 変ホ長調 作品18 ≪華麗なる大円舞曲≫ 03. スケルツォ 第3番 嬰ハ短調 作品39 04. 子守歌 変ニ長調 作品57 05. ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 ≪英雄≫ 06. ≪詩的で宗教的な調べ≫より 第7曲<葬送> 07. 練習曲 第7番 嬰ハ短調 作品25-7 08. 練習曲 第11番 イ短調 作品25-11≪木枯らし≫ 09. 幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66 10. 前奏曲集 第1巻より ≪沈める寺≫ 11. ≪ミクロコスモス≫ 第6巻より No.151<ブルガリアのリズムによる舞曲>第4番 12. ≪ミクロコスモス≫ 第6巻より No.153<ブルガリアのリズムによる舞曲>第6番 13. バレエ音楽≪恋は魔術師≫より<火祭りの踊り> | |
ユニバーサルミュージック 1954年12月ライヴ録音 |
舞台的、色彩的というと、もう1枚頭に浮かぶのがモントゥーが指揮したコンセトヴァトワールとの「ペトルーシュカ」。
祖父母らからロシア・メソードでピアノ教育を受けた『パリのアメリカ人』であるカッチェンがピアノを弾いているストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」
これもかなり面白いですよ!
技術的に破綻のないビシッと揃った、ペトルーシュカはいくらでもあるかもしれませんが、こんなにカラフルで活きのいい演奏はなかなかないと思います。
まあちょっと録音が古いなと思うのと、バレエ&ドラム・ファンとしては場面をつなぐドラムロールがカットされているのが残念なんですけどね。
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