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2015年7月18日GRAND GALA ~ロシアバレエ トップダンサー達によるグラン・ガラ~

書き足しました。

 コルプ良かったです。田北さんも素敵でした。オレシャかわいい、エルマコフの健闘も良かったよ。



マリインスキー劇場の都合でエレーナ・エフセーエワが来日が遅れているため、キャスト変更が若干ありました。
エフセーエワは川口と仙台の公演には出られませんが、22日の渋谷のオーチャード公演には間に合うそうです。
22日は妹と一緒に観に行くことにしているので、とりあえず、ホ。。。



最初にお知らせを見た時は
「来日が遅れてるってことは、来るんだよね?」
「え、でも、プログラム(ちらし)は既にサニー抜きの印刷・・・」
「やっぱり、もう、来ないんじゃぁ。。。。」

なんてお友達とブツブツ言ってましたが、スタッフさんに訊いたら、埼玉と宮城は無理だけど、来週は来ますから!とのお言葉。
逆に
「DEUXの1人バージョンをご覧になれますので、ちょっと貴重です」ともおっしゃってました。


リリアホールはホールの大きさとか思ったより大きいんだなー、って感じでしたが、音響スピーカーはやや微妙?な感じでした。今回は前列で観たのでよくわかりませんが、でも後ろの方は割と傾斜があったような。
ホール内の勾配の具合は、階段が慣れてないので、ちょっとよくわかんない。
アクセスはワタクシの地元静岡からでも十分行って帰って来られる距離なので、また次の機会があったらじっくり比べたいかなと。


2015年7月18日 15:00開演 川口リリア・メインホール

第一部
「白鳥の湖」第3幕より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ

マリア・アラシュ&アレクサンドル・ヴォルチコフ

ちょっとまだ本調子じゃないのか、日本の暑い夏のせいなのか、はたまた台風の気圧配置で調子がくるっているのか、ややお疲れな印象でした。

2人のタイミングもぴたーって感じでもなかったし、グランフェッテは途中でトゥが落ちてしまったし、ヴォルチは後半ゼーハーしてたし、ちょっとハラハラしました(汗)

でもなぜかアラシュもヴォルチも嫌いになれないのよね。。。というかけっこう好きなんだなあ。

「DEUX」(二人)
音楽:ジャック・ブレル
振付:クレール・ブリアン
エレーナ・エフセエワ/アンドレイ・エルマコフ→アンドレイ・エルマコフのソロに変更

プログラムにはソロバージョンとデュエットバージョンの両方の演目説明がありました。
愛における孤独と愛の記憶、彼の心を奪った女性の美しい面影、幻影を追い求める姿が、描かれています。
白いシャツブラウスに黒のパンツルック、時に白い薔薇を手にしながらのソロ。
このガラのために作られた作品だそうで、渋谷でのデュエットバージョンも楽しみです。
エルマコフはエレガントで爽やかで、あとはつま先命というか、足先の綺麗さというか気の使い方が、ホールバーグみたいな感じでした。
まあ、、、「若いっていいなあ」と。



「バヤデルカ」第二幕より:ガムザッティとソロルのグラン・パ・ド・ドゥ
オレーサ・シャイターノワ/ブルックリン・マック

若いっていいなあ、その2。
うあー、オレシャのなんとまあ、素敵なこと!2013年卒業のキエフ期待の星だそうですが、ほんとに素晴らしかったです。
回転系とか上半身の使い方もお上手。小柄でチャーミングで技の出し方もこれみよがしじゃなくてさりげなくて好きです。
ブルックリン・マックは相変わらずテクニシャンぶりをいかんなく発揮。ソロルも似合ってたと思います。
ま、普段一緒に踊ってるわけじゃないから、もうちょっとタイミング(ジュテとか腕の角度とか)が揃うといいかな、と。
渋谷に期待~。






「カルメン組曲」抜粋
原曲:ジョルジュ・ビゼー
編曲:ロディオン・シチェドリン
振付:アルベルト・アロンソ
田北 志のぶ/アレクサンドル・ザイツェフ/イーゴリ・コルプ

アロンソ版「カルメン」から、有名な五つの場面の抜粋で、
カルメンのハバネラのソロ:田北志のぶ、アレクサンドル・ザイチェフ
ドン=ホセのソロ:アレクサンドル・ザイチェフ
エスカミーリョのソロ:イーゴリ・コルプ
カルメンとエスカミーリョのアダージョ:田北志のぶ&イーゴリ・コルプ
カルメンとドン=ホセのアダージョ:田北志のぶ&アレクサンドル・ザイチェフ
という構成でした。

いやー、良かった!
ってか、全部観たかったーーーーー!!!!
私はシチェドリン版の小うるさいこの編曲がめちゃくちゃ好きなので、それだけに主要3キャストがイメージに合わないとちょっと乗れないんですが、今回は良かったです。
とは言え、人は見たいものしか見ないというか、、都合の悪いものは目に入らないから、そこはファンの欲目というフィルターかかってるかもしれませんが、、、、。

まあ、ザイチェフは純情一直線というか、とても爽やかで、個人的にはもう少し闇があるホセのほうが好きだし、ホセっていうよりロミオというか、若いスケーター(シニア一年目、みたいな)の滑る金髪サラリパサリキラリなエスカミーリオ、、って雰囲気だったんですけどもね。
彼はシュツットガルト辞めちゃって、まだバリバリ踊れるのにどうすんのかなあと思ったけど、フリーでこうやって日本にも来てくれるから、良かったです。
田北さんのカルメン、あのスレンダーボディに黒のレースの衣装が似合ってたし、けっこう情熱的でした。妖艶でコケティッシュというよりは、割とカラッとしたオトコマエなカルメンで、好みも別れると思いますが、私は割と好きです。
そしてコルプ。
出てくる前は、ちょっと衣装が心配だったのですが(また変なじゃらじゃらしたものがくっついていたり、一人だけすごく派手で、エスカミーリオではなくオスカル様になってららどうしよ、、みたいな)、衣装はシンプルで良かったし、演技も踊りもコルプ、、、、怪しい一歩手前のギリギリの雰囲気の時のコルプで、これはザイチェフの爽やか効果のせいなのかな、ってな感じ。
今回は2列目だったので、堪能してきました!
(ですが、、、髪型が、、、、サマーカットというか、、、思い切りサイドを刈り上げてて、、、涼しげで、、、、、、、
うん。わたし、短髪好きですけどね。これでロミオっていいのかな、って。。。。。。)



第二部
「海賊」より:メドーラとアリのグラン・パ・ド・ドゥ

オレーサ・シャイターノワ/ブルックリン・マック

オレシャは今度はクラシックチュチュではない、サファイアブルーの衣装。
ギュリナーラと踊り系統が一緒かぁ、、、と最初は心配したのですが、全くそんなこと忘れさせてくれる溌剌とした子気味の良い踊り。スピーディーなラストのシェネにもうっとりしました。
マックは「絶対彼はやってくださる」という期待を大きく上回るすばらしさで、会場のお客様の拍手も一番大きかったと思います。ハラショー。

最初のパ・ド・ドゥの後、先に袖に下がっていたマックをきょとんと探していたオレシャが可愛かったですな。若いっていいね。


「愛の伝説」より:メフメヌ・バヌーとフェルハドのパ・ド・ドゥ
音楽:アリフ・メシコフ
振付:アレクサンドル・ヴォルチコフ
マリア・アラシュ/アレクサンドル・ヴォロチコフ

これは2人とも持ち直してて良かったです。フェルハードの衣装はもう少し素敵だとなおいいんですが、まあ仕方ないか。
石の花の銅山の女王とか、このメフメネ・バヌーとか(シリンもだけど)、こういう総タイツの衣装って、やはりボリショイやマリインスキーのバレリーナだからこそ、、って思ってしまいます。
いつも「ボリショイもマリインスキーもでかすぎるんだよ」なんて思っちゃうんだけど、こればっかりはもう、長身の美しいバレリーナが出てきただけで、6点満点じゃなかろうか。
アラシュはこの役柄、得意としているだけあって、うっとり見入ってしまいました。





「ロミオとジュリエット」より:バルコニーのパ・ド・ドゥ
田北 志のぶ/イーゴリ・コルプ

ラブロフキー版のロミジュリでした。田北さんのストイックな雰囲気とあのコルプの組み合わせで、こんなのガラでしか見られないよなあって、ちょっと期待と不安でドキドキしてましたが、田北さんは初々しく可愛らしい少女役が似合ってたし、コルプも「ロミオはコレジャナイ」感満載のあの髪型を忘れさせてくれる、なんかもうさ、中高生の男の子みたいなフレッシュさもあって、照れちゃったというか、素敵なロミジュリでしたよ。


「Notation I-IV」
音楽:ピエール・ブーレーズ
振付:ウヴェ・ショルツ
アレクサンドル・ザイツェフ

びっくりするくらいフレッシュだった前の二人の余韻に浸ってたので、ちょっと乗り切れなかったですが、せっかくの初演ダンサーの1人であるザイチェフが踊ってくれるんだし、貴重な機会よね。
ってことで、渋谷でもうちょっときちんと観ようと思います。


「瀕死の白鳥」
田北 志のぶ

以前見た時より、さらにストイックな感じになってました。


「ドン・キホーテ」第三幕より:キトリとバジルのグラン・パ・ド・ドゥ

エレーナ・エフセエワ/アンドレイ・エルマコフ→マリア・アラシュ&アンドレイ・エルマコフ

アラシュ、そんなに踊っていいの?大丈夫なの?????
って思ったけど、エルマコフとの組み合わせもこんな時しか見られないし、キラキラゴージャスでアラシュもしり上がりに調子が上がっている感じでした。
グランフェッテはちょっと音を余らせてたけど、華やかだったからいいや。

エルマコフは逆にコーダの出だしでは早く踊りはじめちゃったりでしたが、高く綺麗に跳んで回ってつま先命で初めて組むだろうアラシュ相手のサポートも一生懸命でございました。
これがサニー相手だとどんな感じになるのか、これまた楽しみですが、初日ならではの緊張感や、そしていつも踊っていない、年上のバレリーナを相手としたときの、丁寧さや控えめさとかがいいほうに作用していた雰囲気だったし、決めるべきところは決める、ってなところもいい感じでした。


フィナーレは恒例の「花は咲く」にのって、お花を客席に配るハートウォーミングなあれでした。
最後までお花を遠くまで配りに行ってたのはヴォルチとコルプ。
客席にいたラゴーダ先生をエスコートしに行ったのはコルプ。



渋谷が楽しみです。
やっぱ、ロシア・バレエはいね。
もっと観たいなあ。








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