ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

トーシローの限界。

2011-02-11 16:28:00 | Weblog
見覚えのあるジャングルの入口。険しい道が待っている。ここまでの道程を考えると・・・ちょっと怖くなる。大丈夫なのか?道に迷ったら最後、夜になって・・・進めなくなって、戻れなくなって・・・カッパえびせんだけで明日まで・・・。

実際はそんなことにはならなかった。なりようがなかった。

草原を抜けて、僕が見たものは・・・
マングローブの林より、湿原と化した草原をより・・・ひどい状態のジャングル地帯。ジャングルの奥深くまで、水が覆っていたのだ。沼だ。これは沼だ。

折れかかった心を折るのは簡単だ。だって・・・もうすでに折れかかっているんだもん。

沼地と化したジャングルを、素足に近いビーチサンダルで奥深くまで進むほどバカじゃない。そして僕はアウトトレッカーではない。

クルリと踵を返した僕は、悩むこともなく、来た道を引き返した。

湿原を行き、底無し沼地帯を慎重に渡り、マングローブの林を踏んづけ作戦で乗り切り、魂のオアシス「干潟」へと戻ったのである。

呆気ない幕切れだった。

また、忘れモノを残してしまったな。

ピナイサーラは・・・近くて遠い。

次は何だ?

2011-02-11 13:47:42 | Weblog
困難を乗り切って、自分の背よりも高い草むらを掻き分けて、やっとのことで草原へと出た。

この草原は次に待つジャングルへのブリッジ。なんてことはない。テクテク歩くだけだ。・・・のはずだった。

泥沼といい、この草原といい・・・これは昨日降った雨のせいなのだろうか?それとも冬というこの季節のせいなのだろうか?

草原は、完全に湿原になっていた。

予定だと、ここで島ぞうりを脱ぎ、防水シューズに履き替えるはず。だが、それも叶わない。足首よりも深い水が、草原中を満たしているのだ。
島ぞうりで草むらは危ない。チクチクの葉は大量に茂っているし、虫だっているし、ハブだっているかもしれない。でも、足首よりも水があったら、防水シューズの意味がない。

てことで、島ぞうりのまま草原を進む。
幸いだったのは、ヘドロを引きずったままの右足を、草原を満たす水でキレイに出来たことである。キレイには出来ていない。ただ、ヘドロを落とせただけなんだけど。落とせないままで行くよりは百億倍マシだ。

草原改め湿原をズボズボと進む。若干心は折れ気味。それでも探検隊カッコ一人カッコトジは進む。
水が深い場所がある。どこが深いのか、草が邪魔して視認できない。一度片足を地球に吸い取られそうになっているのだから、それはビビりながら進む。

草原までもが、行く手を阻もうとするとは・・・これは計算外だ。

でも、もうすぐジャングルの入り口が見えるはずだ。

グッドモーニング、イリオモテ

2011-02-11 10:35:52 | Weblog
今僕はどこにいる?
南の果てにほど近い小さな島にいる。

今僕は何をしてる?
ハンモックに寝転んで空を見てる。

僕はどうしてこんな風に生きてるんだろう?

僕はどうしてこんな風になってしまったんだろう?

例えば僕は・・・僕が幸せでなくてもいいと想う。

夢を実感して生きることを、僕は旅の中で知った。
困難に打ち克つとか、逆境を跳ね除けるとか・・・そういった類いのものではなくて・・・
「今を夢」と想える素直さと潔さこそが、旅が僕に教えてくれた一番大切なことだ。

そして僕は今も・・・こんな風に生きてる。

永遠の宝物になるような・・・そんな時間を・・・
永遠に忘れ去ることのできない・・・そんな瞬間を・・・

ただただ胸に・・・刻み込みながらいきたい。

グッドモーニング、イリオモテ。

わがままで贅沢な願いなのかもしれない。
でもこれは・・・僕のたった一つの・・・ささやかな願いなんだ。