今日も羅臼の朝です。
昨日の午前中は、霧雨の中海で釣り。大きなカレイを釣りました。あとはエゾメバルを11匹。最後の最後で地球を釣り上げ、ずっと旅の友だった往年の釣竿が真ん中から真っ二つに折れてしまいました。これで、僕の釣り人生も終わりです。最後に大きなカレイが釣れて良かった。
三時間も掛けて、さばいて調理して、キタサンと二人で食べました。ハンバーグ、つみれ汁、天ぷら、なめろう、刺身。八丈島で会得したメニュー満載です。
午後は晴れ。羅臼の外れにある、あなたの町のホームセンターつるやに釣竿を買いに行きました。165センチのスーパーウルトラ短いちょい釣竿を買いました。なぜなら、398円だったからです。この竿ではカレイは上がらないなぁ。新たな釣り人生のスタートです。
帰ってから、キタサンを誘って、羅臼川の渓流にオショロコマを釣りに行きました。絶景の中、不慣れな渓流釣り。危うく死にそうになったけど、オショロコマが一匹ずつ釣れました。暗くなって来て命の危険を感じたので帰ります。
今日一日、不思議に思っていた事があります。
どんな風に過ごしても、それは・・・一日。いちにち。
連日300キロ400キロと走って、色々なモノを見て、感じて、出会って・・・そんな風に過ごしても、それは一日。
釣り糸を垂れて、風に吹かれて、ただぼんやりとのんびりとふらふらと何もなく過ごしても、それは一日。
どんな命運を天から与えられていようとも、この一日をどんな風にも自由に使えるという・・・自由自在に使えるという・・・僕らに与えられたハッピー。
羅臼の夜。見上げると、満天の・・・満天の星空。見上げるたびにため息が零れる。
キャンパーの荷物にイタズラをしにやってくるキタキツネ。
気が向くたびに、タオル一つ首に掛けて何度でも足を運べる、徒歩三分の無料の温泉。
ここは・・・いい所だ。どんな風に過ごしたとしても、ここは・・・いい所だ。
もうみんな出発してしまった。・・・キタサン以外。
さて、荷物を片付けて、そろそろここを出よう。
今日は走りたい・・・なんとなく、そんな気がする。