ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

偉人のリスト。

2012-09-23 16:30:50 | Weblog
途中、奥方様がコーヒーとお菓子を持って来てくれた。
巨匠はコーヒーを片手に筆を入れている。

そろそろ行きます、と挨拶をした。
必ずまた来ますと約束をして、その場を後にした。

まだ半分ほど、展示室が残っている。じっくりと観て周る。
最後から二つ目の展示室、絵の中から立体的に時計が飛び出しているコーナーを興味深く観ているところで声がした。

「おっ、ここにいたか!・・・これは、今朝わたしが作った餅だ。良かったら食べてくれ!」

そう言って、ラップに包まったお餅を僕に手渡した。

おれ・・・ホントにこの人が好きだわ・・・。

入り口に戻って、奥方様としばし歓談。この廃校を使うに至った経緯や、子供たちのことや、ここに至るまでの苦労話を色々と聞かせてくれた。

なんとも・・・ほのぼのとした時間だった。

僕は最後に、巨匠にこう伝えた。
「パワーと安らぎを頂きました。ありがとうございます。」

また戻ってくる場所を見つけてしまったなぁ。・・・北海道で。

ホンモノとはなんですか?

2012-09-23 16:12:08 | Weblog
彼は僕に振り返り、やぁ、いらっしゃいと言葉を発した。

彼は、その巨大な絵の説明をしてくれた。タイトルは「生命」。
着手から13年。完成は17年後の2029年。まさに、ライフワークだ。

彼は本物について語ってくれた。

名声や評価など、所詮人間の判断によるもの。そんなものには興味がない。
もっと普遍的なもの。例えば、自然や地球や宇宙・・・そんなものを相手に描いている。

講堂の壁や天井には、彼がよく使うタイトル、「想像の海」「想像の大地」を冠せられた巨大な絵が飾られている。

僕は聞いた。ホンモノとは何ですか?

彼は答えた。それは・・・「持続」です。

僕は筆を入れ続ける巨匠の姿を、後ろから長い時間見つめていた。細か過ぎるほどに細かく、筆を入れ続ける姿を、ずっと見つめていた。

それはまるで、得体のしれない怪物に立ち向かっている、戦士の姿のようだった。

バルセロナ、サグラダファミリアを見た時、同じような感覚を味わったのを僕は覚えている。

巨匠、現る。

2012-09-23 16:07:09 | Weblog
中庭の向こう側には講堂があるようだ。廊下の奥に大きな部屋が見える。

そこに・・・いた。
彼は・・・いた。
画伯は・・・いた。
高橋要が・・・いた。

壁を埋め尽くす巨大な絵の前にいて、パレットを片手に筆を入れていた。

驚きのあまり・・・足が止まった。

撮影は禁止だよ。

2012-09-23 15:45:58 | Weblog
向陽館の話の続き。

入り口を入ると、おばさまが丁寧に挨拶をしてくださった。パンフレットをくれ、館内の説明をしてくれる。

写真を撮ってもいいんですか?と聞くと、おばさまがそっと指差した方向には、館内撮影禁止の文字。
あっ、ダメなんですね、わかりました。と言うと・・・

まぁ、一応ダメって書いてありますけど、まぁ、誰も見ていなければ撮ってもいいって言うか・・・まぁ、だったら撮影禁止って書く意味がないだろうっていえばそうなんですけどね。まぁ、誰も見ていなければ撮っちゃったらいいと思いますよ。

と言ってて・・・笑えた。とても微笑ましいおばさまなのだ。後で分かったのだが、この人は画伯の奥方様である。

館内は旧小学校、古い校舎を利用したアトリエ兼美術館。この小学校の造りがまた素敵なのだ。廃校になった校舎を譲り受けて、修復し使用しているといった感じ。真っ白く塗られた壁や天井。磨かれた古い床。清潔感のある古きモノの魅力が溢れている。
そして、この校舎は・・・どでかい。大きな中庭をぐるりと囲むように、建物が建っている。とにかく、どでかい。

廊下に、心地よい間隔で画伯の絵が並んでいる。
絵を観るのは好きだ。絵心は無いが、絵を観るのは好きだ。特に、一人の画家の絵を観て歩くというのは、その人の歴史が感じられて面白い。

風景画、写実のものから、抽象的なものまで。モダンアート、ポップアート・・・様々なタッチの絵画が並ぶ。実際、一人の人が描いたものとは想えない絵画の群れだ。

心に響くモノの前で立ち止まり、立ち止まり、先へ進む。
各教室が展示室になっている。廊下から展示室、廊下から展示室。書いてはいないが、各部屋にテーマがある。色であったり、タッチであったり、タイトルであったり、形であったり、時代であったり。

これは面白いなぁ・・・そう想いながら先へ進む。中庭。

今日はチャリダー↑

2012-09-23 15:32:48 | Weblog
今日はめぐちゃんのチャリンコを借りて、札幌市平和近辺でお買い物。
帰りはずっと上り坂。半端じゃない。ゴロゴロゴロゴロっと音が響いて、突然の豪雨。半端じゃない豪雨。半端じゃない。半端じゃない。でも・・・慌てちゃいけない。
すかさず、潰れたガソリンスタンドに勝手に入って、屋根の下へ避難。ロープを踏んづけて、勝手に入って避難。勝手に、なんか高い所に登って避難。おれってば、知能犯。
止まない雨なんてない・・・♬

濡れる前に避難出来た幸運。ラッキーボーイ、ここにあり( ´ ▽ ` )ノ

空がバケツをひっくり返してます。いや、空がタライをひっくり返してます。いやいや、空が湯船を・・・もういいって。


こらこら、ラッキーボーイ。

2012-09-23 13:25:55 | Weblog
北見の朝。散歩をする老夫婦の声で目が覚めた。・・・テントを畳んで、キャンプなんてしていませんよ的な顔をしなければ!

結局、夜露で濡れたテントをそのまましまうのを嫌い、ベンチにテントをしばらく干していた。
通りすがりの人に「野宿ですか?」と聞かれたりしてね。

あれほど真っ暗闇だった公園。テントを張った場所から数十メートル先には、立派な東屋が二軒も建っていた、というのはご愛嬌。

タイヤが到着するはずの12時まで、この公園で時間潰し。
クッチャロ湖で会う約束をしたハーレーの兄さんがくれた激辛ラーメンを食べ、ちょこっと昼寝をしても時間は余る。

荷物を放置して、公園の散策を開始。ダックショップたかはしでオランジーナを飲み干し、市民センターらしき建物の中の無料ギャラリーを冷やかし、森の中でリスと戯れても、時間は余る。

タイヤが到着したら電話をくれる算段になっているが、お昼を過ぎても電話は鳴らない。一時になっても電話は鳴らない。
よくよく考えてみると、今日のうちにタイヤが届くという保証は何も無い。
北見で、この公園でもう一夜か?ということも・・・あるのか?

バイクショップに電話を掛けて見る。

「あっ、タイヤね。届いてますよ。あっ、もうそろそろ作業、終わるかな?あっ、終わったみたいだね。」

こら、こら、おっちゃん。電話くれるって・・・言ったろ?

こちとらトホダー。バイクショップまでは遠いのだよ。こら、こら。

慌てて荷物をまとめて歩き始める。炎天下の中、ちょっと急ぎ足で・・・大汗をかきながら。・・・遠い。

何はともあれ。こら、こら、とつぶやいてしまっているとは言え、出発できる。

何はともあれ・・・ラッキーボーイは健在なり。なのだ。

負けないねぇ。

2012-09-23 13:06:07 | Weblog
のつけ温泉、390円。安くていい温泉だった。露天風呂が三つもある。休憩所も居やすくて、しっかり22時半まで時間を潰した。そろそろ街も寝静まる頃である。

まず、温泉からバイクショップまで30分。バイクショップでキャンプグッズや拾って、そこから夜の国道をひたすら30分。・・・遠い。なかなか着かない。
そしてやっぱり荷物が重い。リュックのよえに担げる仕様になっていないなら、すぐに腕が痛くなる。
歩く用の靴ではなく、底が磨り減って斜めになっているバイクブーツを履いているせいで、なかなか軽快には歩けない。
にわかトホダー・・・苦難の道のりである。

公園は見つかったが、何しろ真っ暗。街灯なんてない。公園の全貌も分からない。さて、どうしたものか。とりあえず、朝までの短い時間だ。どこだっていい。が、そのどこだっていいが、意外と難しい。

公園を奥に歩いて行くと、水道が見つかった。まずは水確保。ベンチも見つかった。座る場所確保。・・・東屋はないのか?と探そうと思ったが、もうやめた。多くを望んではいけない。もう歩きたくない。公園の中も入れると、温泉から一時間半ほど歩い続けている。もうイヤだ。ここに張る。ここに決めた。ここしかない。

バイクのリアタイヤが破裂する前、お昼ご飯の買い物をした。
サロマと言えば、常呂のホタテ。ホタテと言えば、サロマのホタテ。そう、ホタテの貝柱なのである。

バイクが動かなくなり、いつ発てるかもわからない状況。緊急の公園野宿。トホダーへの転身。
こんな状況でも、負けないシングは健在なのである。ちょっと遅くなったが、晩ご飯はサロマのホタテ丼なのである(もちろん酢飯で)。

トホダーシングが担ぐ荷物の半分は、自炊道具なのである。それが相当重かったのである。
シングが苦境に立たされていようとも、ホタテは待ってくれない。待ってくれない。

いやぁ、負けないねぇ、オレ。

そんなことをつぶやきながら、真っ暗闇のの知らない公園、お米を炊いて、酢飯を作って、サロマのホタテに舌鼓。

そんなこんなで、北見の夜は更けていくのであった。

トホダーシングの荷物。

2012-09-23 12:36:23 | Weblog
バイクに乗るのはライダー。自転車に乗るのはチャリダー。チャリダーは語尾を上げる。チャリダー↓ではなくて、チャリダー↑である。
そして、歩く人はトホダー、である。ホント。

先日の話の続き。

北見のバイクショップに運ばれたマグナちゃん。札幌のバイクショップが送ってくれたタイヤが北見に到着するまでは出来ることはない。

バイク屋のおっちゃんが、こう言う。とりあえず、今日の宿はどうする?北見の街中に行けば、ホテルがあるよ。

保険会社がホテル代を出してくれるわけでもないので、泊まれるわけもない。
近くのキャンプ場を調べると、ふたつあった。どちらも無料だ。その地図をおっちゃんに見せる。

へぇ、こんなところにキャンプ場があるんだぁ。おっちゃんは感心する。

ここまで連れて行ってくれたりしませんかね?と僕は聞く。

それは無理!・・・即答である。どちらかというと、食い気味の無理である。
ガビーンである。なんとなく、会話の流れ的に、宿まで送ってあげるよ・・・的な雰囲気があったから聞いたのに・・・。ガビーンである。

まぁ、それは全然いい。今日はガソリンスタンドにて、最良の親切の数々を受けてしまった後だ。持ち合わせの幸運チケットを、そこで使い果たしたということだ。

調べたキャンプ場までは10キロ以上ある。荷物を担いで歩ける距離ではない。さて、どうしたものか。。。
iPhoneのマップで近くの公園を検索。なかなかの大きな公園が近くにあるじゃないか?
バイク屋のおっちゃんに聞いてみる。

ここって、テントを張っても大丈夫そうですかね?

あぁ、野付牛ね、ここなら静かだし大丈夫じゃないの?でも、歩きだと遠いよ?

遠くてもなんでも、歩く以外に方法はないだろうよ。選択肢があれば悩みもするが、選択肢がないのだから、悩む必要がなくて楽チンだ。

公園にテントを張るとなると、夜が更けてからだ。さもなくば、住民に通報されて、面倒なことになる。
街が寝静まるまで、待たなくてはならない。

またまたiPhoneで検索である。・・・近くの温泉、近くの温泉。・・・ヒットである。
徒歩30分の所に、のつけ温泉というお風呂がある。23時まで営業とある。

とりあえず、バイクから最低限のキャンプグッズを降ろしてまとめる。お風呂セットをまとめる。なかなかコンパクトになったもんだ。これなら30分くらい歩けそうだ。

温泉と公園は、バイクショップを挟んで真逆。とりあえず、おっちゃんに、温泉に行って時間を潰してから、ここで荷物を拾って公園に行く旨を伝える。

おっちゃんはこう言った。温泉?歩いて行くの?遠いよ?

おれ、今日からトホダーですから。いくっきゃない!

気にしない気にしない。

2012-09-23 10:47:38 | Weblog
今日は札幌にいます。土日を挟むってことで、フロントタイヤの注文が出来ていない現実です。でも・・・気にしなーい。

そろそろ疲れも溜まってきたようで、目が覚めたら10時でした。でも・・・テントを片付けなきゃいけないわけでもなく、荷物をバイクに積まなきゃいけないわけでもないから、気にしなーい。

夕べの晩餐は、鳥の半身の唐揚げと、毛蟹一杯と、どどんとウニ丼。栄養摂り過ぎではなかろうか?でも・・・もちろん、気にしなーい。

特別な安らぎの中で、文字通り、安らいでおります。

あぁ、今日は天気がいいなぁ。
そちらの天気はどうですか?
こちらはポカポカと暖かくて・・・また眠ってしまいそうです。