書店に行って「きものコーナー」を覗いたら、
こんな本を見付けました。
マリンバ奏者でアンティークきもののコレクターとして知られる
通崎睦美さんの
「天使突破367」(淡交社)です。
奥付をみると2011年、もう5年も前の本なのね。
知らなかったわ~。
というのは、最近、大手の書店でもきものコーナー、
縮小されているように思います。
この本は有楽町の無印カフェの
書籍コーナーで見つけました。
ここには女性向きのファンションやグルメ関係が
充実しているのです。
それはともかく、この本、きものがいっぱいになり過ぎて、
収納する場所が欲しいと、
自宅の前の家屋が売りにでていたので、
いきなり、きもの用の家を買ったというお話。
いいわあ、きもののために家を買うなんて、
なんてシアワセなきものたちでしょう。
家の広さはおおよそ14坪、
広さはおよそ48平方メートルと
狭いけど、これ何度も言うけど
「きもの用の家」だから。
で、この古家を解体してリフォームするまでの
プロセスが仔細に書いてあるの。
これが面白くて~~。
最初はこんな感じの、
どこにでもある築40年くらいの古家。
それがどんどん変わって、
まさに劇的ビフォアーアフター。
でもまあ、ここではきものの話題に絞りますね。
通崎さん、これまではご自分が
どのくらいきものを持っているのか、
「怖くて正確に数えたことなかった」
そうですが、収納するために
まずは数を把握、
銘仙 170枚
袷 105枚
夏物 100枚
子どものきもの 10枚
帯 160本
羽織・コート 40枚
長襦袢 10枚
全部でおおよそ600枚だそうです。
コレクションの数々
すごいね。
収納用の家を買っても、それでも
何枚かは処分しなくてはならなかったそうで、
処分したのは30枚。
「所詮、すべてが、どうしても必要というきものではない」と彼女。
だって、集めるのが趣味だから、楽しみだから~~。
だからこそ、整理するのは「
相当の思い切りが必要だ」
いや、ほんと、そう同感だわあ。
必要ないモノだからこそ、捨てられないのよ。
この気持ち、わかり過ぎるくらいわかるわあ。
ワタシとはレベルが違うけど。
で、一年くらいかけてリフォームして完成!!
おお!!
これだけでも見る価値あるよ。
うーん、私も古家、欲しいな、
きもの用ではなく自分用にね
一人なら、このくらいでOK?
でも「この家にはとても住めない」だって。
「冬はエアコン30度にしても底冷えする。
夏は二階が灼熱地獄」なんだって。
京都って、ものすごく寒いんだ~~??
この階段の何段かは草履の収納になっているの。
「古いものを大切に使うのは環境に配慮しているように思うけど、
それを使いこなすには、忍耐と工夫がいる」と通崎さん。
ほんと、そう思うわあ。
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