ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

「利休」コーディ?で映画「利休にたずねよ」

2013-12-17 20:15:44 | お茶

 

忙しくて落ち着かない日々が続いています。

そんなときにはお茶席が一番、と午前中お茶に行きました。

Pb185721

その帰り、お茶仲間と映画「利休にたずねよ」を観てきました。


Rikyu_9002313x450_2

  原作「利休にたずねよ」(山本兼一・PHP文庫 ) 



 映画素晴らしかったです。

セリフも少なく、流れるような所作も、またどの画面を切り取っても美しく、もう筋を追うより、一画面一画面に見惚れているうちに、利休は切腹してしまって~~。

どんな状態に置かれても「平常心」「平常心」のお茶の心は、ラスト近く、利休が切腹した後始末をする妻宋恩(中谷美紀)の、一糸も乱れぬ所作に現れています。

Nakatani_large

 美しい中谷さま~。


「わたしが額(ぬか)づくのは美しいものだけでございます」と言って死んでいった利休。

利休の「利」とは「スルドイ刃物」のことですが、その「鋭さを休める」という名前とは裏腹に、どんどんスルドクなっていく利休。

その結果、秀吉をはじめ周囲との確執が強くなり、切腹を申しつけられる~。

海老蔵、適役だと思います。

もちろん妻の中谷美紀さんも役にぴったり。

そして、若い時に利休が愛して、一生忘れえぬ女性となった高麗の女性はクララという韓国女優。

ことばが通じないがゆえに想いは深まるものでございますね。

最近の女性はしゃべり過ぎるかも~~、いえ、私とて例外ではございません。

116824_1

  彼女もぴったり。



 「竹の節という醜いものを美に変えてしまう」という利休の美の革命。

これってシャネルと似ていますね。

ブラックドレスとシャネル・コーディ

それまでは美から遠かったものを美に転換してしまう。

「わたくしが美しいと思うものだけが美なのでございます」

こんなこと言ってみたいと思うけど、考えてみれば、それって当たり前ですよね。

多くの人が認めるかどうかはまた別にして~~。

というわけで、久しぶりの「利休」ならぬ「お茶コーディ」でございます。

Pc170108rikyuu3

 鴇色附下に鹿の模様の有栖川の帯

  鹿をクリスマスにちなんで。

ピンク絞りの帯揚げ。


P1070820_2


衣食住から所作、朝から晩まで気を抜けなくて利休家、大変だなと思いましたが、私は私なりの美を~~。

関連記事

本来無一物への疑問」

美の求道者としての孤高ー中谷美紀さん

 励みになります。

下のどれか一つ応援ポチ嬉しいです。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装へ
にほんブログ村にほんブログ村 ファッションブログ ふだん着物(和服)へ
にほんブログ村

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 久米島紬で「植田正治トーク... | トップ | 二部式・付け帯を名古屋帯に直す »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
きちんときものの紫苑さん♪ (ねね)
2013-12-17 22:07:04
きちんときものの紫苑さん♪
返信する
こんばんわぁ。 (マミー)
2013-12-17 22:34:28
こんばんわぁ。
映画観にいらしたのですね。
私も観たい~~と思っている1本です。
紫苑さんの記事を読んで「ほうなるほど、なるほど」と
感じておりました。
来年には「お茶」の世界にちょっとだけでも
足を踏み入れてみたいと妄想しているわたしです。
返信する
先日、八重の桜で、八重さんが女性で茶道を始めた... (うまっち)
2013-12-17 23:38:46
先日、八重の桜で、八重さんが女性で茶道を始めた先駆者の様に言われていましたが

最近は茶道の稽古といえば女性の方が多い様なのでつい忘れていましたが

もともとは男性の男手前だったんですよね。

私には紫苑さんのお姿が美しいと思います。

返信する
利休の利は「鋭い刃物」だったんですね[E:wobbly] (chuchu)
2013-12-18 15:01:02
利休の利は「鋭い刃物」だったんですね[E:wobbly]
鋭さを休める、で利休・・・
勉強になります。

紫苑さん、ピンクって珍しいですね。
派手ではなく上品に見えるのは、きっと
紫苑さんがうまく着こなしてるからですね。
返信する
ねねさん (紫苑)
2013-12-19 08:31:15
ねねさん
はい、たまには。
返信する
うまっちさん (紫苑)
2013-12-19 08:32:37
うまっちさん
お茶は男の世界、政治的な世界だったんですよ。それが戦後は女性の作法の一つになってしまいましたね。
写真は、やはり美肌モードなので(汗)
返信する
マミーさん (紫苑)
2013-12-19 08:33:39
マミーさん
お茶をやる人にはその所作を観るだけでも、見惚れてしまいますよ。ぜひ観てください。いろいろ参考になります。
返信する

お茶」カテゴリの最新記事