野田秀樹さんが美輪明宏さんの半生を舞台化した「miwa」を観てきました。
池袋にある芸術劇場です。
主演は宮沢りえさん。
野田&宮沢の舞台といえば、それだけで入手困難なのに、美輪さんのファンも押し寄せて?大変な人気。
この五月には三谷幸喜作「おのれナポレオン」での天海祐希さんの代役を、たった二日間の稽古で、セリフ、ノーミスでこなした宮沢さん。
そんなことも、人気に拍車をかけているのかな、と思ったのですが、そんなあれやこれや関係なく、とにかくすごい、面白い
これで美輪明宏さんは、生きながら神話になりましたね(もうなってる?)
宮沢りえさんは、超一流の舞台女優になりましたね。
声量も増えていて、これまでの彼女の声とは思えない貫禄。
歌は、美輪さんの吹き替えですが、彼女の振りがまた素晴らしい。
これから先何年も、この舞台のことは語り継がれていくでしょうね。
今年、大賞受賞クラスの舞台~~。
5月にNHKで放送した「真夏の夜の美輪明宏スペシャル」に出演した宮沢さん。
野田さんはパンフレットに、
「今、地球上に生存する人間のなかで一番面白いと思った人」という美輪明宏さんの半生、というか「生まれる前」!から描いています。
意表をついた開幕シーン。
虚実入り混じって、というか、育った環境、長崎の原爆投下、上京して歌手として歩きはじめる、ゲイとしての迫害~~などなど「実」と思われることをNODA流にアレンジ。
自分のなかの「醜い部分」を「化け物」として人間化(古田新太・朝ドラ「あまちゃん」のプロデューサー役の人です)するという発想。
つまり古田さんは常にりえさんのそばにいて、二人で美輪を演じているのです。
休憩なしの二時間十分をりえさん、ものすごい量のセリフを機関銃のように次々と、出ずっぱりでこなします。
テーマは、迫害され嫌悪されてきた「ゲイ」の~~、と言いたいところですが、これはあくまで象徴ととらえたい。
誰の心のなかにもある世の中と馴染めない部分、と考えてもいいのではないでしょうか。
それを押し殺そうとすると自分が壊れるか、人を攻撃する側にまわる。
美輪さんが壊れもせず、逆に人を愛する方向に向かったのは、自分のなかの「化け物=多くの人は認めてくれないけど自分が自分であるために必要なもの」を含めて愛してくれた人がいつもそばにいたからかもしれません。
皆、違うからこそ、世界は、人間は面白い、と謳います。
舞台のなかで、ある歌手が足を折り、松葉杖でmiwaに「どうしましょう」と相談を持ちかけます。
するとmiwa「そのままで出ればいいじゃない」
「そんなことするとヘンに思われます」
「ヘン? 私よりヘンな人はいないんだから」
迫害され「化け物」と言われてきた美輪さん。
だからこそ「強くなれた」と。
「強くなれた」どころか、自分のなかの「化け物」の部分を世の中に認知させ、自分の魅力、オーラに変えていったんですね。
というわけで、感想、興奮は尽きませんが、まずは本日のきもの。
私のなかでは美輪明宏さんは、紫と黄色のイメージなんですね。
そこで「最初」のコーディはこちら。
自分で作った帯。
ちなみにこのポーズはmiwaポスターのマネ,というかヴァリエーション。
こういう顔隠しのほうがいいよね。
ふふ、とかげの帯留だよ~ん。
これは置きコーディなので帯締めが違いますが、色がよく出ているので。
これで出かけようとしたのですが~台風の影響で雨。
どのくらい降るのかわからないので変更。
そのコーディは色で遊んでいるので、別にアップします。
というのは、美輪さんのファッションもカラフルなら、舞台もカラフル。
りえmiwaは、どんなカラーで登場したと思いますか。
次はりえmiwaカラー着物、着用したのをアップしますね。
気が向いたら覗いてみてね
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