閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

商売の原点

2012-04-25 05:23:25 | 閃き
ある後輩の高校時代のクラスメイトが居酒屋をしているというので、その居酒屋へ行く事にした

その居酒屋は繁華街の入口に位置した雑居ビルの二階にある

二階の店舗は入店率が60%に下がるから経営も大変だろうと考えていたが、意外に店内は満席になっていた

小さな店だったのが予約していたので無事に席につく事が出来た


しばらくして後輩の同級生の店長でオーナーが挨拶にやって来た

彼は私達が何も言わなくても勝手に店の事を話し出した


オーナーは当初、洋食レストランのコックをしていたが、弁当屋を開業して独立するも失敗

居酒屋ブームにあやかって、二年前に此処で再度開業した

と言っても失敗した後なので資金が無く、開店前日に友人から資金を借りて、ようやく食器が揃ったが

従業員から釣銭の事を聞かれ慌てた程、何も知らない素人同様だった


入店率が悪い二階にある無名の居酒屋なんて客は来ないから

呼び込みをしたり、営業時間を長くしたり、出前に応じたりと、売上に繋がる事は何でもやったそうだ

オーナーは店に泊まり込みながら懸命に取り組む事、二年でようやく軌道に乗る様になった

奥さんや子供がいるが、別居している


今は近くに二号店を開店させる様に準備中との事だが

オーナーの夢は、自分の事よりも従業員を保険に加入させてやる事だと言う


オーナーの苦労話は、正しく商売の原点だと思う

考えさせられた