閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

街の違い

2012-08-03 08:35:35 | 閃き
滞在させて頂いた先輩のお宅は都内近郊の住宅街だった

都心まで快速電車で30分程のその街の日曜の昼下がり、駅に続く商店街は人で溢れ返っていた

銀座や原宿を思わせる人通りは、住宅街ならではだろう

これに比べ地方の街は過疎化が進み、商店街はシャッター通りとなり、人通りはまばらで、ゴーストタウン手前の様だ


地方の県や市は多額の補助金を拠出して、大手メーカーを誘致して大規模の工場を建設して雇用を確保すると共に人口増加を目論み、全国から注目を集めた

しかし、国際競争に敗れ、中国、東南アジアに生産を奪われた結果、大手メーカーは工場を縮小、或は閉鎖した

県や市の目論みは失敗に終わり、多額の税金が無駄になり、街は一転して過疎に向かう事を余儀なくされた

ある大学教授は、この失敗は50年前の「工場誘致が街を発展させる」という神話を今も信じている結果だと言う

人口の流出の原因は、働く場所が無い事が上げられるが、人は人が集まる所に集まりたがるのだと思う

東京の様に働き口と住宅があり、加えて生活が快適になるものが身近にあれば、誰だってそれを求めたくなるだろう

何処の国だって都会に人は集中している

従って地方の街は、人口が減少する現実を見据えた上で、将来像を描かないといけない


介護や医療産業が日本の基盤産業になるはずもない事は何度もブログに書いてきた

それを最もらしく語る政府には、到底解らないと諦めて

住民達が真剣に考えなければならない

いくら策を講じても、先輩の街は地方にはやって来ない
コメント
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