閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

元を取る

2015-01-18 21:39:16 | 閃き
日曜日は先日亡くなった親戚のお婆さんの四十九日の法要だった

実母から代わりに出席するように頼まれていた

お婆さんの法要の場合は、どちらかと言えば女性が多い気がしていたので、出席を躊躇っていた


日曜日の朝、仕事だった婿を送り出した後、妻は長女と何やら打ち合わせていた

法要の時間が迫り、そろそろ支度が必要という頃、妻に法要への出席を訊いてみた


答えはノー

長女とイチゴ狩りに行くと言う

既に予約も済んでいる


別に今からでも交代出来ると切り出した時の答えに驚いた

お父さんでは元が取れないから


確かに私はイチゴ狩りが得意でない

いくら美味しくても沢山食べられるものではない

女性にとっては別腹なのだ


しかし、イチゴ狩りはフードバトルでは無い

イチゴ狩りは美味しいイチゴを楽しめば良い筈なのだが、女性にとっては元を取る事が重要なのだろう

取って付けた様な理由を聞いて、無言で着替えを始めた


法要が終わり、自宅に帰った時、さぞかし沢山のイチゴがお土産としてあるだろうと期待したが、儚い望みと知った

せめて少しだけでも婿や私に持って帰って来るだろ


女性陣がイチゴで満腹になった日の夕食は質素だった

ここで家計の帳尻を合わせる気なのか

元を取られた