閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

ハノイ駐在員

2017-04-20 09:46:18 | 閃き
ハノイに到着して顧客を回った後に会食したのは新たに知り合った日本の商社の駐在員お二人と大手メーカーの担当者の方々である

ハノイの駐在は長い人で8年を超えているが家族同伴なので不都合は感じないという

特に近年は大手日系スーパーやデパートが出店したために日本のものが手に入り易くなったというが、それでも日本のものは日本で買うよりも高いのが悩みであるようだ

アミューズメントが全くないので休日はバスケットボールやサッカーをして楽しんでいるという

聞けば、中国、東南アジア駐在のバスケットボールやサッカーチームが一堂に集結してアジアカップを開催しているというが、中には実業団経験者もいてその実力は様々であるが、勝敗よりも好きなスポーツを通して交流できることが楽しいという

ベトナムでもゴルフはできるが、日本よりも料金が高いのでなかなかできないと言っていた


会食したのは日本料理店だったが、内装も料理の味も日本に引けを取らぬレベルで、ここは日本か?と勘違いする程である

酒が進むうちに打ち解けて情報交換

日系企業、中国系企業、韓国系企業はそれぞれ異なった工業団地に集約されているのだが、それぞれに売り込み来るのは世界中の企業である

海外進出している企業は原則現地調達を目指しているので、彼らの様な商社の戦う相手は安売りを武器とする海外の商社、ここが最前線である

日系の商社2社を取り持った形になったが、ある部分では競合相手になる関係

しかし、ここは海外、競合しない部分は協力し合うのは珍しくない

日本の状況と海外の状況は別物と言っていいほどの違いがある

売り込む相手はベトナム人のマネージャー、言葉や習慣も異なっている

中国系や韓国系の商社は過度な接待や賄賂をドンドン使って受注を奪おうとしてくる

そんな中、企業モラルを打ち出している日系企業は不利になってきているのが現状

人間性や、合理性、信頼性で勝ち抜くしか武器は残っていない


そんな彼らの姿を見て核や化学兵器をドンドン使ってくる敵国に対して、そんな武器は道義的ではないからと威嚇射撃を繰り返す自衛隊の苦戦する様子が目に浮かんでくるのは、肌でそう感じたからであろう