閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

陽気な台湾人の誕生日

2017-04-19 09:19:23 | 閃き
台湾商社の社長は陽気な性格である

酒好きで、お喋り好き、日本好きの3拍子揃った性格である

打ち合わせが終わった後は会食になるが、高級店ではなく地元の人で混雑する小さな店が好きである

日本でも台湾でも混んでいれば相席になるが、食べきれないほどの料理が並ぶ我々はテーブルを独占している

食事の後はどうしても二次会へ行くという

その理由は今日は彼の誕生日だからである


タクシーで繁華街へ移動し、適当に入店したので一見さんである

お定まりの様にケーキを手配しバースデーソングを歌い彼を祝った

酔うほどに歌うほどにテンションが上がって行く

「何故、今日来たの?」そう彼は繰り返し私に尋ねた

翌日のフライトは朝8時半なので6時半には空港へ着かねばならない

出来たばかりの空港直結のMRTの始発は6時なのでホテルは5時には出発したいので4時起きである

それを考えると遅くまでは飲んでいられないので、スナックの女性に途中から焼酎を注ぐ振りをして水だけを入れろと内緒で頼んだ

彼は台中在住なので最終電車の時間は早いが、とうとう新幹線の最終時間も過ぎてしまった

彼に尋ねると深夜バスが夜通し走っているというので一安心

彼は私のホテルで一緒に寝ると言い出すので、それは丁重にお断りして11時前には無理やりお別れした

彼は家に持って帰ると料理の残りとケーキをぶら下げてその後どうしたのか心配したが、翌朝メールが入っていたので一安心

会食を共にする相手の誕生日は予め調べる必要がありそうである