日の目を見る

イタリア警察は４４年前にロンドンで盗難にあったゴーギャンとボナールの絵画２点を公開した

この絵は盗難後イギリスからイタリア行きの列車の中で遺失物として発見され

ある男性がオークションで約３千円で落札して、自宅の台所に飾っていたそうだ

その息子がその絵の入手経路を調べたところ、ゴーギャンだと判明したようだが

それにしても、その息子には感心する

彼が気に掛けなければ、絵画は日の目を見る事は出来なかったに違いない


ゴーギャンの絵だけで４３億円の価値があるようだが、所有権はどうなるのか興味がある所だ


一方、日本でも６６年前に行方が判らなくなっていた喜多川歌麿の大作「深川の雪」が見つかり、箱根の美術館で公開されるという

この作品は最近ある古美術商が保管している事が判明し、修復を行った様だ

発見された詳しい経緯等は公表されていない


何はともあれ、歴史的な文化遺産が、再び日の目を見る事が出来たのは喜ばしい事だ

常々考えるが、こういった文化遺産は個人が所有するよりは、公で管理、展示した方が良いと思う


しかし、台所にゴーギャンの絵なんて、さぞかし食事も楽しかっただろうね

親孝行

休日のある日、父と慕う方(以下義父)から久し振りに誘われて外出した

最近では、めったにお目にかかっていなかった

落語風に言えば「最近ちっとも鼻の頭を見せない」からと、誘われたのだ


早朝から出掛けて、車で２時間近く走った先の山歩き

いつもの石油会社の副社長達と待ち合わせていた


自然の中を楽しみながらゆっくり歩く

義父からはこの樹の名前は、この花はと、まるで教室に来ているかの様だ


高齢になった義父と副社長は、同年代の同行者が居なくなったと嘆いた

かといって、若い人は来ないだろうし、来たとしても歩く速度が違う

丁度良い仲間は、少ないのだ


歳を考えて、歩く時間も昼を挟んで早めに上がる

長時間は流石に身体の負担が辛い


往復の車中の会話も楽しい

他人には話せない愚痴や逸話も、ここぞとばかり口を突く


帰る途中、最近増えている格安マッサージ店に誘った

義父とは台湾で、よく並んで受けていた


たっぷり１時間、施術が気持ち良く、眠ってしまっていた

義父も身体が楽になっり、これなら山歩きも、もう少し続ける事が出来そうだと言った

親孝行の真似事が出来たかな

４月１日の嘘

話題になったstap細胞の論文は小保方氏の捏造によるものだと理研が発表した

毎日新聞のネット版に質疑応答が掲載されていたので読んでみた


不適切な写真の使用と他の論文からの文章の盗用が発覚したとの理由だ

そんな事が駄目なのかとも思ったが、年間３０億円の税金を使用して研究した上の論文なら、厳しくても当たり前なのか

肝心のstap細胞については、時間をかけて検証すると言う


人気番組「ホコ・タテ」が、やらせ対決であった事が発覚し、番組が終了した事について倫理機構は重大な問題だと発表した

それ以外の対決は真剣に取り組んでいただろうが、イメージとしてやらせに見えるのは可哀想だ


みんなの党の渡辺代表が、８億円の借入金を政治資金報告書に記載していなかった

３４歳の女性詐欺師が２９００万円も騙し取った

暴力団組長が身分を隠してマンションを不当に借りていた

海上保安庁職員が巡視船の修繕費を捏造して６７人が処分された

保険の窓口が２億８０００万の脱税をした


４月１日は嘘による事件ばかりが並んでいる

この中の１つでも、エイプリルフールの嘘だったと、笑って済ませたいものだと思った

タモリ

昨日をもって、笑っていいともが終了した

３２年の長い間殆ど休まず生放送で務め上げたタモリは称賛に値する

聞けば長女が生まれた翌年だそうで、長女も母になった

タモリは今年で６９歳になるはずなので、３７歳から始めている

彼のデビューは遅く、特異な芸風は賛否が割れていた

しかし、タケシやサンマでは務まらなかったに違いない

彼の気真面目さが金字塔を作り上げたのだろう


番組が始まったばかりの頃は、よく観ていた

「いいとも」という当時としては奇抜なネーミングや

テレフォンショッキングの「友達の輪」等、懐かしい

生番組ならではのセットの早変わりは、ドリフターズの「８時だよ全員集合」を想わせる


恥ずかしいからと外さないサングラス

人前でサングラスをしたままとは失礼な輩だと言われていた

タレントのキャラクターとして、長い時間を経て認められた事も凄い事だ

今では、サングラス=タモリというイメージさえ出来上がっている


成功した芸人の一人として、今後の生活は心配無いだろうが

確か子供が居なかった筈なので、奥様との時間を楽しんで欲しいものだ

ひとまず、お疲れ様と申し上げる